「第6回 奴隷からの自由フォーラム」(2018 Freedom from Slavery Forum)に参加しました。

「第6回 奴隷からの自由フォーラム」(2018 Freedom from Slavery Forum)に参加しました。

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第6回奴隷からの自由フォーラム「第6回 奴隷からの自由フォーラム」が、2018年12月3日~5日の3日間、タイ国のバンコク市で開催されました。2013年から毎年、世界各地から児童労働、強制労働、人身取引に取り組んでいる団体が集まり、最新の知識や情報の共有、パートナーシップの構築、連携などについて話し合っています。第6回フォーラムには、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカなどから約60名が参加しました。ACEは初めて参加しました。

Freedom from Slavery Forumについてはこちらから

 

1日目は「互いからの学び」、2日目は「アドボカシーとNGOの連携」、3日目は「活動の拡大」というテーマが設定されていました。

フォーラムでは、アフリカにおける児童ポルノと性的搾取を目的とする人身取引の現状、アメリカにおける人身取引に反対するアドボカシー活動のアプローチ、ネパールにおける現代的奴隷廃絶プロジェクトのモニタリング・評価方法、インドにおけるNGO/NPOのネットワーク活動など、12の発表がありました。

他にも、マーケット・プレイスやフィッシュ・ボールなどというコミュニケーションの手法を使って、なるべく多くの参加者と話せるように構成されていました。実際、ほとんどの参加者と1度は同じセッションで顔を合わせることができました。

 

マーケット・プレイス

第6回奴隷からの自由フォーラム マーケットプレイス

AからFまで6つの異なるトピックのグループに分かれて、発表・議論を行います。
1か所にずっと居ても、移動して参加してもOKです。
トピックは、①データと技術、②訴訟の方法、③トラウマ解消支援、④ソーシャルメディアを使った若者へのアプローチ、⑤奴隷制度との闘い、⑥包括的なアプローチです。

フィッシュ・ボール

第6回奴隷からの自由フォーラム フィッシュボール

中央に5脚の椅子、その周りを囲んで座ります。
中央の椅子には、2人の話題提供者が座り、話します。

①国際労働機関(ILO)より、アライアンス8.7(持続可能な開発目標8.7を促進するためのネットワーク)について
※「2025年までの児童労働撤廃」がターゲットに含まれています。

②国際移住機関(IMO)より、人身取引被害者の特定と社会復帰について

コメント、質問をしたい人、議論に加わりたい人は、空いている3つの椅子に座りに行きます。椅子が埋まっているときは、トントンと肩を叩いて交代してもらいます。

 

最終日には、「バンコク宣言=持続可能な開発目標8.7促進のための市民社会組織による原則と最終目標」を連携して進めていくことで合意しました。「バンコク宣言」には、市民社会組織、政府、ビジネス、労働組合がとるべきアクションについて書かれており、ACEも署名しました。

「バンコク宣言」(Advancing Sustainable Development Goal 8.7: Civil Society Statement of Principles and Goals)

 

ACEによるガーナでのチャイルドレーバー・フリーゾーン構築に参加したい、児童労働をなくすために政府、労働組合、市民と連携して活動しているACEのユニークなアプローチから学びたい、と言ってくれた人。一方でACEも、「強制労働への加担度テスト」を開発・実施しているアルゼンチンの団体やSNSを活用して子ども・若者が24時間立ち寄れるセンターを運営しているアメリカの団体などから、たくさん学びました。

「第6回 奴隷からの自由フォーラム」に参加して得た情報や知り合った団体との交流を今後の活動に生かしていきます。引き続き、ご支援よろしくお願いします。

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2019.01.08