私たちにできること

協働企業紹介:リー・ジャパン株式会社

ACEは、これまで児童労働の問題に取り組んで培ってきた専門性を活かし、企業のCSR調達を実現するため、サプライチェーンにおける人権や労働に関わる国際基準の尊守を第三者として確認する「CSRレビュー」を実施しています。その「CSRレビュー」を初めて実施したのが、Leeブランドを扱うリー・ジャパン株式会社です。

協働のきっかけ・経緯

ジーンズメーカーのリー・ジャパン株式会社は、環境面に配慮して、デニムに最適なアフリカ・ウガンダ共和国産のオーガニック・コットンを使い、ウガンダ現地で活動するNGOハンガー・フリー・ワールドと「BORN in UGANDA ORGANIC COTTON PROJECT」を行っていました。

ウガンダのコットン畑で働く男性洗いや染め加工時の薬品や水の削減などの環境問題に取り組んでいましたが、コットンの生産現場が抱える課題はそれだけではありません。コットン生産地では、子どもが学校に行けずに危険な環境で働く児童労働など、原料の生産過程で働く人たちの問題も大きな課題です。

BORN in UGANDA ORGANIC COTTON PROJECTで使われる綿の生産現場の状況を確認するため、ハンガー・フリー・ワールドを通じてACEが紹介され、協働が始まりました。

その後、ACEは原料の輸入からジーンズの製造に関わるサプライヤーと共に、コットン畑や工場を訪問し、視察やインタビューを通じて現状を把握し、課題をレポートにまとめ、改善策の提案などを行いました。現地レビューだけでなく、リー・ジャパン株式会社のサプライヤー行動規範や原料調達ガイドライン、行動計画の策定など、CSR調達の実施体制づくりもサポートしました。

現在はCSRレビューだけでなく、日本国内でコットン関連企業とともにエシカルコットンサミットやエシカルファッションカレッジなどの企画・運営を協力して行っています。

協働実績

ご担当者の声

エシカルコットンサミット2013
リー・ジャパン株式会社 取締役 細川秀和さん

ジーンズの生産には様々な薬品や大量の水を使用します。現在では環境への配慮がされた薬品の開発や使用が日本では進んでいますが、新興国では環境のみならず作業従事者への健康被害を与えているケースが見受けられます。また、コットンの生産現場にも農薬の過剰使用や児童労働、搾取問題など多くの難題が存在します。

Leeはジーンズの製造工程において人権や健康、環境への問題が無いか定期的な監査を行っています。そんな中、コットンの生産現場は問題改善が難しく、ウガンダで始めたオーガニック・コットンのプロジェクトにおいて、専門知識があり客観的な評価ができるACEさんの存在はプロジェクトの透明性を高める上で必要不可欠なものでした。

ACEさんは専門性に加え、抜群の行動力と個性豊かなスタッフたち、企業とNGOの協働において大変頼りになる存在です。エシカルな社会の実現に向けて、今後も様々な取り組みをお願いします。

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