バレンタイン一揆って?


バレンタインデーに日本全国、みんなでいっせいに「フェアトレードチョコレート」を買うこと。
それが「バレンタイン一揆」です。

大切な誰かへ愛や感謝の気持ちを贈る日、バレンタインデー。
そんなバレンタインデーに、フェアトレードで作られた
「ほんとうに愛のあるチョコレート」を日本のみんなに選んでほしい。わたしたちはそう思っています。

チョコレートの原料・カカオ豆を、どこで、誰が作っているか知ってますか?
世界では、多くの子どもたちがカカオ農園で働かされ、学校に通うこともできません。
そんな現状を解決するには、私たち一人ひとりの「想い」と「選択」が必要です。

さあ、みんなで「バレンタイン一揆」!

キャンペーン期間:2015年1月14日~2月14日

 


主催:「バレンタイン一揆」実行委員会

協力:特定非営利活動法人ACE、森永製菓株式会社、FTSN(フェアトレード学生ネットワーク)JAPAN、中部フェアトレード学生ネットワーク団体「328(みつば)」 他

西アフリカのカカオ生産地の現状

カカオ畑での収穫風景

チョコレートの原料カカオは、赤道近くの高温多湿な地域で栽培されます。そのカカオ生産地では、農薬の使用や森の伐採などにより生態系や環境が破壊されたり、 地域の子どもたちが学校に行けずに危険な労働を行っていたり、さまざまな問題がおきています。ガーナを含む西アフリカ4カ国で、カカオ農園で数十万人の子 どもが働き、そのうちの64%が14歳以下であることが分かりました(国際熱帯農業研究所、2002年)。

ACEが2008年2月にガーナのアシャンティ州で行った調査では、子どもがカカオ作りのすべての工程に関わり、 机やイスが足りないなど、学校の設備も不十分であることがわかりました。農園ではナタや農薬などを扱うため、ケガや病気の危険にもさらされています。

カカオ生産地で働く子どもたち

カ カオを収穫できるのはガーナの南の方だけ。産業が少なく、少しでもよい暮らしをしたいとガーナ北部や隣国ブルキナファソ、トーゴから移住してくる家族も 少なくありません。ガーナのカカオ農園は小規模な家族経営であることが多く、子どもが家族の手伝いとして働いている場合もありますが、人身取引で連れてこられた子どもたちもいます。ガーナ、カカオ畑での児童労働

政府による啓発活動の成果もあり、ガーナのカカオ生産地では児童労働をなくし、子どもの教育を徹底しなければならないという意識が広がっています。子どもたちも重労働により慢性的な疲労感や体の痛みなどを訴えており、改善を望む声が多く聞かれます。

カカオ農家は「ぼくたちはこれからも質のいいカカオをたくさん作るようにがんばるのでこれからも日本の人たちにたくさんのカカオを買ってほし い」と言います。そして「チョコレートを食べるだけではなく、もっとカカオを作る人間のことも知り、カカオを買う時に適正な値段で買ってほしい。」と話しています。

カカオ生産地の子どもたちや農家が苦しい思いをしている中、わたしたちに何かできないのでしょうか?カカオ生産地の現状を解決するには、私たち一人ひとりの「想い」と「選択」が必要です。ぜひ、2014年のバレンタインは、“ほんとうに愛のあるチョコレート(=フェアトレードチョコレート)”をみんなでいっせいに買いに行く「バレンタイン一揆」にご参加ください!

2012年の「バレンタイン一揆」

2011年11月、カカオ生産地の児童労働について学び、ガーナへと派遣する代表者を選ぶ合宿が行われました。合宿に参加した高校生・大学生の若者23人が考えたアクション、それが「バレンタイン一揆」です。バレンタイン時期にカカオを作る人のことも大切にしたフェアトレードのチョコレートを、大勢で買いに行くことを企画しました。

銀座で道行く人に「バレンタイン一揆」への参加を呼びかける女の子たち

合宿に参加した若者の中から3名が選ばれ、2012年1月にガーナのカカオ生産地の村を訪ねました。そこで見て、感じたこととは・・・。帰国した彼女たちが仲間とともに銀座で「バレンタイン一揆」を行う姿を追ったドキュメンタリー映画『バレンタイン一揆』は、全国各地で上映されています。

映画『バレンタイン一揆』公式サイト

2014年の「バレンタイン一揆」

2014年のバレンタインデーは、日本全国、みんなでいっせいに「フェアトレードチョコレート」を買いに行くことを呼びかけました。フェアトレードチョコレートを大切な人へプレゼントしたり、友達と一緒に楽しんだり、自分へのご褒美に買ったっり。フェアトレードチョコレートを選ぶことは、世界をしあわせにする一つの「選択」です。

キャンペーン期間終了後、日本のみんながア クションを起こしたことを世界へアピールするため、2014年3月に熊本で開催された「フェアトレードタウン国際会議」でキャンペーン成果を学生が報告しました。

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