2008年4月12日
国連ボランティア大使 中田さんの勇退
国連ボランティア大使の中田さんが、息子さんの命日に勇退を表明されたと新聞で読みました。
中田さんは、1993年4月、長男の中田厚仁さんが国連ボランティアとしてカンボジアで活動中に殉職された後、息子さんの遺志を継ぐため、第一線のビジネスマンとしてのキャリアを辞し、自らも国際平和のためのボランティアとして活動を開始されました。
そんな中田さんに、大阪大学在学中にお会いしたことがあります。息子さんの人生の意志を、自分の仕事を辞して引き継いだ父親としての中田さんの人としてのあり方を尊敬します。
自分の子どもに同じようなことがあったら、私は中田さんのように出来るのだろうか、と思いました。子どもがいないのでいまは何とも言えません。
中田さんの取り組みは、理不尽な出来事に人がどう対応出来るのかの、ひとつの前向きかつ献身的な例だと思いました。悲しみを乗り越えて前に進む力と、親の深い愛情を、私も見習いたいです。