【開催報告】第22回ACE交流サロン「おとなレンズから子どもレンズへ―子どもの声から企業を見直す」
【開催報告】第22回ACE交流サロン「おとなレンズから子どもレンズへ―子どもの声から企業を見直す」
- 投稿日:2026.10.30
ACEに関わりのある企業のみなさまとの知見の共有や交流を行うACE交流サロン。第22回を2026年7月22日に開催しました。
今回は「おとなレンズから子どもレンズへ―子どもの声から企業を見直す」をテーマに、子どもを企業の重要なステークホルダーとして捉えると、企業の見え方や意思決定はどのように変わるのかを考えました。
まずはじめに国連児童基金の浜勇二さんから、チャイルドレンズ投資の現状についてお話しいただきました。
チャイルドレンズ投資とは既存の投資の考え方やプロセスに子どもの視点を組み込むアプローチです。子どもへの影響を投資判断に取り入れることで、子どもへの負の影響を防ぎ、子どもの権利を守り、健やかな育ちや暮らしを支えることを目指します。チャイルドレンズ投資を推進するための取り組みの一つとして、日本市場にチャイルドレンズ投資を導入するプロジェクトを、一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブおよびケイスリー株式会社と共同で行っています。
ケイスリー株式会社の今尾江美子さんからは、これまでステークホルダーと対話を重ねたことで見えてきた課題を共有していただきました。
チャイルドレンズ投資の理由付けが困難であることや、指標化やポジティブインパクトの評価がしづらいといった声が紹介されました。
そこで、既存の枠組みへの統合を目指したり、子どもとの関係が明確で分かりやすいテーマから実践するアプローチを導入しています。
また、こども家庭庁などの政府側の施策と連携するアプローチについてもご紹介いただきました。
(ご参考:「こどもまんなかリーディングバンク」始動!)
株式会社学研ホールディングスの川田夏子さんからは、企業が子どもレンズを実装する事例をお伺いしました。
「学研グループこども憲章」を時代の変化に合わせて2025年に改訂したエピソードでは、以前は「育てる」という意味合いが強かったものを、「支える」「応援する」「共につくる」という意味合いの内容になったことをご紹介いただきました。
学研教育総合研究所では、毎年子どもを対象とした調査を行っています。ご紹介いただいた白書の一部は、「今、悩んでいること」や「未来をどのような社会にしたいか」等、実際の子どもの声が共有され、子どもレンズで物事を見る際に役立つ内容でした。(ご参考:白書シリーズ)
クロストークでは、各々の取り組みを通じて見えてきたことをシェアしていただきました。
企業の現場では、一例として「子ども向け商品の開発において、子どもへの影響という視点はあるものの、売れるかどうかがより重視されている場面もある」という、企業が直面するジレンマについても紹介されました。子どもへの投資は成果が表れるまでに時間がかかることも、取り組む必要性を理解してもらうのが難しい要因の一つです。
取り組みのステップとして、まずは自社がなぜ子どもへの影響を考えるのかという「Why」を考えることから始めることが紹介されました。
子どもレンズをかけると、それまで見えていなかったものが見えて、新しい「問い」が生まれます。
今回の交流サロンが、企業の方々が自社において「子どもと企業との関わり」について考えるきっかけとなれば幸いです。
自社の視点で子どもレンズをかけると、どんな景色が見えてきますか?
ご参考
ACEの法人連携に関するご紹介はこちら:
法人の方へ:https://acejapan.org/support/company
法人会員制度:https://acejapan.org/activity/partnership/corporate_membership
企業や労働組合の社員や組合員を対象に
なぜ児童労働に取り組む必要があるのかレクチャーします。
- カテゴリー:お知らせ
- 投稿日:2026.10.30




