幸せへのチョコレート

【ガーナ現地レポート】物価が6年で約3倍に――物価高騰の中でも子どもたちの学びを止めないために

こんにちは。ACEでしあわせへのチョコレートプロジェクトを担当している佐藤です。 

今年3月、約2年ぶりにガーナを訪問しました。そのとき、現地で強く感じたことの一つが物価の上昇でした。 

首都アクラでは、以前に面談したことのある、ガーナで活動する国際NGOのスタッフの方と、別の会議で再会する機会がありました。雑談の中で以前訪問した時に比べてだいぶ物価が上がったように思うと話したら、その方はこう話してくれました。 

「物価は上がっているのに給与はなかなか上がらず、大変です。」 

子どもを育てている母親でもあるその方は、少しでも電気代を抑えるため、家では子どもや家族に、使っていない電気はこまめに消すよう声をかけていると言っていました。 

日本でも、この数年で食品や日用品、光熱費などの値上がりを実感する機会が増えています。ガーナでも、物価上昇は人々の暮らしに大きな影響を及ぼしていました。 

そして、その影響は私たちACEの活動にも及んでいます。 

この変化を、どう伝えたらいいのだろう 

3月の出張から帰国したあと、現地で感じた物価上昇のことが頭から離れませんでした。 

「物価が上がっている」と言葉では伝えられても、その変化の大きさをどう表現して共有することができるのだろうかと考えました。そこで、現地の変化を可視化したいと思い、ガーナのインフレ率をもとに、2020年を100とした物価指数を作成してみました。インフレ率は「その年にどれだけ物価が上がったか」を示す数字です。それを毎年積み重ねることで、2020年と比べて現在の物価水準がどれくらい変化したのかを表してみました。 

2020年の物価水準を100とすると、2024年には約245、2026年には約308になると見込まれます。つまり、この6年間で物価水準は約3倍になった計算です。 

もちろん、ACEの活動費には物価だけでなく、為替などさまざまな要因も影響します。そのため、この数字だけですべてを説明できるわけではありません。 

それでも、現地で感じた「暮らしの負担が大きくなっている」という実感は、この数字にも表れているように思いました。 

※2020~2024年は世界銀行「Inflation, consumer prices(annual %)」、2025~2026年はアフリカ開発銀行「Ghana Economic Outlook」の予測値をもとにACEが作成。 

今月の訪問でも、物価の変化を改めて感じました 

そして6月末から7月にかけて、私は再びガーナを訪れて約2週間滞在しました。 

今回の滞在中、週末にアクラ市内のスーパーマーケット「SHOPRITE」を訪れ、日用品や文房具の価格を見て回りました。 

実際に店内を見てみると、ノートは1冊14.99ガーナ・セディ、鉛筆3本セットは59.99ガーナ・セディで販売されていました。 

(撮影時の為替レートで日本円に換算すると、ノートは約211円、鉛筆3本セットは約843円) 

日本円に換算した価格は為替の影響を受けるため、単純に日本の価格と比較することはできません。また、今回見た鉛筆は輸入品だった可能性もあるため、この価格だけで文房具全体の価格を判断することはできませんが、気軽に買える値段ではないだろうなと感じました。 

商品の価格だけで物価を語ることはできませんが、実際に店頭に並ぶ商品を見て回ることで、3月に現地で感じた物価上昇を、改めて実感する機会となりました。 

※写真は2026年7月、アクラ市内のスーパーマーケット「SHOPRITE」で撮影したものです。 

同じ活動を続けるためにも、以前より多くの費用が必要になっています 

ACEはガーナで、子どもたちが児童労働に従事することなく、安心して学校へ通い続けられるよう、地域の人々とともに活動しています。 

学校を休みがちな子どもがいれば家庭を訪問し、保護者や子どもと話をします。 

家庭の状況に応じて、制服や学用品を支給することもあります。 

また、学校給食があることで子どもたちの出席率が向上することから、給食に必要な費用の一部も補っています。 

さらに、地域の住民や教員への研修を通じて、地域全体で子どもたちを守る仕組みづくりを進めています。 

こうした活動を日々支えているのが、ガーナの現地スタッフです。現地スタッフ自身も、それぞれ家族を支えながら暮らしています。食料品や日用品、交通費などの生活費が上昇する中でも、安心して働き続けられる環境を維持するため、現地スタッフの給与水準の見直しも行いました。 

これは、子どもたちへの支援の質を維持し、これまでと同じ活動を続けるために必要な費用そのものが、大きくなっているということになります。 

予算の数字の背景には、物価上昇の中で暮らす現地スタッフの生活があり、学校へ通い続ける子どもたちの毎日があります。 

子どもたちが安心して学び続けられるように 

物価上昇の影響で、家庭の暮らしが厳しくなると、制服や学用品を用意できなくなったり、学校に通い続けることが難しくなったりする子どもが増えることも考えられます。 

だからこそ、子どもたちが安心して学び続けられる環境を守ることが、これまで以上に大切になっています。 

  1. 学校や家庭を訪問すること。
  2. 必要な子どもに制服や学用品を届けること。
  3. 学校給食を支え、子どもたちが学校へ通いやすい環境を整えること。
  4. 地域の人たちとともに、子どもたちを守る仕組みを育てること。 

こうした一つひとつの積み重ねが、子どもたちの学びと未来につながっています。 

物価が上昇する中でも、ACEはこれからも現地スタッフや地域の皆さんとともに、一人でも多くの子どもたちが安心して学校へ通い続けられるよう活動を続けていきます。 

ガーナの子どもたちを笑顔にするために
応援よろしくお願いします!

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2026.07.25