コットンのやさしい気持ち

「友達はいませんでした」デヴァマちゃん(インド)

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インドのコットン生産地域では、コットン畑などで働いくため一度も学校へ通ったことがない女の子がたくさんいます。

ACEが2010年から支援をはじめたアンドラ・プラデシュ州(2014年6月~テランガナ州)のナガルドーディ村に住む18歳の女の子デヴァマも、一度も学校へ行ったことがありませんでした。家族の土地での農作業や家事手伝いなどをして暮らしていました。

毎日働き18歳まで友達もいなかった

「学校に行かなかったので、友達はいませんでした。」

家族の中で子ども7人のうち、デヴァマは下から2番目。姉が5人いて学校へは全員通っていませんでした。16才の弟は高校まで行きましたが、今は畑で働いています。

デヴァマは、これまで学校へ通わず、家族の持つ畑でコットンや米を栽培し、水くみや食事の手伝いなどの家事を手伝って過ごしていました。18歳まで友達がいなかったことについて「さみしくなかった?」と聞くと「姉たちが遊んでくれました」と少しはにかみながら話してくれました。

「他の女の子のように自分も学びたい」

識字教育で勉強した自分の名前を書いてくれるデヴァマ村でピース・インド プロジェクトが実施されてから、デヴァマは自分のように学校へ行ったことのない女の子でも学ぶことができる職業訓練センターがあること知りました。「他の女の子のように自分も学びたい」と願っていたデヴァマは親と相談し、2013年4月から職業訓練センターへ通えるようになりました。

彼女は読み書きが全くできなかったため、今は政府による成人向けの識字教室にも通っています。以前は自分の名前を書くことができませんでしたが、識字教室で勉強して書けるようになった自分の名前を書いて見せてくれました。

「今は勉強することができて、友達もできて、すごくうれしい。」

職業訓練センターに通い始めたデヴァマとお父さんデヴァマの父親は言葉数が少ない人ですが、「自分も学校へ行ったことがなく、教育に興味がなかった。だから子どもを学校へ通わせようと思わなかった。今は娘が学びたいと思うなら尊重したい。学べば生活も良くなるだろうから。」とデヴァマの新しい歩みをひそかに応援しているようでした。

このように村では、ピース・インド プロジェクトを通じて教育を受けられるようになり、人生の新しい一歩を踏み出した女の子たちが見られるようになりました。

 

追記:デヴァマちゃんが刺繍したトートバッグが日本へ

2014年、デヴァマちゃんをはじめ、ACEが支援したインドのコットン生産地域の女の子たちが刺繍してくれたオーガニックコットンのトートバックが日本へ届きました。女の子たちには「仕事」として刺繍を依頼しました。

女の子たちが刺繍してくれたトートバッグは日本に運ばれ、2014年5月10日に開催した「エシカルファッションカレッジ」でお披露目されました。

【詳細】興和:インドの女の子が刺繍したトートバッグを製作

デヴァマちゃんは「仕立て屋の仕事をして自分で収入を得られるようにしたい、家族を助けたい」と語ってくれました。

職業訓練センターで刺子の練習をするデヴァマちゃん(左)
インドの女の子が刺繍したトートバッグ

 

世界中にいる「そのこ」のことをまずは知ってほしい

児童労働がなくならない一つの原因は、児童労働を知らない人が多いから。だから解決に向けた活動や支援もなかなか広がらない。これを解決するため、詩人 谷川俊太郎さんの詩「そのこ」を10万人に伝えたいと、ACEは「そのこ」の未来キャンペーンをはじめました。キャンペーンでは「そのこ」のメッセージを伝えてくれる「アンバサダー」を募集しています。ぜひあなたの身近な人へ「そのこ」を伝えるのにご協力お願いします。

「そのこ」の未来キャンペーン特設ページ

「児童労働のない村」を目指して

左側の一番奥がデヴァマ2010年から支援してきたナガルドーディ村では、子どもと家族の状況が改善され始め、「児童労働のない村」まであと少しのところまで来ています。その一方で、ナガルドーディ村の周辺の村では、まだたくさんの子どもたちが働います。

今後、ナガルドーディ村の周辺の地域にもプロジェクトを拡大したいと考えています。一人でも多くの子どもたちが、デヴァマちゃんのように学ぶ喜びを知れるように、ピース・インド プロジェクトへの応援のほど、よろしくお願いいたします!

インドの子どもたちを笑顔にするために
応援よろしくお願いします!

コットン募金

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  • カテゴリー:子どものエピソード
  • 投稿日:2013.07.31

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