「CSR調達とステークホルダーエンゲージメント」開催報告

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2008年10月30日(木)、東京国際フォーラムG409会議室にてACE主催のシンポジウム「CSR調達とステークホルダーエンゲージメント~カカオ産業の児童労働から学ぶ 企業とNPOの協働~」を開催しました。

講演

パネルディスカッション

名刺交換会

2007年度に開始したACEのCSRプロジェクトですが、昨年に引き続き2回目のCSR調達セミナーです。今回は「ステークホルダーエンゲージメント」に焦点を当て、講演とパネルディスカッションの第一部、名刺交換会の第二部と二部構成での開催となりました。参加者はそれぞれ79人、41人(講師、スタッフ含む)で、第一部は企業からの参加が約60%、NPO/NGOからが約20%、その他学生、政府機関、研究機関などからも参加がありました。

第一部(15:00~18:45)の講演では、「CSR調達」、「ステークホルダーエンゲージメント」、「カカオ産業の児童労働における海外協働事例」をキーワードに3人の講師から多角的な視点からのお話がありました。キー ワードの概念的理解から、なぜ企業が取り組む必要があるのか、どうやって取り組んだらいいのか、といった内容についての事例を交えた明快な講義は、参加者 からも「テーマに関する適切なキーパーソンを集めてくださった」、「資料、お話とも解り易く、コンセプトが良くわかった」と大変好評でした。

続くパネルディスカッションでは講師にACE代表岩附を含む3人が加わり、6人のパネリストが「ステークホルダーエンゲージメントの方向性」をテーマにしたディスカッションが行われました。それぞれの立場からの見解が深みのある議論を展開させ、「色々なセクターからスピーカーが参加していたので、幅広い議論が聞けた」といった声を多数頂いています。

第二部(18:45~20:00)の名刺交換会では、簡単な自己紹介の後、立食をしながらの活発な名刺交換や懇談が行われました。事前に頂いていた一言メッセージを添えた参加者名簿を片手にお目当ての方を探す参加者の姿もあり、積極的に交流を深めていこうとする意思が伝わってきました。閉会時間が過ぎても止まなかった熱い議論や和やかな交流は、CSR調達の推進や協働へのつながりがあちこちで生まれたことを感じさせます。

CSR調達がステークホルダーエンゲージメントや企業とNPO/NGOの協働により、ますます有意な形で促進されていくことは、児童労働のない社会に近づく大きな一歩です。このシンポジウムがきっと参加者の方々の一歩につながったと、期待を込めて思います。

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2008.10.30