「子どもが安心して声を上げられる沖縄へ」子どもオンブズ制度の実効性を考える勉強会に参加しました
「子どもが安心して声を上げられる沖縄へ」子どもオンブズ制度の実効性を考える勉強会に参加しました
こんにちは、ACEの坂口です。
ACEは、沖縄県で暮らすすべての子どもたちが、権利を守られながら安心して成長できる社会をつくるため、「沖縄うまんちゅ子どもの権利推進プロジェクト」に取り組んでいます。
4月20日、沖縄市で開催された勉強会「沖縄県子どもオンブズ制度の実効性を考える」(主催:ボイスオブチルドレン沖縄)に、私たちも参加しました。子どもが困ったときに安心して相談できる「独立した救済機関」を沖縄県でどう実現していくか、参加者のみなさんと一緒に考える場となりました。

なぜ今、沖縄県で「子どもオンブズ制度」が必要なのか
沖縄県では2026年度に「沖縄県こどもの権利擁護委員会(仮称)」を設置する方針が示されています。背景には、2021年に県立高校で起きた生徒の自死という痛ましい出来事があります。子どもたちが安心して相談できる独立した救済機関の設置が強く必要とされています。
全国でも同様の機関を設置する自治体は増えていますが、運用の仕方や独立性の担保など、実効性に課題を抱える地域も少なくありません。
沖縄県でも、制度を「形だけ」で終わらせず、子どもにとって本当に役立つ仕組みにしていくことが求められています。
勉強会ではどんな議論があったのか
当日は、保護者、学校関係者、議員、子ども支援団体など23名が参加。
ACE代表の岩附から「沖縄県こどもの権利条例(仮称)の骨子(案)」(本ページ末尾に資料掲載)について説明した後、グループに分かれて意見交換を行いました。
参加者からは、前向きな声とともに、制度の実効性に関する率直な疑問も挙がりました。
<評価する声>
・「県が救済機関を設置することは大きな前進」
・「こども未来部に予算がついたのは評価できる」
・「県の役割を明確にする一歩になる」
<課題として挙がった点>
・「知事や教育委員会を通す仕組みで独立性は保てるのか」
・「相談員の専門性はどう確保するのか」
・「子どもの声を聴ける人材が足りていない」
・「障がいなどでうまく言語化できない子どもの声は届くのか」
制度を「子どもにとって本当に使えるもの」にするために、まだ検討すべき点が多いことが共有されました。

「沖縄県こどもの権利条例(仮称)の骨子(案)」について説明する岩附

グループワークの様子
すべての子どもが平等にアクセスできる制度へ
主催団体のボイスオブチルドレン沖縄は、今回の意見を取りまとめ、県へ提言を行う予定です。
私たちACEも、
・離島に住む子ども
・外国にルーツを持つ子ども
・障がいのある子ども
など、支援が届きにくい子どもたちを含め、「すべての子どもが安心して声を上げられる仕組み」が沖縄県で実現するよう、今後も取り組みを続けていきます。
制度が形づくられていくこの大切な時期に、地域の方々と一緒に議論できたことは大きな一歩でした。
引き続き、沖縄県の子どもたちの声が守られる社会づくりに貢献していきます。
当日の参考資料
「(仮称)沖縄県こどもの権利擁護委員会 組織イメージ(案)」
関連記事
・本勉強会について琉球放送で報道され、Yahoo!ニュースにも掲載されました。
代表の岩附が登壇した「こどもオンブズ制度」の勉強会が、琉球放送で報道されました
・2026年2月にも、沖縄県内で子どもオンブズ制度についての勉強会を実施しました。その時の様子はこちら:【沖縄便り】子どもの声を守る救済機関実現へー名古屋の実践から学ぶ
- カテゴリー:報告
- 投稿日:2026.05.25
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