インド:ハイブリッド・コットン栽培での児童労働に活動家らが懸念
ニューデリー(2008年7月30日)ー インド南部にあるタミルナドゥ州セーラム県アトゥール地域のハイブリッド・コットン栽培での児童労働について、子どもの保護とリハビリテーションに関する協議会で、社会活動家らが懸念を表明した。
綿花農場での状況は、特に子どもにとって危険で搾取的であることが指摘された。2年前の調査によると、同地域では38,000人以上の子どもたちが綿花農場で雇用されていた。また他の地域から来た指定カースト/指定部族に属する人々も綿花農場で働くために移住して来ている。
ユニセフのコンサルタントは、綿花農場で子どもの雇用を禁じるための努力を呼びかけ、コットン種子企業、NGO、農民、議員、政府が一緒になって児童労働に対処しなければならないと強調した。
県行政は、県内の児童労働を撤廃するための努力を行っている。1995~96年以来、これまで様々な分野で働いていた2万人以上の子どもたちが救出され、学校に通うようになった。また労働から救出された子どもの家庭の収入向上にむけた努力も行われている。昨年は綿花農場で雇用された子どもたちが数人救出された。
ハイブリッド・コットン栽培が子どもの雇用を禁止する危険な作業リストに含める措置も取られた。またコットン種子企業は子どもを雇用しない農家に財政支援を行うよう求められている。
出所:The Hindu
- カテゴリー:児童労働ニュース
- 投稿日:2008.08.28