児童労働プロジェクトのベスト・プラクティスセミナー実施報告

児童労働プロジェクトのベスト・プラクティスセミナー実施報告

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成功事例について説明するヴィッキー・ウォーカー氏2008年10月29日、JICA地球ひろばでベスト・プラクティスセミナーを開催しました。本セミナーは米国のNGO、ウィンロック・インターナショナルから児童労働プロジェクトの元ディレクターであるヴィッキー・ウォーカー氏を講師として招き、世界の様々な成功事例を通して児童労働削減に向けたプロジェクトのノウハウを学ぶことを目的に実施されました。

当日は、大学院生やNGO関係者、国連機関職員など様々なセクターから児童労働問題に関心をお持ちの23人が参加しました。

児童労働をなくすプロジェクトの成功事例を紹介

子どもの問題に取り組む団体の関係者や学生が参加セミナーの前半はウォーカー氏によるベスト・プラクティス事例紹介を行い、質疑応答を挟んで後半にグループディスカッションの時間が設けられました。前半の事例紹介では、児童労働問題の基礎知識や万人のための教育、ウィンロック・インターナショナルの活動概要に触れた後、「ベスト・プラクティス集」の元となったCIRCLEプロジェクトから具体的な事例が3つ報告されました。プロジェクト実行力の重要性や、地元のNGOと市民社会の参加がプロジェクトの鍵となる点など、実際にプロジェクトを運営し効果を出すためにはどうしたら良いのかという点に着目した報告となりました。

質疑応答では多くの参加者がウォーカー氏と活発に意見交換し、今後の活動への不安や疑問の解消に繋がったのではないかと感じました。

ベスト・プラクティスについてグループディスカッション

参加者から好評だったグループディスカッションの様子セミナーの後半は、4つのグループに分かれてグループディスカッションを行いました。各参加者が携わったベスト・プラクティスや、情報へのアクセス方法、活動する上で困難に感じていること、などのテーマについて、参加者間での情報共有や意見交換がされました。

セミナーの感想には「今後はプロジェクト立案やCSRを通じた取り組みやよりテクニカルな内容も学んでいきたい」という意見が多く見られ、児童労働問題への関心の高さがうかがえるイベントとなりました。

参加者には「ベスト・プラクティス集」を無料配布し、「今後、児童労働への取り組みを進める際に役立つ」という意見もアンケートに寄せられました。

報告:政策提言事業担当インターン 濱口 香織

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2008.11.05