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幸せへのチョコレート

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「痛快!女組」の番組出演者たちとの記念撮影

朝日ニュースター「痛快おんな組」出演者たちと記念撮影

2009年2月21日に放送された朝日ニュースター「痛快!おんな組 ~チョコレートと児童労働」をご覧いただいたみなさま、ACEのウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。ACE事務局長の白木です。

今回の番組で、「チョコレートと児童労働」をテーマに取り上げていただくことにより、2009年1月から販売を開始した「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」やカカオ生産地における児童労働の問題を、たくさんの方々に知っていただける機会が得られたこと、たいへんうれしく思います。

 

実は今回、1997年に学生だった頃に団体を設立して以来、ACE初のテレビ番組収録で、とにかく緊張の連続でした。番組をご覧いただいたみなさんに、お伝えしたいことが伝えられているか少し心配になり、こうしてみなさんへのメッセージを書かせていただきました。

番組では伝えきれなかった児童労働に対する想い

私が児童労働の問題に出会ったのは大学生の時でした。インドに行き、都市のスラムや農村のマッチ工場で働く子どもたち、路上で生活する家族、エイズに母子感染しながらも短い命を懸命に生きる赤ちゃんなどと出会いました。インドではそれまで生きてきた私の価値観が大きくくつがえされました。

その後、団体の設立当初からACEの活動にたずさわり、世界各地で問題となっている児童労働の現状に触れ、問題の大きさを実感してきました。今でも世界では2億人以上の子どもたちが厳しい労働を強いられています。

私がみなさんにお伝えしたいことは、2億人の子どもを一度に救うことはできないかもしれないけれども、少しずつなら助けられるということ、児童労働を生まない世の中を作っていくことができるということです。番組の中で、インドで家事使用人として働かされていたスマンくんの話をしましたが、彼はNGOの助けによって労働から解放され、自由を取り戻し、自分の人生を歩みはじめています。私たちが支援することによって、子どもたちの現状を確実に変えることができるのです。

ガーナのカカオ生産地域で児童労働をなくす取り組み

ガー ナのカカオ生産地に足を運んだのはちょうど1年ほど前、2008年の1月から2月頃でした。日本で子どもたちが喜んでチョコレートを食べている一方、日本に輸入されるカカオ豆の約7割が作られているガーナでは、子どもたちが学校で学ぶ環境が整っておらず、安全な水や栄養のある食事も十分にとれない現状を知りました。

もしもチョコレートを食べる日本のわたしたちがこの現状を知り、児童労働のないチョコレートを求めるようになれば。チョコレートに関わる関係者が「フェアトレー ド」の意識をもってカカオを調達し、生産地域の状況改善にもっと協力するようになれば、子どもたちの状況を変えていくことができるはずです。

2009年1月から開始した「しあわせへのチョコレート」プロジェクトでは、売上の一部を寄付となる「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」の販売をはじめました。ヨーロッパで「しあわせのシンボル」として親しまれているてんとう虫に、ガーナのカカオ生産地で子どもたちを危険な労働から守り、教育を徹底させる活動を支えていただきたいという思いを込めて販売しています。

児童労働によって支えられているものはチョコレートだけではありません。コーヒー、紅茶、たばこ、衣料の原料となるコットンなど。ACEはガーナのカカオやインドのコットンを作る現場での児童労働について、調査をし、現地の人々のニーズを確かめながら、現地の人たちと一緒に問題の解決に取り組んでいます。また、日本では多くの人びとに現状を知らせ働きかける活動を 行っています。児童労働の問題をなくしていくためにはたくさんの協力が必要です。

しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」は、2009年4月17日までご注文を受け付けています。すでにたくさんのメディアにも取り上げていただきました。当初は、1000個分を販売する予定でしたが、販売個数は6,000個に達するところです。たくさんの応援をいただき本当にありがとうございます。

マンスリーサポーター、クレジットカードによる寄付も募集中です。遊ぶ、学ぶ、笑う、そんなあたりまえが、世界の子どもたちの日常になるように、ぜひACEの活動を支えていただけたらうれしいです。

事務局長 白木 朋子

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  • カテゴリー:メディア掲載
  • 投稿日:2009.03.04