児童労働とは

ワークショップ教材「おいしいチョコレートの真実」

「おいしいチョコレートの真実」は、チョコレートを通じてカカオ産業の児童労働の現状とわたしたちの生活とのつながりを知り、問題の背景にあるグローバリゼーションや世界貿易の問題について考え、児童労働をなくすための行動を起こしてもらうことを目的にしたACEオリジナルワークショップ教材です。

「総合的な学習の時間」などの授業で、開発教育(*1)消費者教育(*2)ESD(*3)の一環で先生がワークショップを実施できるよう、ガイドブックやワークショップのデータをダウンロード形式で販売しています。

ワークショップ「おいしいチョコレートの真実」

チョコレートと児童労働に関する豆知識を学べる「クイズ」やカカオ豆を作るガーナとチョコレートを消費する日本との違いと貿易の仕組みを体感する「グループワーク(ロールプレイ)」、カカオ産業の児童労働をなくすためのアクションに優先順位をつける「ランキング」などを通じて、子どもたちを児童労働から守るために何ができるか考えるきっかけを提供するワークショップです。

「おいしいチョコレートの真実」ワークショップ風景

ワークショップ教材「おいしいチョコレートの真実」概要

制作・発行 特定非営利活動法人ACE
第1刷:2008年8月
第12刷ダウンロード版:2026年8月
制作協力 【助成】中央ろうきん助成プログラム、LUSHチャリティバンク
【イラスト】薮下 壮
内容 ダウンロードいただいたデータを、必要に応じて印刷してご活用ください。
・ガイドブック(PDF:21ページ)
・補足資料(PDF:10ページ)
・クイズ(PowerPointスライドショー)
・ワークシート(PDF:13枚)
販売価格 2,500円(税込)
対象 中学生以上(※小学校高学年でも実施可能)
所要時間 45分~120分(調整可能)
※学んだことを実践するための事後学習の実施を推奨
購入方法 公式オンラインストア 「ACE Library」(STORES)にてご購入・ダウンロードいただけます。

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「おいしいチョコレートの真実」教材内容の詳細

1.ガイドブック(PDF:21ページ)

ワークショップの進め方やクイズの答え・解説、参考資料などをまとめたガイドブックです。グループワークやランキングで使用する「ワークシート」も含まれています。※ワークシートは印刷してお使いください。

  1. ワークショップ教材「おいしいチョコレートの真実」について
  2. ユニット1(導入)チョコレート、カカオ、アフリカについて知る<クイズ>
  3. ユニット2(メインワーク)ガーナのカカオ農家と日本の家族を体感「お買い物ゲーム」<グループワーク>
  4. ユニット3(映像で学ぶ)カカオ産業の児童労働の現状と取り組み<DVD上映:約12分>
  5. ユニット4(考える)日本のわたしたちにできることは?<ランキング>
  6. セリフカード:グループワークに使う家族のセリフ
  7. ACEについて・参考資料(参考図書、参考ウェブサイトなど)

2.教材「おいしいチョコレートの真実」補足資料(PDF:10ページ)

ワークショップ教材をより深く活用していただくための資料です。教材の背景にある情報や、さらなる学びのための資料や事例を紹介しています。

3.クイズ(PowerPointスライドショー)

ワークショップの「ユニット1(導入)チョコレート、カカオ、アフリカについて知る<クイズ>」で使用するクイズです。

クイズ:チョコレートクイズ(全5問収録)
  1. チョコレートの原料カカオの実はどれでしょう?
  2. カカオ豆がもっとも多く作られているのはどの地域でしょうか?
  3. 日本人は、年間1人あたり何枚分の板チョコを食べるでしょうか?
  4. 日本がもっとも多くカカオ豆を輸入している国はどこ?
  5. アフリカでは、子どもの何人に1人が児童労働をしているでしょうか?
DVD「おいしいチョコレートの真実」収録クイズ(※イメージ)

クイズの例

 

4.ワークシート(PDF)

ガーナのカカオ農家と日本の家族を体感する「グループワーク(ロールプレイ)」で使用するワークシートのことです。日本とガーナの6家族分、計13枚あります。A3サイズに印刷してお使いください。

  • 家族紹介シート ×日本とガーナ6家族分
  • お買い物シート ×日本とガーナ6家族分
  • お買い物カード ×1枚
ワークショップ「おいしいチョコレートの真実」教材キット内容

家族の収入や使えるお金が書かれた「お買い物シート」と、水・食料・衣服・教育費など、欲しいモノやサービスが書かれた「お買い物カード」を使って、家族の生活を体験します。

SDGs(持続可能な開発目標)を考える教材として

児童労働の撤廃は、SDGsの達成と深く関係しているため、「児童労働をきっかけにSDGsについて考える教材」としてもご活用いただけます。

・SDGsの全体像について学習をしてから、本教材を使って具体的な国際課題についての理解を深める
・本教材を使って児童労働について学んでから、それがSDGsという国際目標に関連している、と全体像の話に広げる
・児童労働に関連している目標について、ひとつずつ理解を深める

等、さまざまな方法でご活用ください!(教材の中には SDGs についての解説や、SDGsの理解を直接深めるようなワークは掲載しておりません。予めご了承ください。)

「おいしいチョコレートの真実」教材作成の背景

カカオ生産地での児童労働は、1997年の「ユニセフ子供白書」で取り上げられ、2000年頃から欧米で指摘されるようになりました。日本では、2006年にフジテレビ「世界がもし100人の村だったら」でガーナのカカオ農園で働く子どもが取り上げられ、関心が寄せられるようになりました。番組放送後、ACEにも「カカオ生産地での児童労働」について多数問い合わせいただきましたが、当時は現地の詳細な情報や学校で取り上げるための素材がありませんでした。カカオ生産地の児童労働への関心やニーズの高まりに応えるため、2007年からカカオ生産地の児童労働をテーマにした教材づくりに取り組みはじめました。

【参考】特集記事「チョコレートと児童労働」

教材を作るため、2001年にイギリスのLeads Development Education Centerが開発した「チョコレートゲーム」を参考にしました。教材の作成にあたり「中央ろうきん助成プログラム」の助成を受け、学校や団体にご協力いただき、十数回におよぶワークショップの試験実施を積み重ねました。のべ500人以上の参加者からワークショップの感想やフィードバックをいただき教材に反映させていきました。

また、2008年2 月から3月にかけて実施したガーナにおける現地調査で撮影したカカオ収穫の様子やカカオ農家の声などの映像素材に加え、国際労働権利基金(ILRF)と国際ココアイニシアティブ(ICC)からカカオ生産地域で働く子どもの画像と映像をお借りしてDVDを制作しました。

「おいしいチョコレートの真実」ワークショップ風景

その後も多くの方に教材をご購入いただき、さまざまな場所や機会でワークショップ「おいしいチョコレートの真実」が実施されています。教材を重版する度に教材購入者・使用者の方々からいただいたご意見を受け、修正と改良を加えてきました。この場を借りて、教材の開発・改善にご協力くださったすべてのみなさんに、御礼申し上げさせていただきます。

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(*1)「開発教育」とは

私たちひとりひとりが、開発をめぐるさまざまな問題を理解し、望ましい開発のあり方を考え、共に生きることのできる公正な地球社会づくりに参加することをねらいとした教育活動のこと。(開発教育協会「開発教育とは?」より)

(*2)「消費者教育」とは

近年、経済の仕組みの変化や規制緩和の流れの中で、消費者トラブルは多発し、その内容も複雑化、高度化しており、消費者教育の重要性は高まってきています。その中で、自らの利益の擁護及び増進のために自主的かつ合理的に行動し、消費者の権利を実現するように努め、自ら進んで、消費生活に関して必要な知識を修得し、必要な情報を収集するなど、自主的かつ合理的に行動するように努める消費者-すなわち「自立した消費者」の育成を目指すことが、消費者教育の理念です。(消費者庁「消費者教育ポータルサイト」より)

(*3)「ESD(持続可能な開発のための教育)」とは

ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。(ESD(Education for Sustainable Development):文部科学省より)

 

講師派遣・出張講演・ワークショップのご依頼も受付中

ACEは、多くの人に児童労働の問題を知ってもらうため、国際理解教育や開発教育、消費者教育の一環として授業や教職員向けに研修を行ったり、企業や労働組合で人権講座や研修への講師を派遣しています。

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