2014年3月13日
3.11を宮城で過ごしました
2011年3月11日の震災の日、みなさんはどこで何をしていましたか。
私はちょうど子宮筋腫の手術を受け退院する日で、夫が運転する車で 家に帰る途中に地震が起きました。
それからの1週間は、元々家で休む予定だったのですが、 まだ痛む傷をかかえ、満足に歩けない状態の中で、 ACEのスタッフの安全確保や、3月17日に予定していた総会をどうするか、 またACEとして震災支援を行うのかどうか、判断しなくてはなりませんで した。
そうして始ったACEの震災復興支援、縁あって宮城県山元町の災害ボランティア センターに、スタッフを派遣するという形で始まりました。 5月~7月にかけて、スタッフを絶やさず交代で送りだし、ブログの更新、 ボラセンの運営マニュアル作成などを行い、運営支援を行いました。 その後、仮設住宅でのイベント開催、子どもたちに向けたワークショップを 行ったりと、活動を続けていましたが、3年が過ぎ、国際協力NGOの多くが だんだんと撤退していく中で、山元町にはADRAさんが継続的に入って支援を 続けていますし、ACEも関係性を続けています。
ちょうど2012年に出産・育児休暇をとったこともあり、私自身もしばらく行け ていなかったのですが、今回2年ぶりの訪問となりました。
いろいろなことを感じましたが、一番は、やっぱり「人」どうしがつながる ことの大切さです。今回はすごく限られた時間なので、お世話になった人みな さんにご挨拶できなかったのですが、震災で生まれたこのつながりを通じ、 東京出身の私は地方の現実や人口が減少する中での町のいろんな有り方の 難しさを学ばせてもらっています。2月にはバレンタイン一揆の上映会も していただき、人口1万人よりも減ってしまったのではないかといわれる 町で、20人もの人が集まってくれました。
また今回、子育て支援をされているみなさんとお会いし、地域の子ども たちのためにと動き、行政にも働きかけ、子どもたちのためにあらゆる手を つくそうとしている方々がいるんだ!ということもとてもよくわかり、 そんな方々の力になりたい、と思ったのでした。「そうだ、相談してみよう」と思える相手に、私たちACEのスタッフがなれれば、嬉しいです。
この日、宮城にいったもうひとつの目的が、氷室恭介さんのチャリティ・コンサートでのブース出展でした。昨日のNEWS ZEROでも放映されていましたが、このようにアーティストの方が起こすアクションに、ファンの方が支持し、応援される姿、日本でもだんだんと定着してきているように思います。
フランスの高級ブランド、クロエさんのの社会貢献プログラム、5color charityと連携し、氷室さんのツアーの中でチャリティブレスレットも販売されることになっています。ACEは5color charityのパートナー団体となっているご縁で、今回ブースを出させていただいました。
ブースではACE,かものはしプロジェクト、スペシャルオリンピックスの3団体で パンフレット等を置いたり、3団体への募金を呼び掛けたり、ACEのてんとう虫チョコ(陸前高田の福祉作業所でパッケージ+発送をしています)も販売したのですが、チョコは即完売。募金も、1000円札や500円玉を入れて下さる方もすごく多くて、氷室さんのファンのみなさんのハートの熱さを感じました。私からは、感謝の心をこめて、なるべくその方のお顔をみながら、3団体のパンフレットを渡させていただきました。今回はACEのスタッフ3人でお伺いしたのですが、こうして児童労働の問題や団体の存在をお伝え出来る機会をいただけることが、とてもありがたいです。
早朝出発で最終の新幹線という強行スケジュールの中、子どもたちがプリキュアの音楽に合わせてわいわい踊るのをしり目におしゃべりしながら現状をヒアリングさせてもらったり、2時46分の追悼式での黙とうで深く重い悲しみに沈んだかと思えば、大声で募金を呼び掛けたりと、なんだか肉体的にも感情的にも振り幅の大きい1日でした。
朝日新聞に掲載されていたアンケートを見ても、復興の程度を数値化して聞いたところ、1~10の10段階で福島県2.7、宮城県3.5、岩手県3.7。道半ばどころか、4分の1~3分の1というのが現状のようです。
ACEでは東日本応援募金を募集しています。 目標は50万円ですが、今のところまだ目標達成までかなり遠い状況です。 被災地のために何か自分にも出来ることを、と考えている方の中で、ACE が行う山元町での子ども支援を応援しても良いという方は、ぜひご協力 ください。よろしくお願いします。
東日本応援募金はこちらから: https://acejapan.org/support/revival/