西アフリカ:子どもの人身売買と虐待

西アフリカ:子どもの人身売買と虐待

Pocket
LINEで送る

ダカール(2007年11月18日)- ユニセフによると、年間約120万人の子どもたちが人身売買の被害に遭い「現代の奴隷」にされている。西アフリカでの子どもの人身売買は主に、子どもに教育を受けさせたり、商売を学ばせたりする目的で裕福な親戚のところへ子どもを預ける伝統的な習慣がこれを助長している。しかし、国際NGO、プラン・インターナショナルの調査員によると、最近では社会の連帯が薄れ、子どもたちの多くが他人の家に預けられ、そして虐待を受けているという。

トーゴでの同団体による調査によれば、人身売買されるほとんどの子どもがナイジェリアに連れて行かれ、主に女子はメイド、男子は農園や市場の労働者、給仕の仕事に従事する。しかし、売買され虐待を受けた子どもたちの精神サポートをする機関は非常に少ない。

また、小国・ギニアビサウ(ギニアとセネガルの間にある)では、先週50人以上の少年たちをセネガルに送る人身売買ネットワークが明らかにされた。またコートジボワールやガーナにおいては、カカオ農園での「児童奴隷労働」に反対するキャンペーンが人権活動家によって行われたが、伝統的に家族経営の畑で子どもが働いているため、その状況は見えにくいという。

出所:Reuters

  • Pocket
    LINEで送る

  • カテゴリー:児童労働ニュース
  • 投稿日:2007.12.12