コットンのやさしい気持ち

「服を作れるようになれて嬉しい」マヘシュエリちゃん(インド)

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読み書きを勉強するマヘシュエリちゃんインド南部アンドラ・プラデシュ州のコットン生産地では、女の子への差別、就学年齢で結婚させられてしまう児童婚などの習慣、親の借金を返済するための債務労働などの社会的経済的な原因で、より多くの女の子たちがコットン畑で働いています。

マヘシュエリちゃん(14歳)もその一人。親の理解を得られず教育を受けられずに、コットン畑で働いていました。

父親の理解を得られず再び労働へ

コットン畑で働くマヘシュエリちゃん2010年、村でピース・インド プロジェクトが実施され、当時11歳だったマヘシュエリちゃんは、働いていた子どもたちが基礎教育を受けられるブリッジスクールがあることを知り、自ら妹2人を連れてブリッジスクールに通い始めました。

しかし数ヵ月後、マヘシュエリちゃんはブリッジスクールに来なくなってしまいました。しばらくして、プロジェクトのスタッフとコットン畑の見回りをしていた時、偶然マヘシュエリちゃんがコットン畑で働いている姿を発見しました。炎天下、朝9時から夕方6時頃まで、ほとんど休みなく働いていました。

「お父さんがブリッジスクールへ通うのを許してくれなかった。借金を返すために私が働かないといけないと言われた。ブリッジスクールでは勉強ができて楽しかった。また通いたい。」

借金返済や結婚のために女の子が働く

家庭訪問したときのマヘシュエリちゃんとお母さんその後、スタッフと一緒に家庭訪問をして親と話をすることにしました。父親は「家には借金もあるから、娘を働かせたい。もうすぐ結婚させるから学校へは通わせる必要はない」といって、勉強させることを納得してくれませんでした。

家の借金は10万ルピー(約20万円)。そのうち約7万ルピーは、お姉さんが15歳で結婚した時に婿家族へ渡した結婚持参金として、残りの約3万ルピーは家の建設費に必要だったため、コットン畑の雇用主にお金を借りたそうです。

母親は「本当は通わせたいんだけど」とマへシュエリちゃんが学校を通うことを望んでいましたが、父親を説得できずに困っていました。その後もスタッフや住民グループのメンバーがマヘシュエリちゃんの家を訪ね、何度も父親への説得を続けました。

インドのコットン生産地域では、女の子の教育に対する親の意識が低く、教育をうける機会を逃し義務教育年齢を過ぎてしまう女の子たちが村にはたくさんいることが分かってきました。

学ぶ機会を得て、明るい表情に

自分で作った服を見せてくれるマヘシュエリちゃんそのため、ピース・インド プロジェクトでは、女の子たちが基礎教育を受け、将来の自立のために縫製・仕立ての技術を学べる職業訓練センターを2011年から設置しました。

マヘシュエリちゃんが職業訓練センターに通えるようにスタッフは父親や母親と何度も話し合いを重ねました。縫製技術を学べば訓練の終了後にミシンが支給されることや、家で仕立て屋を始めれば徐々に収入を得られるようにもなることを話しました。父親は、訓練センターに通い仕立て屋になった女の子たちの様子を見聞きするようになり、徐々に関心を持つようになりました。

そして2012年、ついにマヘシュエリちゃんは父親の了解を得て、職業訓練センターに通えるようになりました。

読み書きがほとんどできなかったため、他の女の子たちに追いつくように一生懸命勉強しました。当時働いていた頃と比べると、髪をとかして身なりも整っており、表情が明るく自信に満ちた様子で見違えるようでした。

「自分の服も作れるようになれてうれしい!」

 

「そのこ」の未来キャンペーン

マヘシュエリちゃんのように、遊んだり、勉強したいと思いながらもそれが叶わず、おとなと同じように働いている子どもがいます。

「そのこ」の未来キャンペーンは、私たちACEが児童労働のない社会を実現するための活動資金を集めることを目的としています。ACEは国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」で定められた目標である、「2025年までにすべての形態の児童労働を終わらせる」ことを目指しています。

あなたも「そのこ」の未来キャンペーンに参加し、一緒に児童労働のない未来をつくる一員になってください。

マヘシュエリちゃんのように、親を粘り強く説得することで、教育を受け、イキイキとした表情になれる子どもがまだまだたくさんいます。一人でも多くの子どもたちが笑顔になるよう、ピース・インド プロジェクトへの応援をよろしくお願いいたします!

インドの子どもたちを笑顔にするために
応援よろしくお願いします!

コットン募金

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  • カテゴリー:子どものエピソード
  • 投稿日:2013.07.26

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