インドのパートナーNGO「BBA」
正式名称 | BBA(Bachpan Bachao Andolan:バチパン・バッチャオ・アンドーラン) |
---|---|
活動地 | インド全国30ヶ所 |
パートナー開始 | 2003年~ |
団体ホームページ | Bachpan Bachao Andolan :: Save the Childhood Movement |
BBAの目的や活動内容
BBAの正式名称の“Bachpan Bachao Andolan”は、ヒンディー語で「子ども時代を救え運動」という意味です。1980年から子どもたちが児童労働の搾取から解放され、質のよい教育を受けられる社会づくりをめざして活動しています。インドで広く見られる砕石場やカーペット産業における奴隷労働者を解放する活動からスタートしました。
BBAはACEとパートナー関係を結び、「子どもにやさしい村」プロジェクトを行っています。それ以外にも、児童労働をしている子どもたちの救出と施設でのリハビリテーション支援に長年取り組んできました。これまでに救出した子どもの人数は7万人以上にも上ります。
その他にも、社会変革を起こすために一般市民の意識啓発を図る児童労働に関するマーチやキャンペーン、政府に対して法律の整備や執行などを働きかける活動などを行っています。
インドの首都ニューデリーに本部事務所を、各地に地域事務所を構え、デリー、ラジャスターン州、ウッタル・プラデシュ州、ビハール州などで活動しています。
児童労働から救出された子どものリハビリ施設「バル・アシュラム」を運営
BBAは、親や市民からの情報をもとに児童労働の調査をし、地元政府・警察と共に、児童労働の現場から子どもを守る救出活動と、救出した子どものリハビリテーション支援を行っています。これまでにインド国内で約78,000人の子どもを児童労働から救出し、15,000人以上の子どものリハビリ支援を行ってきました。
「バル・アシュラム」はBBAが運営する子どものためのリハビリテーション施設の一つで、ラジャスターン州の農村地域にあります。インド各地で児童労働から救出された子どもたちを保護し、精神的ケアのためのカウンセリングや正規の学校へ行けるよう基礎教育を提供するノンフォーマル教育、将来の自立支援のための職業訓練などの活動を行っています。
また、子どもの人権や児童労働の問題などについて学んだり、劇や歌などの文化活動を通して、子どもたちが自ら児童労働をなくすイベントやキャンペーンに参加する機会を設けています。さらに施設での子どもたちの生活環境に関する問題と改善策を話し合う「子ども議会」を設けるなど、子どもたちのリーダーシップの育成や自主性を高める取り組みも行っています。
救出された子どもたちは、原則1年間、基礎教育、職業訓練、人格教育、生活能力訓練など、総合的なリハビリテーションを受けます。バル・アシュラムで生活した子どもたちは、家族のいる村へ帰ったり、勉強を続けて高等教育に進んだり、仕事を得て自立して暮らす子、子どもの権利に目覚めてBBAのスタッフとして働く子など、過酷な経験を乗り越えて、社会を変えるリーダーとして活躍しています。
スタッフ紹介
カイラシュ |
R.S.チョウラシア |
---|
ACEとBBAとの協働実施プロジェクト
「子どものやさしい村」プロジェクトの終了について
BBAとの協働による「子どもにやさしい村」プロジェクトは、2013年3月末で終了します。プロジェクト終了後もBBAとのパートナー関係は継続し、インドの児童労働撲滅のために情報交換や連携を図っていく予定です。これまで支援した村は、現地のBBAスタッフがフォローアップを行い、ACEも定期的に現地を訪問し、村の住民たちの活動を見守っていきます。プロジェクト終了後は活動評価を行い、成果や教訓を今後のプロジェクト実施に活かしていきたいと考えています。
1,000円で子ども1人の給食1カ月分を支援できます
ACEは、インドとガーナで子どもを危険な労働から守り教育を受けられるように活動を行っています。ACEがインドやガーナなど現地で行う国際協力の活動を応援する「チャイルドフレンドリー募金」を募集しています。
世界の子どもたちを支援「チャイルドフレンドリー募金」
インドやガーナなど、子どもたちを危険で有害な児童労働から守るための支援活動に活用させていただきます。インターネット上でクレジットカードを使っていますぐ寄付ができます。