ハンドブック「知ってる?働く人を守るルール」についての勉強会を沖縄で開催しました

ハンドブック「知ってる?働く人を守るルール」についての勉強会を沖縄で開催しました

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ACEによる沖縄でのイベント第3弾、『「知ってる?働く人を守るルール」~子どもが違法な労働に巻き込まれないための勉強会~』をNPO法人沖縄青少年自立援助センター ちゅらゆいさんとの共催で、2021年8月12日に開催しました。ちゅらゆいさんは、那覇市とうるま市で不登校、引きこもり、障害をもつ子どもたちなどの居場所の運営を行うなど、社会的自立を支援する活動をされています。

「知ってる? 働く人を守るルール」勉強会は、子どもに関わっている方々向けと子ども向けに2つを同日に開催し、それぞれ43名と21名のご参加がありました。うるま市の会場で行う予定だったのですが、東京も沖縄も緊急事態宣言下だったためオンラインでの勉強会となりました。

最初に、ちゅらゆいさんと共にハンドブック「知ってる?働く人を守るルール」制作にご協力いただいたうるま市教育支援センターの川端登所長からごあいさつをいただきました。
次に、ACE代表の岩附由香が「世界と日本における児童労働の現状」について話し、続いてちゅらゆい代表の金城隆一さんに「沖縄で働く子どもたちの現状」についてご紹介いただきました。そして、「知ってる? 働く人を守るルール」の内容については、うるま市で活動をされているちゅらゆいの平林勇太さんとACEの太田まさこがトーク形式で説明しました。

ACE代表 岩附

ちゅらゆい代表 金城さん

ちゅらゆい平林さんとACE太田

その後、参加された方々にグループに分かれて、疑問点、感想、児童労働の事例などについて話し合っていただきました。

おとな向け勉強会のグループ・ディスカッションから

参加者の方々から多くあったご意見は、次の通りです。

おとな(親、先生、使用者など)と子ども(中学生など早い時期に)、両方への啓発が重要

おとなも「働く人を守るルール」をよく知っているわけではなく、働くおとなの労働基準が守られていないという実態がある。悪気はなく、困っている子どものためと思って雇っているが、違法な状況があったりする。学校や親子で、アルバイトについて話し合う機会を設けることが必要。

社会全体で家庭へのサポートを行うことが重要

学費を自分で稼ぐように、また生活費を入れるように言われている子どもがいる。違法な労働に巻き込まれないように、社会がサポートできる仕組みづくりやサポートについて周知することも必要。

違法・児童労働と思われる事例(おとな・こどもより)

・全日制の学校では原則アルバイトを禁止しているが、多くの高校生がアルバイトをしているという実態がある。なかには、長時間働いている生徒もいて、中退につながっている。
・高校中退後、危険有害労働が含まれる建築関係の仕事に就く男子が多い。
・学校になじめていない生徒が建築現場で働いていて、それを学校が認めているケースがある。
・中学卒業後に、アスファルト舗装の仕事を知り合いから紹介してもらった。日当7000~8000円位(基本8時間)だが、9~10時間になることもあった。3~4か月働いたが、最後の1か月は給料が支払われなかった。
契約書もないのに「辞められない契約になっている」と言われた。
・飲食店で毎日14時間働かされた。サービス残業で、接待を強要されていた。

子ども向け勉強会のグループ・ディスカッション

子ども向けの勉強会では、①コンビニ、②レストラン、③高収入のバイト、④ホテルでのアルバイトの実際の求人広告を見て、疑問点や気になる点、そしてだいじょうぶそうなバイトか、怪しそうなバイトかについて話し合ってもらいました。参加者は中学生から大学生までで、アルバイト経験がある人とない人の割合は半々でした。

③高収入のバイトについては、「給料が他に比べて高いが、何をするかが載っていない」「給料が高すぎて怪しい」など、「怪しいバイト」という意見でした。このバイトは、おそらく特殊詐欺の受け子・出し子と思われる内容です。

①、②、④については、「時間、賃金が細かく説明されている」「『やさしく指導』は安心できる」などから、だいじょうぶそうという意見がありました。一方で、「『面接時履歴書不要』とあるけどいいの?」「週何日の勤務か分からない」など、気になる点もありました。見落としがちな細かい点についてまで指摘があり、求人広告を見る時に大事な点に注意が向けられていました。

ハンドブック「知ってる?働く人を守るルール」は2021年2月に完成し、全国にご案内し、沖縄県を中心に配布してきました。これまでに、次のような感想をいただいています。

「中学生向けというのはとても珍しい。小中学生のころから労働の基本ルールについて知っておくことは、キャリア教育の上でも重要だ」
「必要十分な内容がコンパクトにまとまっている。最近あった事故や事件の具体例も紹介されていて大変すばらしい」
「生徒への進路指導の資料として最高」

今回初めて、ハンドブックの内容を説明させていただく場を設け、参加者の方々から直接ご意見やご質問をお聞きすることができ、とても勉強になりました。ワークショップでご意見があったように、まずおとなが「働く人を守るルール」を知っていること、そして子どもも知識を得て「これっておかしいな」と思えるようにすることが重要だと考えています。同時に、現在違法な状況で働かされている子どもたちを支援する活動も行わなければなりません。

次は、全国の方々に参加していただけるようなオンラインイベントを予定しています。これからも、ご支援、ご協力よろしくお願いします!

ハンドブック「知ってる?働くを守るルール」をガイドしている「キクよん」のツイッターとインスタグラムもチェックしてくださいね!

キクよん

おしゃべり大好き、キクよんでーす♪
「話したいな」「言いたいことあるよ」っていうみんなの話をキク(聞く)よん♪
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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2021.08.19