児童労働のない未来へ-NPO 法人ACE代表 岩附由香のブログ(single-blog)

日々是発見

2008年7月29日

竹島問題から考える皮膚感覚

竹島問題」によって、韓国の子どもたちとの交流予定が中止になっている、というニュースを携帯で見て「これはいけない!」と思ってブログを書いています。

2008年7月10日~20日まで、国際交流基金の日本・中国・韓国の次世代リーダーフォーラムに参加してきました。3カ国の6セクター(官僚、政治家、メディア、企業、研究者、NPO/NGO)から30代~40代の次世代リーダー世代が参加して、交流するプログラムです。

10日間で3国をまわりディスカッションを重ねていくのですが、ちょうど韓国へ着く前に、「竹島問題」が持ち上がりました。

こういう問題にこれまで深く考える機会がなかった私も、今回は考えないといけなくなりました。フォーラム参加者の民主党Yさんが持ってきてくれていた外務省発行の竹島問題に関する資料を見せてくれました。そこには、日本の言い分が書いてありました。韓国の報道を比べてみると、特にサンフランシスコ講和条約で返還対象になった島に竹島が入るか入らないかの見解の違いがありました。この根本的な食い違いを日本は国際法廷で解決しようといっているが、韓国は2国間の問題として国際法廷に出ることを拒否しています。

領土問題?戦後処理?皮膚感覚とは?

日本では竹島問題を「領土問題」という文脈で語っているが、韓国では「戦後処理」という文脈で語っている。韓国の人たちにとって、日本の皮膚感覚に置き換えるとすれば、アメリカが「沖縄」を自分の領土だと主張しはじめるような、そういう感覚なのではないかと思います。

そのような皮膚感覚を持つ韓国にとって、日本はどう対応すべきなのか。こういうときこそ、日ごろの日韓の信頼関係や、政治の智恵を使って、事態を収拾してもらいたい。このことが両国の交流に大きな溝を空けないよう、願います。

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