世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

「コットンのやさしい気持ち」プロジェクトについて

「コットンのやさしい気持ち」の背景

インドのコットン畑で働く女の子たち
インドのコットン畑で働く女の子たち2
インドのコットン畑で働く女の子たち

世界の児童労働の約6割は農林水産業にあります。ACEは、注目されにくい農業分野の児童労働に焦点をあて、インドのコットン産業における児童労働についての現地調査を2007年から4回行ってきました。インドのコットン畑で少なくとも40万人以上(※)の子どもが働いており、その7~8割が女の子であること、またグローバルな経済の仕組みの中で発生している児童労働であることがわかりました。

ACEはこの調査を受け、この問題をより多くの人に知ってもらい、ソーシャルな消費を通じて、現地で児童労働をなくすための支援を行う、「コットンのやさしい気持ち」プロジェクトを立ち上げました。

※調査によると、コットンの種子栽培で働く子どもだけで40万人と報告。
Davaluri Venkateswarlu,Child Bondage Continues in Indian Cotton Supply Chain (September 2007)

「コットンのやさしい気持ち」のねらいと活動

学校をやめて、父のコットン栽培を手伝う女の子
父のコットン栽培を手伝う女の子

インドのコットン生産地での児童労働をなくすため、日本とインドで3つのアクションを行っています。

  1. コットン生産地での児童労働問題伝えるイベントや講演活動の実施
  2. 日本国内での講演会、報告会の開催、情報発信
    Piece×PeACE Tシャツで心をつなぐプロジェクトの実施 
       ※ACEのユースチーム「PeACE(ピース)」によるアクション

  3. 環境にも、つくる人にもやさしいオーガニックコットンのタオルハンカチを販売
  4. コットンボールOCタオルハンカチのご注文はこちら

    ※販売価格700円のうち100円が寄付として、現地での支援活動「ピース・インド プロジェクト」に役立てられます。

  5. インドのコットン生産地で働いている子どもたちの就学支援
  6. インドのコットン生産地で子どもを危険な児童労働から守り、教育を支援する「ピース・インド プロジェクト」の実施。

    インドでの支援活動「ピース・インド プロジェクト」2010年1月開始

わたしたちの生活とのつながり

コットンの種子

私たちが何気なく着ているTシャツが、子どもの労働によって作られたコットンでできているかもしれません。

コットンは原綿(※)としてそのまま取引されるだけでなく、糸に加工されて取引される場合もあり、最終製品となって私たちの手元に届くまで多くの国を経由している可能性があります。日本は、アメリカからもっとも多く原綿を輸入しています。糸に生成された綿糸の方は、インドからもっとも多く輸入しています。

インドは世界第1位のコットン耕地面積(約900万ha)と、世界第2位の生産量を誇り、中国へ最も多く原綿を輸出しています。ご存知のように、私たちが手にする衣料の多くは中国産です。インドの綿が使われ、中国で商品となって日本に輸出されている可能性もあります。まさに「見えない糸」でインドの児童労働と私たちの生活がつながっているのです。

※原綿とは:収穫されたコットンから種を取り除いた繊維のこと。

世界のコットン主要生産国
コットンの主要生産国:中国33%、インド21%、アメリカ12%

世界のコットン主要消費国
コットンの主要消費国:中国43%、インド15%、パキスタン10%

(2008-2009年、出典:Cotton Incorporated, Monthly Economic Letter)

※消費国=コットンを綿糸や生地に加工する国
※生産国=コットンを栽培する国

「コットンのやさしい気持ち」プロジェクトのコンセプト

インドの子どもたち

ふわふわした、真っ白なコットン。洗濯したてのふわふわのタオルを顔にあてると、なんだかやさしい気持ちになりますよね。

そんなあたたかなコットンが育つ畑には、悲しい現実がありました。

このプロジェクトの名前には、ACEが実現したい3つのやさしさが込められています。

  1. 子どもにやさしい社会をつくりたい
  2. 児童労働をなくす方法のひとつが、児童労働がない製品を作ること。多くの企業は製品を作る原材料がどこでどのように作られているのかを把握することが難しいといいますが、オーガニック認証を受けたコットンはどの畑で誰が作ったのかまでたどることができます。オーガニック認証の条件の一つに、生産過程で児童労働がないことが含まれているのです。

  3. 地球にやさしい製品を増やしたい
  4. 世界の耕地面積の2.5%を占めるコットン畑に、世界の農薬の10%が使用されていると言われるほど、コットンは他の作物と比較し大量の農薬を使われているため、土壌や水質の汚染が問題となっています。持続可能な社会を目指すため、環境に負荷をかけない、オーガニックコットンを選び、ソーシャルな消費を増やせば、世界の需要も増えて、オーガニックの畑が増えていくはずです。

  5. やさしい気持ちを集めて、変化を生み出す原動力に
  6. おとなが子どもを見守る、たがいを気づかうなど、人間に本来備わっている「やさしい気持ち」は誰にでもあるもの。途上国で子どもを働かせている親も、本当は子どもを学校に行かせたいのです。でも他に解決方法が思い浮かばず、子どもを働かせざるをえない状況にあり、やさしい気持ちがあっても発揮できずにいます。

このプロジェクトを通じて、みんなで「やさしい気持ち」を持ち直し、そのやさしさを原動力として、力をあわせて、社会的課題の解決を目指します。

「コットンのやさしい気持ち」プロジェクトは、たくさんのやさしい気持ちを集めて、それで変化を起していくプロジェクトです。

⇒コットン産業の児童労働について
⇒インドでの支援活動「ピース・インド プロジェクト」2010年1月開始

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