児童労働とは

児童労働とは

児童労働とは、義務教育を妨げる労働や法律で禁止されている18歳未満の危険・有害な労働のことを指します。世界には1億5200万人(*)、子どもの10人に1人が児童労働をしているといわれています。

(*) 国際労働機関:2017年発表推計
【プレスリリース】グローバル目標「2025年に児童労働全廃」へ大きな課題- 減少テンポに遅れ(ILO世界推計発表)

ゴッドフレッドくん(ガーナ)のケース

ガーナのカカオ畑での児童労働について語ってくれました2010年に来日したゴッドフレッドくん

アフリカのガーナで暮らすゴッドフレッドくん(15歳)は、7歳でお父さんを亡くし、家族を支えるため9歳からカカオ農園で働きはじめました。 朝5時、誰よりも早く農園に行き、カカオを収穫し、集め、運んだり。カカオは頭に乗せて運びますが、とても重くて、頭から首、背中、腰、脚まで全身が痛くなります。 2010年に来日したゴッドフレッドくんは、カカオ畑で働いていた当時のことを、日本に住むわたしたちに話してくれました。

「まるで強制労働のようでした。しかし、ぼくには家族を支えるために仕事をする以外に他に選択肢がなかったのです。病気になっても、疲れたとか休みたいと思っても、それを口に出すことさえできませんでした。ほかの子どもたちが学校へ通っているのに、自分は働かなければならないことを、とても悲しく思っていました。」

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  ガーナでは、カカオ農園の労働に従事する子どもたちは100万人ともいわれています(*チュレーン大学2010年)。  

エマヌエルくん、ステファンくんのケース(ガーナ)

炎天下の中一日中牛の放牧をさせられている人身売買で連れてこられた二人学校にも通えず、一日中牛の放牧をしていた2人

エマヌエルくん(11歳)とステファンくん(14歳)はガーナ北部のアッパー・イースト州生まれ。家族と離れてアシャンティ州のカカオ農家に雇われ住み込みで働いていました。 雇い主は、親と知り合いになり、暮らしぶりが苦しかったことを心配して「学校に行かせてあげるから」と言って、ふたりを自分の家に連れて行きました。実際は、炎天下の中、朝から晩まで牛を放牧する仕事や、カカオやイモなどの収穫作業、家でも水くみや家族の食事の準備など、雇い主の言いなりになって働かされました。 2人は一度も学校に行かせてもらえませんでした。電話番号をメモした紙を失くしてしまったため、家族とも連絡が取れず、朝から晩まで働くだけの毎日だったといいます。子どもを親元から引き離し、無理やり働かせるようなことを“人身売買”と呼びます。

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バービーちゃんのケース(インド)

強い日差しの中、農薬まみれのコットン畑で作業する女の子強い日差しの中、作業を続ける女の子たち

バービーちゃん(12歳)は、インド南部のアンドラ・プラデシュ州の綿花畑で働いていました。5歳から働き、学校へは一度も行ったことがありませんでした。 朝6時に起きて、水くみ、掃除をしてから綿花畑で農作業をします。6月~9月は授粉の最盛期で、農家は集中的に人を雇い、毎日作業を続けます。バービーちゃんも2ヶ月間一日も休みがありませんでした。 綿花畑はほとんど日陰がなく、強い日差しの中、腰をかがめて朝から晩まで作業を行います。バービーちゃんは農薬を吸って頭痛や腹痛があったり、農薬が肌に触れて皮膚病になったり、病院へ何度も通いました。 おとなは日給100ルピー(約270円)で、バービーちゃんは1日働いても70ルピー(約189円)しかもらえません。 16歳の時、バービーちゃんは血液の癌で亡くなりました。医者からは農薬による影響だろうと言われました。インドの農村地域で女の子の多くが働いている原因の一つに、幼くして結婚させられる幼児婚・早婚が挙げられます。女の子たちは結婚持参金を稼ぐために小学校を中退して働かされるケースが後を絶ちません。

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奪われた「子ども時代」は取り戻せない

子ども時代は成長の時期。身体や心の健康を保つことはもちろん、教育を通じて生きていくために必要な知識やスキル、社会性を身につけ、将来に備える大切な時期です。成長途中の未熟な身体で重労働を課せられることによって健康が損なわれたり、教育を受けられないことで最低限の読み書きさえできなければ、将来おとなになった時に自立して生きていくことはできません。基本的な衛生に対する知識を身につけられなければ、自分の命を守ることさえできません。児童労働は、子どもが自分の力で命を守り将来切り拓く可能性を妨げる、子どもの未来を奪うことともいえます。

わたしたちの生活とつながっている児童労働

児童労働は、遠くの貧しい国の問題と思われるかもしれません。しかし、日本に暮らすわたしたちと決して無関係ではありません。児童労働原因として「貧困」が挙げられますが、それだけが原因ではありません。子どもの労働で作られているカカオやコットンは、チョコレートや衣服に生まれ変わり、わたしたちの生活の一部になっています。消費者の「安くモノを買いたい」という要望や、「安くモノを作って販売し、利益を上げたい」という企業の思惑が、生産者へのしわよせとなって、児童労働を生んでいるともいえます。  

児童労働をなくすために「私たちにできること」

ACEの活動も「何かしたい」という思いからはじまりました。友達や家族など身近な人に児童労働のことについて話してみたり、作る人のことを大切にした商品を買うことなどで児童労働をなくす取り組みに参加することができます。 ACEの活動は、みなさんのご支援や応援によって成り立っています。ぜひACEの活動へのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いします!

         

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