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2010年6月18日
プリンシラちゃん(ガーナ:12歳)
小学4年生に通う、12歳のプリンシラちゃん(仮名)。6人兄弟の2番目です。昨年この村の小学校に入学しました。その前は、クワベナ・アクワ村から車で1時間半ほど離れた別の村に、おばあさんと一緒に暮らしていました。学校には通っていませんでした。クワベナ・アクワ村の学校が少しずつよくなっていることを知って、家族の元に戻り、学校に通うようになりました。「英語を学ぶことが好き。学校に通えるようになってうれしい。」と話しながら、自分が持っているノートや教科書を見せてくれました。
ガーナの田舎では、プリンシラちゃんのように親戚にあずけられて暮らす子どもがたくさんいます。子どもが多くて育てるのが大変だから、村の学校の質がよくないから、よりよい教育を受けさせるためなどが主な理由です。しかしクワベナ・アクワ村では、この1年間で学校が変わってきたことにより、他の村に預けられていた子どもたちも村に戻ってくるようになりました。
学校の環境で大きく変わったことは、校舎に壁ができたことです。雨期になると教室に雨や泥が流れてくることが長年問題となっていました。村の集会やPTAの会議で話し合いを続けてきた結果、村の住民でお金を集めて壁を作ることになりました。材料となるセメントは郡の議会に依頼し、何度もの交渉を経て、提供してもらえることになりました。建設には村のボランティアが参加し、2009年12月にようやく完成しました。自分たちで力をあわせて学校の壁を完成させたことは、村の人たちにとって大きな自信にもなりました。
学校の質が低ければ親も教育に関心を持ちません。親が教育に関心がなければ子どもに学用品や制服を買い与えないし、学校の環境改善にも協力しません。学ぶ環境が整わなければ、子どもたちも学ぶ意欲を持たないという悪循環に陥ります。しかし、学校がよくなれば、親が子どもに学用品や制服も買い与えるようになります。子どもがノートやペンを持ってしっかりと学ぶようになれば、勉強に関心を持ち、学力も身につくようになるという好循環が生まれます。今、ようやくその循環が回り始めたところといえるでしょうか。
学校に壁はできましたが、トイレや井戸がないなど、まだまだ環境が整ったとはいえません。これからの2年で学校をより魅力的な場所に変えていくため、子どもたちに「夢の学校」を絵に描いてもらいました。子どもたちの夢に近づけるよう、みなさんもぜひ応援してください!
遊ぶ、学ぶ、笑う。そんなあたりまえを、世界の子どもに。
プリンシラちゃんと同じように、一人でも多くの子どもが児童労働から解放され、
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