【開催報告】子どもの権利実践研修「ここからはじめる、子ども支援～改めて知っておきたい、子どもの権利と子どもとのコミュニケーションのこと～」

2024年6月26日、那覇市にある沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」にて、「沖縄うまんちゅ子どもの権利推進プロジェクト」にて行っている子どもの権利実践研修「ここからはじめる、子ども支援～改めて知っておきたい、子どもの権利と子どもとのコミュニケーションのこと～」を開催しました。

「沖縄うまんちゅ子どもの権利推進プロジェクト」とは、沖縄県うるま市や那覇市を中心に、子どもやおとなを対象にした子どもの権利研修やNVC（共感的コミュニケーション）研修を実施し、沖縄県内で子どもの権利が守られる仕組みが強化されることを目指したプロジェクトです。

子どもを支援するおとなに子どもの権利をもっと知ってもらおう！と、2022年12 月からACEは、特定非営利活動法人沖縄青少年自立援助センターちゅらゆいと一緒にプロジェクトを始め、現在はうるま市で活動する一般社団法人URUFULLと3団体で協働しています。

子どもの権利実践研修は、これまで2023年10月うるま市、11月沖縄市、2024年2月本部町で実施し、今回は沖縄県内で4回目となる那覇市での開催となりました。

平日の午前中に約4時間というプログラムながら、行政職員、公民館や児童館、子ども食堂のスタッフ、子育て世代の方など34名にご参加いただきました。

研修のねらい

子どもの権利条約・こども基本法について自分事として理解する。
子どもの権利を尊重した行動・対話を心掛けるようになる。
子どもの権利が守られた、活動が実施できるようになる。

研修のスケジュール

第一部

1．はじめに
2．子どもの権利について
3．ワーク①　子ども時代のウキウキとモヤモヤ
4．こども基本法について
5．質疑応答
6．ワーク②　子どもの気持ちになって話してみよう
7．おさらい

休　憩（15分）

第二部

1．はじめに
2．ワーク③　気持ちと願いを感じて話してみよう
3．子どものコミュニケーション
4．子どもの権利推進のための事例
5．子どものセーフガーディング
6．質疑応答
7．ワーク④　わたしのアクション
8．おさらい

グループワークの様子：ワーク①「子ども時代のウキウキとモヤモヤ」

研修は、講義のほかに参加型のグループワークをとりいれ、初対面同士でも和気あいあいとした雰囲気で開催できました。自己紹介タイムもしっかり設けたことで、参加者同士が交流を深めるきっかけになり、研修終了後にも会話が続いている様子がありました。

そして「子どもの権利実践研修」では毎回最後に、子どもの権利保障をより進めるための「わたしのアクション」を各々が書くワークをします。今回も那覇で34の新たな「アクション」が誕生しました。

グループワークの様子：ワーク③気持ちと願いを感じてみよう。NVC（共感的コミュニケーション）カードをつかって

参加者の声

参加者からの研修後アンケートでは、以下のような声が寄せられました。

「ワークと座学のバランスが良く、内容に集中することができた」
「ワークがどれも良かった。自身が、こどもだった事を思い出す事で当事者として考える体験ができた。人権含め日頃当たり前にこのような話ができる環境をつくりたいと思えた。」
「自分に抜け落ちていた視点を発見することができた。子どもの権利について知ること、知らせることが大切だと思った。」
「気持ちと願いの部分と、それを知った上でどのように行動するのか学べました。」
「NVCは以前にも受講したことがあり、改めて楽しく参加できた。」
「たくさんの学びがあったため、他の人にも知って欲しい」
「子どもに関わる全ての人に知って欲しい。」
「色々な立場の方が居たので情報交換ができた」

これからもACEは、子どもを支援する活動をされている方に子どもの権利について学ぶ機会を提供したり、同じ志を持った方々が集いつながる場を提供したりすることで、「うまんちゅ」（みんな）で協力して子どもの権利が守られる社会を実現するための活動を続けていきます。引き続きのご支援を、よろしくお願いします！