コットンのやさしい気持ち

興和:インドの女の子が刺繍したトートバッグを製作

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自分で刺繍したバッグを持って集合写真

こんにちは、ACEインド担当の成田です。2014年5月10日、ACEはリー・ジャパン株式会社と共催して「エシカルファッションカレッジ」をIID世田谷ものづくり学校で開催しました。

エシカルファッションカレッジでは、ACEがインドで実施している「ピース・インド プロジェクト」の支援地域の女の子たちが刺繍してくれたバッグを使って「オーガニックコットンのオリジナルバッグづくり」のワークショップを興和株式会社と実施しました。

刺繍をしてくれたインドの女の子たち

ACEは、インドのコットン生産地で児童労働をなくし、子どもが教育を受けられるよう、2010年からアンドラ・プラデシュ州の村で「ピース・インド プロジェクト」を行っています。プロジェクトを始めるまで、村ではコットン畑での仕事や家事労働のため、学校へ一度も通えなかったり、学校を中退してしまった女の子たちがたくさんいました。

プロジェクトでは、充分な教育を受けられなかった14歳から17歳の女の子が基礎教育と刺繍や縫製の技術を学び、将来自立して生活できるよう支援するため、職業訓練センターを運営しています。これまで約60人の女の子たちが訓練センターで学び、家でミシンを使った仕立屋を営んだり、自分で収入を得られるようになりました。

バッグに刺繍をしている様子
バッグのデザインの下書きをして事前練習中
刺繍の色やデザインについて話し合う様子
刺繍の色やデザインについて話し合う様子

今回、エシカルファッションカレッジ開催に合わせ、興和株式会社にインド産オーガニックコットンで作られたトートバッグを提供していただき、職業訓練を受けた女の子たちに刺繍をしてもらいました。女の子たちは、日本から初めて注文を受けて、緊張すると共に、とても喜んで作ってくれました。女の子たちはどんな刺繍をしようか話し合い、使う糸の配色を変えてみたり、インドの民族衣装のサリーなどで使われる刺繍デザインを取り入れてみたり、個性豊かなトートバックに仕上げてくれました。

 

女の子たちが刺繍したバッグでワークショップを実施

女の子たちが刺繍してくれたトートバッグは日本に運ばれ、エシカルファッションカレッジで初お披露目されました。イベントでは、女の子たちが刺繍してくれたバッグに、参加者がアップリケやスタンプなどを自由に使ってオリジナルのトートバッグづくりをするワークショップを行いました。

また、バッグには刺繍した女の子の写真のタグがついており、また女の子が自分で書いた名前の紙がバッグの中に入っていました。

女性や男性、親子連れなどたくさんの方がブースに足を運んで下さり、一つ一つ刺繍の色やデザインが異なるバッグに、アップリケやスタンプなどを使って、思い思いのオリジナルバッグづくりを楽しんでいただきました。

おかげさまで、ワークショップ用に用意した約50個のバッグはすべてお持ち帰りいただきました。バッグがどのような女の子たちに作られたのか、村の様子や女の子たちの背景などに関心を持って話を聞いてくださる方々も多くいらっしゃいました。

「オーガニックコットンのオリジナルバッグづくり」の様子

支援地の子どもたちに

インドの村の女の子たちに刺繍をしてもらい日本で販売するのは初の試みで、うまくできるか不安でしたが、女の子一人ひとりが思いを込めて一生懸命作った素敵なバッグができたことと、多くの方が関心を持ってくださったことに、とても励まされました。モノづくりの裏側や、児童労働への取り組みに関心を持ってくださる方が多くいることをうれしく思い、今後の展開へ夢を膨らませるイベントとなりました。

今回、女の子たちには、仕事として刺繍作業を依頼し、きちんと労賃を支払せていただき、エシカルファッションカレッジの様子や反響も報告する予定です。

また、今回バッグを刺繍してくれた女の子たち一人ひとりのストーリーやエピソードは、今後ACEウェブサイトで紹介してまいりますので、どうぞお楽しみに。

興和株式会社様のご協力と、来場された方々に深く感謝申し上げます。

報告:ACE子ども支援事業インド担当 成田由香子

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2014.05.20