子どもの安全を守る仕組みづくり「子どものセーフガーディング」を社会に広く実装するための協働プロジェクトを始めます

子どもの安全を守る仕組みづくり「子どものセーフガーディング」を社会に広く実装するための協働プロジェクトを始めます

この度ACEは、特定非営利活動法人きづくや専門家の皆さまとともに、子どもをあらゆる危害や権利侵害から守るための新しい協働プロジェクト「子どものセーフガーディングにおける社会構造転換プロジェクト―組織変容と制度形成を促す伴走型調査―」を開始します。

このプロジェクトは、一般社団法人Mindfulが主催する「第一期システムチェンジ応援ファンド」の助成事業として採択されたものです。プロジェクトを実施するにあたり、協働する事業体「子どものセーフガーディング共創ラボコンソーシアム」を設立しました。

フリースクール、児童館、放課後児童クラブなど、子どもが日常的に過ごす場に寄り添い、日本の実態に合ったセーフガーディングの “子どもの安全の標準装備” をつくることをめざします。

なぜ今「子どものセーフガーディング」が必要なのか

日本では子どもを守る法律や制度が整いつつありますが、虐待、性暴力、体罰などの不適切な指導、SNSを通じたトラブルなど、子どもが被害にあうケースは今も後を絶ちません。「こども性暴力防止法」(2026年12月施行予定)など性暴力対策は進みつつあるものの、それだけでなく、より広く子どもの安全と権利を守る仕組みが必要です。

「子どものセーフガーディング」とは、組織や団体の関係者やその活動によって子どもにいかなる危害も及ぼさないよう、予防や対応を組織の責任として取り組むことです。学校や保育所、学童、塾、スポーツクラブなど子どもに関わるあらゆる場で導入することで、子どもが安心して育つ環境をつくることが重要です。しかし日本では認知や実践が十分に広がっておらず、導入は各団体に任され、進め方が分からないという声が多く聞かれます。

また、セーフガーディングはルールづくりだけでなく、組織の意識や行動の変化を伴います。特に人手に余裕のない現場では、支えや学びの機会がなければ形だけになってしまうおそれがあります。

子どもに関わるすべての人や組織が責任を持ち、現場に根ざしたセーフガーディングの取り組みを進めていくことが、子どもが安心して育つ社会につながります。そのためには、制度と現場の両方を支える仕組みづくりが必要です。

このプロジェクトで取り組むこと(事業内容)

主に次の3つの柱で取り組みを進めます。

子ども支援の現場への伴走支援

子どもの日常を支える事業体(4〜5団体)を対象に、リスク分析から指針・行動規範の策定、通報制度・窓口の設置まで各団体の文脈に寄り添った伴走支援を実施します。

導入プロセスとノウハウの体系化(アクションリサーチ)

伴走支援を通じて得られた課題や成功要因を分析し、実践的な調査報告書として取りまとめます。

専門家プラットフォームの設立とノウハウの普及

セーフガーディングの専門家がつながるプラットフォームを立ち上げ、子どもに関わる各業界の「全国連携機関」等に対し専門的見地からの提言やノウハウ共有を行い、効果的な普及を図ります。

このプロジェクトで実現したいこと

プロジェクト終了時までに、次のような変化を生み出します。

  • 事業に参加する団体で、「子どもを守るための考え方」「守るための行動ルール」「問題が起きたときの対応方法」「学びの仕組み」などが整い、実際に使われ始めている
  • 実践を通じて得られた気づきや工夫が整理され、今後に活かせる知見としてまとめられている
  • セーフガーディングに詳しい専門家同士がつながる仕組みができ、全国に広げていく準備が始まっている
  • フリースクール、児童館、子ども食堂などの全国ネットワークに実践事例の報告書が共有され、各地で導入に向けた話し合いが動き出している

最終的には、子どもへの被害を防ぐだけでなく、すべての子どもが安心して成長できる社会の実現をめざします。

実施体制:コンソーシアムのメンバー

  • 事業責任者: 森 郁子(NPO法人きづく 代表理事)
  • 調査責任者: 中谷 美南子(NPO法人きづく ソーシャルインパクトアドバイザー)
  • 協働メンバー: 成田 由香子(認定NPO法人ACE 理事、副代表、日本の子どもの権利推進統括)
  • 協働メンバー: 杉山 綾香(認定NPO法人ACE 理事、副代表、日本の子どもの権利推進メンバー)
  • 協働メンバー: 高橋 美和子(神戸女学院大学非常勤講師)
  • コーディネーター: 小川真一(NPO法人きづく)

ACEがめざす未来

ACEは、子どもの権利が尊重され、すべての子どもが安心して成長できる社会の実現をめざしています。

今回のプロジェクトを通じて、

  • 子ども支援の現場にセーフガーディングが“標準装備”として根づき
  • 子どもたちの被害リスクが大幅に減り
  • 子どもが安心して過ごせる場が全国に広がる

そんな未来(システムチェンジ)を実現するため、パートナー団体とともに取り組んでいきます。

参考:事業概要について 特定非営利活動法人きづくのプレスリリースもご覧ください。
「子どものセーフガーディング共創ラボコンソーシアム」を設立。子ども食堂やフリースクールなどの子ども支援の現場に伴走する実践モデルを構築するプロジェクトを開始|PR TIMES

  • カテゴリー:お知らせ
  • 投稿日:2026.03.25