コットンのやさしい気持ち

[インド便り] 「自分の力で子どもを学校に 行かせられて誇らしい」貧困家庭に 収入向上の支援を行っています

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「ピース・インド プロジェクト」で現在支援を行うマッデラバンダ村、タティクンタ村での活動も、2017年4月から4年目に入りました。プロジェクトでは、ACEと現地NGOのSPEEDが支援を終える時には児童労働がない村となり、その後は住民自身の手で児童労働のない状態を保っていくことを目指しています。

これまで、おとなの「子どもは働くことが当たり前」という意識を変え、教育環境を改善することで、多くの子どもが学校に行けるようになりました。 しかし、「低収入」「1人親家庭」「親が怪我や病気をしている」などの理由で、おとなの稼ぎだけでは家族を養うことができず、どうしても子どもの労働に頼らざるをえない特に困窮した家庭の子どもがまだ労働をしています。

彼らのほとんどは、土地を持たず、日雇い労働者として安い賃金で毎日働いています。そんな困窮家庭の親向けに、収入向上や家計を安定させるための支援を行っています。

過去の経験や状況に合わせた支援

収入向上支援は以前の支援地であるナガルドーディ村でも行ってきました。ナガルドーディ村では、鶏、ヤギ、羊などを支給し、飼育の仕方などを訓練し、数を増やして市場で売ることができるようにする畜産ビジネスの支援を最も多くの家庭に実施し、多くの家族が収入を増やし、子どもを学校に行かせるようになりました。

しかし、養鶏の支援では鶏が野良犬に襲われ、それを防ぐための設備に想定していた以上に費用がかかってしまい、新しい2村では実施を見送ることにしました。

また、新しい村では住民の居住エリアによっては羊やヤギを放牧できる土地が限られていて、養羊も行うことが難しい家庭が多いことが判明しました。そのため、支援中の2つの村では畜産ビジネスの他、新しい内容の収入向上支援も求められていました。

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支援したモーターでほうきを作るシャンカランマさん

そのうちの1人が、マッデラバンダ村のお母さん、シャンカランマさんです。シャンカランマさんのお母さんは元々ほうきを作ることを職業としていたため、ほうきの作り方をシャンカランマさんは知っていましたが、この地域ではほうきを作るのに適した葉を手に入れることができず、その仕事をやめ、日雇いで農業の仕事をしていました。 夫婦ともに働いていましたが家計を支えることができず、4人の子どもは学校に行くことができていませんでした。そこで、支援を行うことが決まった際に本人に確認したところ、「もっと質の良いほうきを作りたい」と訴えてきたため、ほうきの材料となる粗い葉を細くなめらかに削るためのモーターを少額融資として支援しました。シャンカランマさんはほうきの作り方は知っていましたが、どのように金額を決めたり、売ればよいのか知らなかったため、訓練を受けてもらいました。

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作業する前の葉先(右)と作業後の葉先

今では、平日はほうきを作り、週末に夫と一緒に村の外へもほうきを売りに行くことで収入を安定させられるようになりました。今では1番上の子どもは公立の学校へ通い、下の3人はプロジェクトで運営するブリッジスクールに通っています。

「自分の子どもが、自分の稼ぎで学校に行くことができているのが誇らしい」

シャンカランマさんはこう話し、これからも子どもを学校に行かせるために仕事を続けていきたいと話しています。

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ほうきをまとめ仕上げる作業

同じくマッデラバンダ村のパドマンマさん(28歳)も収入向上支援を受ける母親の1人です。 身体が小さいパドマンマさんはよその家の掃除をする仕事をしていましたが、1日50ルピー(約90円)しか得ることができませんでした。夫のイーランマさんも日雇いで農作業をしていましたが、病気で足が痛むようになり、1週間に350ルピーかかる薬を必要とする一方、毎日働くことができなくなってしまいました。そのため、3人の子どものうち、長男のハリクリシュナさん(15歳)と長女のレヌカさん(12歳)が働き、家計を支えていました。

夫婦ができることを相談し、パドマンマさんには卵のいためものや揚げとうがらしを調理するための屋台の支援を行いました。今では、ハリクリシュナさんは村の外の公立学校へ、レヌカさんはブリッジスクールに通い、勉強することができています。

IMG_0790パドマンマさん(右)とイーランマさん

今後も、母親への収入向上支援を行い、子どもを学校に通わせられる環境をつくっていきます。

子ども支援事業「ピース・インド プロジェクト」担当 

田柳優子

 

インドのお母さんを応援してください!

私たちACEは、教育の大切さに気付いた母親を対象として、新たな収入源を得るための少額融資と、経営・貯蓄のノウハウを学ぶ収入向上トレーニングを行なうことを主な目的として、2017年4月20日(木)より、クラウドファンディングサイトReadyforで寄付金を集めるキャンペーンを開始しました。働く子どもを学校に行かせたいと考えるお母さんへの、収入向上支援を中心とした「ピース・インド プロジェクト」の不足している活動資金、400万円を集めることを目指しています。

プロジェクト名 インドのお母さんたちの願い。コットン畑で働く子どもに教育を。
プロジェクトURL https://readyfor.jp/projects/acecotton
募集締切 2017年5月31日(水)23:00
目標金額 400万円
※2017年5月31日までに目標金額400万円を達成した場合のみ、寄付が確定します。

ぜひ、上記のReadyforのサイトで、プロジェクトの内容や活動にかける私たちの想い、リターン(ギフト)などをご覧ください。一人でも多くの方に応援してもらうことで、目標金額を達成し、児童労働のない未来へつなげていきたいと思います。

あなたの応援で、現地の子どもたち、お母さんたちを
支えていただけませんでしょうか。
ご支援をどうぞよろしくお願いいたします!

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  • カテゴリー:お知らせ
  • 投稿日:2017.05.08

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