ACEでは、存在する社会課題をSDGs、「ビジネスと人権」、CSR（企業の社会的責任）やCSV（共有価値の創造）などで企業がビジネスを通じて解決するようになることを目指して、法人会員やその他ご関心を持っていただけるみなさんに参加いただき「ACE法人会員交流サロン」を年に2～3回のペースで行ってきました。第9回となる今回は、持続可能でSDGs目標達成にも貢献するビジネスを実現するための「サプライチェーン管理」をテーマに定め、業界の枠にとらわれずアプローチの可能性を探ります。

サプライチェーンに関わる投資先企業を対象に「持続可能なパーム油」の調達に対する取り組みの理解と方針策定をサポートしているりそな銀行の松原稔さんと、繊維・関連製品の有害物質を対象とした安全性や、生産過程の労働条件・環境に配慮されていることを証明するエコテックス認証の日本唯一の認証機関であるニッセンケン品質評価センターの山崎利明さんにご登壇いただき、企業活動で持続可能な生産を実現する方法を考えます。

サプライチェーン管理は、原料の綿から糸や布の加工、染色、縫製など長く複雑な工程を持つアパレル製造で特に大きな課題です。アパレル・繊維業界の企業にお役立ていただきたく、本サロンは「サステナブルなテキスタイルのための連続プログラム第2回」としても開催します。*1

また、セミナー後には同会場で懇親会を行います。ぜひご参加ください。

*1：連続プログラムの第1回は2019年5月10日に実施しました。）詳しくはこちら→「コットンの日にSDGsを考える～企業向けセミナー～」）

連続プログラム第3回は11月に開催予定です。（詳しくはこちら→「インド・サステナブルなものづくりをたどるコットンツアー」）

(第1回、第2回のプログラム参加者は、第3回のインドコットンツアーに優先的にご参加いただけます。)

講演内容

1. 「持続可能な調達の伴走　～ESGエンゲージメントの事例から～」

松原稔氏（株式会社りそな銀行 アセットマネジメント部責任投資グループ グループリーダー）

2. 持続可能な生産から消費を「見える化」するために　～エコテックス認証の事例から～

山崎利明氏（一般財団法人ニッセンケン品質評価センター エコテックス事業所 所長代理）

3. サプライチェーン管理の世界や日本の動向とACEが目指すSDGsの取り組み(仮)

岩附由香（認定NPO法人ACE 代表）

登壇者

松原 稔 氏(株式会社りそな銀行アセットマネジメント部責任投資グループグループリーダー)

1991年4月にりそな銀行入行、年金信託運用部配属。以降、投資開発室及び公的資金運用部、年金信託運用部、信託財産運用部、運用統括部で運用管理、企画を担当。2017年4月より現職。 2000年 年金資金運用研究センター客員研究員、2005年 年金総合研究センター客員研究員。 MPTフォーラム代表幹事、持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則運用・証券・投資銀行業務ワーキンググループ共同座長・運営委員。WICIジャパン「統合報告優良企業表彰」審査委員会委員他。

山崎 利明 氏(一般財団法人ニッセンケン品質評価センター　エコテックス事業所　所長代理)

2004年に信州大学繊維学部卒業、財団法人日本染色検査協会(現 一般財団法人ニッセンケン品質評価センター)入社。エコテックス®事業所に在籍。2013年、エコテックス®国際共同体STeP認証 監査員資格取得。
・主な仕事：エコテックス®認証の普及に向けた支援 
・仕事に対する思い：繊維産業のサプライチェーン全体における安心・安全な繊維製品、サステナブルな生産工場に対して、エコテックス®認証を通して業界の発展に導くことに貢献したい。 

岩附 由香　(認定NPO法人ACE　代表)

創設者として1997年の大学院在学中にACEを設立、以後代表。上智大学文学部、大阪大学大学院国際公共政策研究科修了後、NGO職員、会社員、国際機関職員、フリー通訳等を経て現在はACEの活動に専念。人権・労働面の国際規格SA8000の監査研修修了、CSRに関する深い知見を持ち、これまで大手上場企業のステークホルダーエンゲージメントに参画。著書に『わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。』監訳に『インドの債務児童労働』。 

開催概要

申込期限：2019年9月2日（月）まで。満席になり次第締め切ります

※このセミナーは平成31年度独⽴行政法⼈環境再生保全機構地球環境基⾦の助成を受けて開催します

お申込・お問合せ

認定NPO法人ACE（エース）担当：桐村 
TEL：03-3835-7555
Email: partnership%acejapan.org (%を@に変えて送ってください）