代表・副代表 挨拶 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

ACE[エース]とは

代表・副代表 挨拶

代表 挨拶  岩附 由香

岩附由香

はじめまして!ACEの代表、岩附由香です。ACEは「児童労働をなくすために何かしたい」という想いで学生時代に私が立ち上げた団体です。 私が児童労働の問題に関心を持ったのは、留学していたアメリカから日本へ帰る途中、メキシコに立ち寄った時の出来事がきっかけでした。まだ小さな子どもが私に「お金ちょうだい」とせがんできたのです。その後、児童労働に興味を持ち、本を読み進めていくうちに、どうやら世界では子どもたち全員に教育を与えましょうという宣言が採択されている一方で、働いている子どもが多いということがわかりました。

1997年に世界103ヵ国、1,000 団体以上が協力し、五大陸8万キロの距離を児童労働の廃絶を訴えて6ヶ月渡り歩いて児童労働の廃絶を訴える世界的なムーブメント『児童労働に反対するグローバルマーチ』を知りました。ですが、日本では実施しようとする団体はありませんでした。「せっかくの機会なのに!児童労働の現実を知らせたい!」と思い、日本で実施するため、一晩で趣意書を書きあげ、現在もACEの事務局長を務める白木を誘い、学生5人で期間限定のNGOとしてACEを立ち上げました。インドとスイスのジュネーブでのマーチに参加し、日本でも東京と大阪でマーチを実現しました。

その後、2002年にはサッカーボール産業の児童労働を伝える「ワールドカップキャンペーン」を開催し、多くのメディア取材もあり、日本国内で児童労働の問題を知らせる活動にニーズがあることを感じました。

いまもなお、1億6000万人(ILO/UNICEF:2021年発表推計)もの子どもたちが児童労働に就いています。その全員を私たちの手で救うことは難しくとも、政府、企業、労働組合、消費者、市民のみなさまと一緒に取り組むことで、一歩でもその実現に近づいて行きたいと協働を積極的に進めています。一人でも多くの方に、関心を持っていただき、何かしたい気持ちを形にしていただけることを願っています。ご協力を、どうぞよろしくお願いします。

岩附 由香 プロフィール

学校・企業・グループを対象に講師を派遣しています
14~16歳まで米国ボストンで過ごし、桐朋女子高等学校卒業。上智大学在学中、米国留学から帰国途中に寄ったメキシコで物乞いする子どもに出会い、児童労働と教育を研究テーマに大阪大学大学院へ進学、国際公共政策修士号取得。在学中にカイラシュ・サティヤルティ氏(2014年ノーベル平和賞受賞)の呼びかけた「児童労働に反対するグローバルマーチ」をきっかけにACEを発足させる。その後、NGO、企業、国際機関への勤務やフリー通訳を経て、2007年よりACEの活動に専念。2017年アルゼンチンでの第4回児童労働世界会議では発表を行うなど、国内外のアドボカシー活動に力を入れている。2019年Civil 20(大阪G20サミットに向けた世界の市民社会組織の会議体)の議長を務める。夫と2人の娘の4人暮らし。著書「チェンジの扉~児童労働に向き合って気づいたこと」(2018年、集英社)、「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」(2007年、合同出版)。

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副代表 挨拶 白木 朋子

白木朋子

はじめまして、ACE副代表の白木朋子です。大学のゼミでインドの児童労働について学び、ACEの立ち上げメンバーの1人として、学生の頃から活動しています。

児童労働をしている子どもの7割が農業、漁業、林業などの第一次産業で働いています。その中でもACEは、農業分野分野のカカオ産業とコットン産業の児童労働に取り組んでいます。チョコレートの原料、カカオ豆。日本に輸入される7割はガーナ産です。そんなガーナのカカオ生産地では、子どもたちが学校に通えず、ケガや病気の危険にさらされています。

インドのコットンの種子栽培地域でも、約35万人以上の子どもたちが働き、その6~7割が女の子だと言われています(出典:2020年、Davuluri Venkateswarlu, Glocal Research)。休みの日もほとんどなく、炎天下に過酷な労働をしているだけでなく、農薬による健康被害も問題となっています。

「チョコを食べる人が笑顔になるのと同じように、ガーナの子どもたちを笑顔にしたい」 「やさしい肌触りのコットンが、地球にも、子どもにもやさしいコットンであって欲しい」 そんな想いを胸に、ACEの活動を続けてきました。ACEの活動は、みなさまからの募金や寄付によって支えられています。世界の子どもの笑顔を増やすためご協力をお願いいたします。

白木 朋子 プロフィール

白木朋子
大学のゼミでインドの児童労働を研究。現地のフィールドワークで児童労働を余儀なくされる子どもたちと出会い、強い衝撃を受ける。大学在籍中の1997年、代表の岩附ほか学生5人でACEを創業。英国留学、民間の開発援助コンサルティング会社での勤務を経て、2005年4月から2021年11月までACE事務局長を務める。2021年に事務局長を退任し同副代表に就任。ガーナのカカオ生産地域で子どもの教育やカカオ農家の自立を支援する「スマイル・ガーナ プロジェクト」を、2009年に開始。「児童労働のないチョコレート」の開発・普及や、サプライチェーンの人権に関する企業の支援や連携、国際会議での発信やネットワーク構築等にも従事。2018年からは、ガーナ政府と共同で、「児童労働フリーゾーン」制度の構築にも取り組む。明治学院大学国際学部卒業。英国ロンドン大学東洋アフリカ大学院国際教養ディプロマ課程、英国サセックス大学・文化環境開発研究所、開発人類学修士課程修了。「チェンジの扉~児童労働に向き合って気づいたこと」(2018年、集英社)、「子どもたちにしあわせを運ぶチョコレート。」(2015年)、共著「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」(2007年)(いずれも合同出版)。ACE創設15周年記念映画「バレンタイン一揆」(2012年公開)には案内役として登場。

 

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代表・副代表からのメッセージ

ACEは「何かしたい」という思いからはじまりました。友達や家族など、身近な人に児童労働について話したり、作る人を大切にした商品を買うことなど、みなさんも児童労働をなくす取り組みに参加することができます。 ちょっと一歩を踏み出すだけで世界は変わっていきます。あなたも自分にできる方法で子どもたちを児童労働から守り、笑顔にしていく活動に参加してください。

         

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