【インド便り】 宣言!児童労働のない村にしていきます!

【インド便り】 宣言!児童労働のない村にしていきます!

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こんにちは。子ども支援事業インド担当の田柳です。

2014年からコットン生産地の児童労働をなくし、子どもの教育を支える「ピース・インド プロジェクト」の活動を行ってきたインドの村で、2018年4月に行われた「引き継ぎセレモニー」の様子をお伝えします。

会場に集まった村の人々

会場に集まった村の人々

 

これまでに193名の子どもたちが労働をやめて学校に行けるようになり、村では学校に行っていない子どもが9名となりました。

働いていた子どもが公立学校に就学するための補習学校「ブリッジスクール」の運営や、十分に教育を受けられないまま義務教育年齢を過ぎてしまった女子向けの「職業訓練センター」の運営を昨年12月にすでに終えていましたが、今まではスタッフが主体で行ってきた家庭訪問など他の活動も、村の住民で結成されるチーム「子ども権利保護フォーラム」が主体となる活動としていくため、そのことを村全体で共有・認識する「引き継ぎセレモニー」を実施しました。

子ども権利保護フォーラムのユースチームの代表者

子ども権利保護フォーラムのユースチームの代表者

職業訓練センターに通っていた女子

職業訓練センターに通っていた女子

 

フォーラムの代表者や、過去働いていた子どもたち数人が、今までの経験や村で起きたことをスピーチしました。

前はたくさんの子どもたちが畑で働いていて、わたしもそのうちの1人でした。でも、今は村の子どもほとんど全員が学校に行けています。

学校に行くようになって友達ができました。

 

学校に行くようになっておきた変化について話す様子

学校に行くようになっておきた変化について話す様子

 

その後、フォーラムのメンバーから「これからは自分たち村の住民の力で子ども全員を学校に送り、児童労働のない状態を継続させていきます!」と宣言が行われました。

 

また、子どもたちからも、「わたしたちも児童労働のない村の未来をつくっていきます。」とおとな達の前で発表が行われました。

村や地域のおとなの前に立つ子どもたち

村や地域のおとなの前に立つ子どもたち

今は仕立て屋として活躍する元職業訓練生たち

今は仕立て屋として活躍する元職業訓練生たち

 

会場には、村長や、地域の教育局の職員、学校の校長先生や教員、農家を営む住民たち、女性自助グループなど多くのおとなが集まり、その前で発表は行われました。プロジェクトが始まる前は、村では子どもたちがおとなの前に立って、なにかを発言するということはなかったそうです。

スピーチの内容からだけでなく、このことからも児童労働があることが当たり前であった村の、子どもへの対応や子どもを取りまく環境が変化したと感じることができました。

村の学校の様子

村の学校の様子

 

今後は「子ども権利保護フォーラム」が中心となって活動を行っていきますが、9名の子どもが学校に通うようになるように、また現在学校に通う子どもが中途退学して働き始めることのないように、2019年3月までは引き続きフォローを行っていきます。

一方、同じ時期に活動を始めたもう一つの村では、遠く離れた都市に出かせぎに出る必要がある住民が多いことなどからまだ多くの子どもたちが働いています。2019年3月までに子どもたち全員が学校に通うことを目指し、村の人々と協力して活動を続けていきます。

村でまだ働く子どもたち全員が、学校で教育を受けられるようになるために、ご寄付で支えていただけませんでしょうか。 インドの子どもの教育を支える「コットン募金」にご協力をお願いいたします。 

インドの子どもたちを笑顔にするために
応援よろしくお願いします!

コットン募金

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  • カテゴリー:子ども・若者支援
  • 投稿日:2018.05.11