インド「子どもにやさしい村」プロジェクト 2007年度報告 vol.2

インド「子どもにやさしい村」プロジェクト 2007年度報告 vol.2

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2006年11月から2007年12月にかけて、インドのラジャスターン州のバマンバス村とクンダラヤ村で実施してきた「子どもにやさしい村」プロジェクトが1年間の活動を終了しました。現地のパートナーNGOのBBAから最終報告書が届いたので、学校に通えるようになった子どもたちを紹介させていただきます。

バマンバス村のマムタちゃん(11歳)

マムタちゃん

キャプションが入ります

バマンバス村では、未就学だった子どもたち26人と中途退学した子どもたち38人が学校に通えるようになりました。その子どもたちの多くはカーペット織りや家事、畑仕事などをしていました。マムタちゃんもそのひとりです。

マムタちゃんは近くの村でカーペット織りの仕事をしていました。1日8~10時間働いて、約40ルピー(120円)を稼いでいました。家は貧しく、父親は隣の州の工場で日雇い労働をしています。母親は「(マムタちゃんを)学校へ送る余裕はない」と言っていました。

そんな状況の中、「子どもにやさしい村」プロジェクトが始まってから、村の活動家による説得が始まりました。活動家は定期的に家を訪ね、子どもが仕事することによる健康への悪影響や教育の重要性を訴え続けました。学校では無料で制服や教科書が支給されることや給食サービスもあることなどを伝えました。

活動家の地道な説得により、マムタちゃんは2007年4月に小学校へ入学することができました。今は4年生のクラスで勉強しています。マムタちゃんは、友達ができて、学校へ通えるのがうれしいと言っています。

 

クンダラヤ村のスマンちゃん(10歳)

スマンちゃん

キャプションが入ります

クンダラヤ村では、未就学だった37人の子どもたちが学校に通えるようになりました。小学校3年生で中途退学していたスマンちゃんは、プロジェクトによって再入学することができました。

家は指定カーストに属しており、貧しく、父親は隣の州へ出稼ぎに行っていました。母親は畑仕事をし、スマンちゃんが家畜の放牧や弟や妹の世話をしていました。家族の誰も学校へ通ったことがありませんでした。

母親は「(スマンちゃんを)学校へ通わせても意味がない。女の子は結婚したら家族の世話や家事をしなければならないから。」と言っていました。

クンダラヤ村でも、活動家によって親の説得が行われました。活動家は何度も家を訪ねて、教育の重要性や女の子の将来の自立などについて伝え続けました。その結果、スマンちゃんは再び学校に通いはじめました。その後も子ども村議員や女性グループが継続して通学できるようサポートしています。

学校でたくさんの友達と遊べること、学べることをとても喜んでいます。「将来は教師になりたい」と夢を語っています。

2008年からは新たな枠組みでスタート

これまで「子どもにやさしい村」プロジェクトでは、1年間のプロジェクト期間で活動を行ってきました。その短い期間にどれだけの問題が解決できるのか、持続性に問題はないのかなど課題がありました。2007年9月のモニタリングの際に現地パートナーNGOのBBAと話し合い、1年間の活動を1年半に延長することにしました。子どもたちの就学を徹底し、住民の自立を高めるために、1年半の活動終了後も1年間のフォローアップ活動を行っていくことになりました。

この新しい枠組みで、2008年1月からラジャスターン州のチタウリ村とスラジプラ村で新たに支援を開始しました。1年間の活動を終了したバマンバス村とクンダラヤ村でもフォローアップ活動が続けられることになりました。

今後もみなさまには活動の経過を随時ご報告していきます。みなさんのご支援により、継続して子どもたちのサポートができることを大変うれしく思い、心より感謝申し上げます。今後とも更なるご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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  • カテゴリー:子ども支援
  • 投稿日:2008.08.10