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カビタちゃんは11歳。インド西部のラジャスタン州クンダラヤ村に、お父さん、お母さん、姉と妹、弟と暮らしています。お母さんが病気のため、カビタちゃんは毎日家族のために、食器洗いや料理、洗濯、掃除、水汲みなどの家事をして、1日10時間働いていました。それだけでなく、お父さんと一緒に畑での農作業や、バッファローや牛などの家畜の世話もしていました。
2007年に村で「子どもにやさしい村」プロジェクトが始まってから、カビタちゃんの生活は変わりました。村の活動家や子ども村議会の子どもたちが、お父さんを説得したことで学校に通えるようになったのです。プロジェクトでは、村の青年たちがグループを作り、協力してお金を集めて制服や文具を子どもたちに支給したり、村の子どもたちがちゃんと学校に通っているかを定期的に確認する活動などを行うようになりました。
また、カビタちゃんの家族は、村の活動家の助けを受けて政府の支援プログラムに申請し、米や塩などの食料の配給を受けられるようにもなりました。「子どもにやさしい村」プロジェクトでは、子どもが働かなくても済むよう、貧しい家庭がすでにある政府プログラムや制度を活用し、必要な支援を受けられるようサポートしています。
カビタちゃんは、「ほかの友だちと同じように学校に通えるようになってうれしい。教育を受ければ、将来もっと収入を得られるようになると思うから、もし学校に通っていない子どもがいたら、通うように勧めたい」と話してくれました。
今では、お父さんもお母さんもカビタちゃんが勉強することを喜んでいて、将来良い仕事に就けるよう願っています。
遊ぶ、学ぶ、笑う。そんなあたりまえを、世界の子どもに。
カビタちゃんと同じように、一人でも多くの子どもが児童労働から解放され、
元気に学校へ通えるように、ACEはインドとガーナ、そして日本で活動しています。
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