【開催報告】3/27 「チェンジの扉」しつもん読書会
【開催報告】3/27 「チェンジの扉」しつもん読書会
ACEが2018年に出版した本「チェンジの扉」を使った「しつもん読書会」を、2021年3月27日(土)にオンラインにて開催しました。
「チェンジの扉」は、ACE設立20周年を記念して出版したもので、私たちの活動を通じて児童労働から抜け出した子どもたちや、その活動に関わってきたACEのスタッフが、、どのようにして人生を変えることができたのか、そのきっかけをどのようにつかんだのかといった、「チェンジ=変化」のストーリーをまとめたノンフィクションです。
コロナという大変な状況を迎えて、先行きが見えない、そしてこれまでのあたりまえが通用しなくなった今、あらためて、自分の生き方や世の中のあり方を考え直している方々も多いのではないかと思います。新しい季節を迎えるにあたり、いろんな人たちの「チェンジの扉」を開くきっかけとなればという思いで、企画・開催しました。
イベントには、高校生からおとなまで、関東圏だけでなく仙台、広島、鹿児島、熊本など各地から12名の方にご参加いただきました。中には、経営しているコーヒー屋さんからお客様と一緒にご参加いただいたりと、オンラインイベントならではの広がりを感じました。
「しつもん読書会」という手法では、事前に本を読んでおく必要はありません。8つの質問が書かれたワークシートを使って質問に答え、その答えを参加者同士で伝え合うというスタイルで本を読み進めました。
1つの質問への答えを考えて、それを3−4人の小グループでシェアして…というのを、メンバーを入れ替えながら8回繰り返していくのですが、その2時間はあっという間に過ぎました。
8つの質問に答えることによって、参加者それぞれの人の根底にある想いや大切にしていることが表れてきているように感じました。そして、参加者同士が質問の答えをシェアしてお互いの想いに触れ合うことによって、自分が本質的に大事にしていることにより自覚的になっていっていることを感じました。時間の関係上、各グループで話したことを全体でシェアすることが十分にできなかったのが残念だったのですが、「濃い」トークが繰り広げられ、もっと話したい!もっと聞きたい!という気持ちに私たちもなりました。
運営しているメンバーも、参加者の皆さんの質問の答えにたくさんの気づきをもらいました。すでに読んだことのある「チェンジの扉」でしたが、質問を通して読むことで、全く違った発見があることにも驚きました。その時の自分自身の状況によって、また読むたびに新しい発見ができるのだろうと思います。
読書会のワークの前後には、ACE事務局長の白木より、本の出版への経緯や想い、裏話、白木の「チェンジの扉」についての話などもさせていただきました。質疑応答でもたくさんのご質問をいただき、皆さんと想いを共有できたことをとてもうれしく思います。
「『チェンジの扉』しつもん読書会」は、第2回の開催も予定しています。ぜひお楽しみに!
参加者の感想
とても自由に話せて、皆さんとやり取り出来て楽しく学べました!
そしてACEのスタッフの方とも接する機会が得られて、体験談などリアルな話も聞けて貴重でした!
参加者の方の考えをたくさん聞かことができ勉強になりました。各部屋で話し合われた内容をもっと共有できる時間が欲しかったです。
こんな風に本と出合うのは初めてです。心に残るのは字を頭で読んでいないから? 不思議な体験をしました。かけがえのない一冊になりそうです。
様々な立場や年代の方が集まり、同じテーマについて考え、語り合うのはとても刺激になりました。
「児童労働」という言葉でくくるのではなく、そこに登場する子供や親が名前で呼ばれ、一人一人に光を当てて生活の様子や考え・感情を率直に取り上げているのは、感情移入しやすく、「自分に何ができるだろう」と自分ゴトにする気持ちを掻き立てられました。
アットホームな雰囲気で参加できてよかったです。人数も多すぎず、ちょうどよかったです。バックグラウンドが様々な人が集まって、意見を交わすのは、すごく刺激になるし、私のように人前で発言するのが苦手な人にとって、ちょっと話せただけで自信につながるというか、すごくいい時間になりました。
とても有意義な時間をありがとうございました。
ブレイクアウトルームを使って、それぞれで話したことを全体でシェアする形がとても良かったです。
今回のイベントで学んだことを今後に活かせるように頑張っていきます。
参加者の方との会話を通して自分とは違う視点からの気づきが得られたり、本に書かれていたエビソードの背景にある物語などを知ることができて、有意義な時間でした。ありがとうございました。
- カテゴリー:報告
- 投稿日:2021.04.05