カーペット織りをしていた学齢期を過ぎた女の子たち(インド)

カーペット織りをしていた学齢期を過ぎた女の子たち(インド)

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カーペット織りや家事手伝いなどで学齢期を過ぎた女の子たちとその家族

サニーちゃんとバクシちゃんの家族

インド北東部にあるラジャスタン州の村では、カーペット織りや家事の手伝いなどで学校へ通えず、学齢期が過ぎてしまう女の子が多くいました。サニーちゃん(仮名/13歳)とバクシちゃん(仮名/17歳)の姉妹もそんな女の子の一人でした。

2人の家族は、お父さんとお母さん、兄弟姉妹9人の11人家族でした。お父さんは日雇いの仕事で、採石場で働いています。サニーちゃんは毎日お母さんを手伝うため、カーペット織りの仕事や家事の手伝い、妹や弟の世話などをしていたため、学校に一度も行ったことがありませんでした。

「子どもにやさしい村」プロジェクトを通じて支援

学校へ通って読み書きを勉強できるようなったインドの女の子

学校で勉強できるようになったサニーちゃん

2008年に村で「子どもにやさしい村」プロジェクトが始まり、活動家や子ども村議会メンバーの子どもたちが何度も家を訪ねて、お父さんとお母さんを説得し、サニーちゃんたちは学校へ入学することできました。

両親は二人とも学校に行ったことがなく、読み書きもできず、学校がどういうところかも知りませんでした。しかし、活動家と一緒に学校の様子を見に行ったり、子どもの教育について話し合うようになり、サニーちゃんたちを学校へ通わせようと決心したのです。

サニーちゃんは8年生の年齢にあたりますが、入学が遅れ読み書きができなかったため、小学3年生のクラスで勉強しています。年下の子どもたちと一緒に勉強するのは、勇気のいることですが、それでもサニーちゃんは一生懸命勉強し、今は読み書きができるようになりました。

仲良しの友達もできたサニーちゃんは「学校に行くと、友達ができて、遊んだり勉強できてうれしい。教育を受けて将来よい仕事が得られるようになりたい。」と明るい表情で話してくれました。

学齢期を過ぎた子どもたちへの支援も

縫製の職業訓練を受けて自分で縫ったサリーを見せくれるインドの女の子

自分で縫ったサリーを見せてくれるバクシちゃん

姉のバクシちゃん(17歳)もこれまで学校へ行ったことがありませんでした。サニーちゃんと同じように家事の手伝いなどで毎日働いている間に、学校へ行けないまま学齢期が過ぎてしまいました。

バクシちゃんのように学齢期を過ぎた子どもたちを支援するため、「子どもにやさしい村」プロジェクトでは職業訓練も行っています。縫製の職業訓練は、村の女性たちが技術を身につけ仕事を得ることで、家庭の収入向上につなげたいという村人からの要望を受けて始まりました。

 

縫製の職業訓練を受けたバクシちゃんは「初めて何かを学んで技術を得ることができてうれしい」と、お母さんのために作ったサリー(インドの服)のブラウスを見せてくれました。「次は自分の服を作りたい」とも言ってくれました。

 

1,000円で子ども1人の給食1カ月分を支援できます

ACEはこれまでに多く子どもたちを学校へ通えるように、子どもたちが働かなくても暮らしていけるように支援活動を行ってきました。さらに多くの子どもたちを危険で有害な児童労働から守るため、「チャイルドフレンドリー募金」へのご協力をどうぞよろしくお願いいたします!

インドの子どもたち

世界の子どもたちを支援「チャイルドフレンドリー募金」

ACEがインドやガーナなど現地で実施する国際協力の活動を応援する募金です。活動に必要な現地の視察や調査のためのスタッフ派遣費用などにも使わせていただいています。インターネット上でクレジットカードを使っていますぐ寄付ができます。

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  • カテゴリー:子どものエピソード
  • 投稿日:2010.05.20