FIFAサッカーワールドカップ ブラジル大会に合わせて、第8回目となるACEチャリティフットサル大会を株式会社イースリー(フットサルプラス)と共同開催しました。千葉県ユーカリが丘のフットサルコートで6月とは思えないほどの猛暑の中での開催となりましたが、けが人もなく、集まった15チームの参加者のみなさんは熱いプレーを繰り広げてくれました。初心者や女性はもちろん、子どもも参加し、ゴールを決めるなど終始和やかな雰囲気の中、大会が行われました。
大会名 | 第8回ACEチャリティフットサル大会 |
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日時 | 2014年6月1日(日) [午前の部] 9:00~13:30 [午後の部]14:00~18:30 |
会場 | フットサルプラス ユーカリが丘(〒285-0858 千葉県佐倉市ユーカリが丘5-3-1 ) |
参加 | チーム参加:13 個人参加:5人 |
共催 | 認定NPO法人法人ACE(エース)、株式会社イースリー |
協賛 | アサヒ飲料株式会社、株式会社イミオ(SFIDA)、株式会社feel.(SPAZIO) 、株式会社エスエスケイ(hummel)、一般社団法人わかちあいプロジェクト(ASPIRO)、アシックス労働組合(asics) |
協力 | Footbank株式会社 |
後援 | 児童労働ネットワーク、なんとかしなきゃ!プロジェクト |
今回のチャリティフットサル大会は、世界の子どもを児童労働から守るため、スポーツを楽しみながら、児童労働の現状やACEの取り組みについて知ってもらうため、試合以外にも様々なプログラムを実施しました。また、今回のチャリティフットサル大会では、国際労働機関(ILO)が世界的に実施している 「レッドカードキャンペーン」の趣旨に賛同し、大会参加者と一緒にレッドカードを掲げるアクションを行いました。
参加者のみなさんに「児童労働にレッドカード!」の掛け声とともにレッドカードを掲げていただきました
今大会は、フットサルを純粋に楽しみながら児童労働についても知り、学んでもらうため、「ガチ禁」方式で大会を行いました。ガチ禁とは、接触プレイは禁止で、試合順位で表彰を行わず、ファール数の少ないチームや、フェアプレーをした方に出されるグリーンカードの枚数などのポイントがより高いチームを表彰する特別ルールです。 また、今回は特別にACEポイントを作り、児童労働クイズ大会での正解数、集めた募金額に応じてさらに加点するルールを設けました。
参加者のみなさんは紳士的なプレーが多く、グリーンカードもたくさん出ました。怪我人もなく、ひとりひとりが純粋にフットサルを楽しむことができました。
チャリティフットサル大会を通して、より多くの方に児童労働問題を知ってもらうため、試合の空き時間にACEインターン企画「児童労働クイズ大会」を実施しました。頭だけでなく、体も動かして楽しみながら児童労働を学べるよう、フットサルコート全面を使い、設問に対して○か×等で答えてもらう形式で行われました。参加者のみなさんが考えたり悩みながらコートを移動する様子はさしずめ昔あったテレビ番組“アメリカ横断ウルトラクイズ”を思い起こさせるものでした。チームの団結を深めながら一人ひとりが本当に楽しそうに取り組んでいました。
インドのプロサッカーリーグ「Iリーグ」シロン・ラジョンFCで活躍されている松ヶ枝泰介選手が会場に駆けつけてくれました。午前の部のハーフタイムの時間にコート横の芝生でACE代表岩附とのトークショーを行いました。
炎天下のため、テントの中で行われたトークセッション。うだるような暑さの中にも関わらず、参加者のほとんどの方が集まって真摯に耳を傾けていました。松ヶ枝選手がインドに渡った経緯やインドリーグの紹介、インドでのエピソードなど、普段なかなか聴くことができない貴重なお話をしてくれました。児童労働の話と絡めながらのトークセッションは、聴く人を引き付ける内容となりました。
実は1990年代後半、私たちが使っているサッカーボールは、インドやパキスタンなどの地域で子どもたちの手に作られていることが問題になりました。児童労働とインドの関係はとても密接で、実際にインドで活躍されている選手と参加者のみなさんが触れ合えたことは大変価値あることだったのではないでしょうか。参加者のみなさんが「インド」というキーワードからも児童労働に対して、興味を抱いてもらえた有意義な時間だったと思います。
大会に参加してボールと友達になって、同時に児童労働についても知ってもらおうという趣旨のもと、今大会では数々の仕掛けをちりばめました。コート脇のネットに貼りだした児童労働のパネル展示は、ハーフタイムに行われるクイズ大会のヒントにもなっていました。
サッカーボール縫い体験は、多くの方がチャレンジしてくれ、大盛況でした。実際に針と糸を使ってボールを縫うことで、サッカーボール産業に関わる多くの子ども達が、実際にどのような仕事をしているのかを垣間見ることが出来たのではないでしょうか。
また、今大会の会場「フットサルプラス ユーカリが丘」の隣にあるハーブ園で採れたハーブを使ったスポーツドリンクをクラブハウス内で提供しました。あっさりした味わいで、試合で疲れたみなさんをほっとさせてくれる癒しの一杯になったことでしょう。
ACE主催のチャリティフットサル大会では、「フェアトレード」のサッカーボールを試合球に使用しています。フェアトレードとは、製品を適正な価格で形で取り引きし、生産者の労働環境と生産地の自然環境を守ることで、生産地の経済的・社会的発展を支援する取り組みのことです。今大会では、株式会社イミオ(SFIDA)から提供いただいたフェアトレードボールを試合球に使用しました。
フェアトレードボールを積極的に選択することも、児童労働の問題解決に一役買うことになります。プレーヤーでもある参加者のみなさんが実際にフェア トレードボールを使うことによって、児童労働に対しての意識が潜在的に高まり、「フェアトレードボールを選択する」という私たちが出来ることの一つとして 認識してもらえるだけでも意味あることではないでしょうか。
※大会試合球として使用したフェアトレードボールは参加者へプレゼント。
本大会の収益は、参加者のみなさんから寄せられた募金やヤフオクでのACEチャリティーオークションの落札額と合わせて、ACEの児童労働をなくすための国内外での活動に使わせていただきます。児童労働を「知る」こと、チャリティフットサル大会などに「参加する」、そして身近な人へ「広める」ことが、世界の子どもたちの笑顔につながります。今後もぜひ、応援よろしくお願いします。
報告:ACEインターン 中村、宇留賀
一昔前、手縫いボールはアジアの幼い子どもたちが作っていた | サカイク
サッカーボール産業における児童労働は、FIFAや国際機関、 企業やNGOなど、業界全体の取り組みによって改善されてきました。これは「児童労働は解決できる」ことを証明しています。いまなお世界で働く1億6800万人の子どもたちを救うため、ACEはチョコレートの原料である「カカオ」の生産地や、Tシャツなどの原料「コットン」の生産地での児童労働の問題に取り組んでおり、ACEの活動は、みなさんの応援によって成り立っています。ACEでは月々1,000円から寄付ができる「マンスリーサポーター」を募集しています。ぜひ、世界の子どもの笑顔のため、ご協力よろしくお願いします!
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