【国際協力NGOとして初の快挙】第6回ジャパンSDGsアワード「SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞」を受賞

【国際協力NGOとして初の快挙】第6回ジャパンSDGsアワード「SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞」を受賞

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「子ども・若者が自らの意志で人生や社会を築ける社会の実現」を目指し活動する特定非営利活動法人ACE(東京都台東区、代表 岩附由香)はこの度、SDGs達成のために優れた取り組みを行う団体等を表彰する「第6回ジャパンSDGsアワード」の「SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞」を受賞しました。ACEとしてこれまで児童労働撤廃と子どもの権利普及のために個人、企業、国といったそれぞれの立場での行動変容を促すよう訴えかけてきたことや、さまざまな企業と連携して取り組んできたことなどが評価され、国際協力NGOとして初の内閣総理大臣賞の受賞となりました。

本日2023年3月17日には総理大臣官邸で表彰式が執り行われ、当団体の創設者でもあり副代表の白木朋子と事務局長の小林裕が出席しました。

表彰式の様子

写真左から、松野博一内閣官房長官、ACE副代表白木朋子、岸田文雄内閣総理大臣、林芳正外務大臣

 

ジャパンSDGsアワードについて

ジャパンSDGsアワードは、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた企業・団体等の取組を促し、オールジャパンの取組を推進するために、2017年6月の第3回SDGs推進本部において創設が決定されました。SDGs達成に資する優れた取組を行っている企業・団体等を、SDGs推進本部として表彰するもので、NGO・NPO、有識者、民間セクター、国際機関等の広範な関係者が集まるSDGs推進円卓会議構成員から成る選考委員会の意見を踏まえて決定されます。

外務省|ジャパンSDGsアワード

SDGsとACEの活動

SDGs(持続可能な開発目標)は、貧困、不平等・格差、気候変動のない持続可能な世界の実現を目指して、発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むべき世界共通の目標です。2015年に国連で採択され、17の目標と169のターゲットが設定されています。

ACEが取り組んでいる児童労働問題は、SDGsの目標8のターゲット7として、「2025年までにすべての形態の児童労働を撤廃する」と記載されています。強制労働、人身売買、現代的奴隷制度についても撤廃を目指しているのがこのSDG8.7です。

「児童労働の解決」はSDGsの多くの目標の達成に関係しており、児童労働を解決することはSDGs達成への近道であると考えています。

詳しくはこちら

ACE代表 岩附由香からのメッセージ

ACE代表 岩附由香

この度、ACEが第6回ジャパンSDGsアワードにおいて、SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞を受賞いたしました。

本賞は「オールジャパンの取組を推進するため」に創設された賞でありますが、まさに、ACEの活動は、多くの人たちと共に協働し展開してきた活動です。今回このような栄誉をいただけたのは、これまでACEと共に、児童労働問題について共に考え、時に悩み、困難を抱えながらも乗り越え、協働しアクションをとりつづけてくださった、企業、消費者、政府およびJICA関係者、学校関係者、そしてご寄付によってACEの活動を支えてきてくださった市民のみなさまがいらっしゃったからこそです。この賞は、これまで一緒に協働してきたみなさんと共に、分かち合うべき賞だと思っています。

カカオの実をナタで割る作業

カカオ生産地の児童労働

1997年、日本の学生5人が立ち上げたACEが取り組んできた「児童労働」という課題は、当初日本ではほとんど見向きもされず、問題とすら認識されないような状況でした。それから25年を経て、今では児童労働という言葉を多くの人が使い、問題があることを認識し、また向き合う覚悟を決めた企業が大変増えたことも、大変うれしく思うと同時に、私たちがこれまでキャンペーン、本やイベント、学校で使える教材開発など、多くの啓発活動を行ってきたことも貢献しているのではないかと考えています。

その一方で、児童労働の課題解決という意味では、私たちがもたらしたインパクトはまだほんの僅かと言わざるをえません。ACEはこれまでインド・ガーナで2,566人の子どもを児童労働から解放し、1万3,500人の教育環境の改善に寄与してきましたが、世界にはいまだ1億6,000万人もの児童労働をせざるをえない子どもたちがいます。こうした子どもたちが一刻も早く過酷な労働から抜け出し、遊び、学び、笑ってその子本来の持っている力を発揮できるような状態に持っていくには、まだかなりの努力が必要です。ACEは現在ガーナ政府と取り組んでいる「児童労働フリーゾーン」の取り組みを推進することで、児童労働解決のためのひとつのモデルとして世界に広げていきたいと思っています。また、児童労働の撤廃には政府の役割も大きいことから、グローバルレベルでの政策提言活動を行い、政府のコミットメントを高めていくことも重要と考えています。

SDGsが目指す「誰一人取り残さない社会」を考えるとき、どうしても取り残されがちなのが、18歳未満の子どもたちです。選挙権もなく、なかなか声を聴いてもらえない子どもたちの権利が、途上国だけでなく日本国内でもきちんと保障されていくための仕組みやアドボカシー活動にも、近年力を入れ、今年4月から施行されるこども基本法についても提言を行ってきました。子どもの権利が保障される世界、それがSDGsが目指す世界でもあると捉えています。

SDGsのゴールは世界共通です。途上国だけでなく日本国内の児童労働も予防・撤廃しなくてはなりませんし、児童労働の撤廃が記されているターゲット8.7の目標達成は、貧困、教育、ジェンダー、持続可能な消費と生産など、他のSDGsのゴール・ターゲットとも密接に結びついています。また、ゴール17のパートナーシップもまさに、ACEが重要と考え、実践してきたことだと思っています。

今年、ACEは設立25周年を迎えました。その節目にこのような賞を受賞させていただけたこと、大変うれしく光栄に思います。そしてこれからも、ACEはSDGsのターゲット8.7の児童労働撤廃を目指し、多くの組織との協働を重ね、組織としても進化しながら、SDGsの多くのゴールにまたがるインパクトをもたらしていけるよう、活動を続けてまいります。この度は、まことにありがとうございました。

ACE 代表 岩附由香

P.S.
追伸で、これを読んでくださったみなさまにお願いをさせてください。
このような賞を受ける団体はよっぽど安定的な支援があるのだろうと思われがちなのですが、大変お恥ずかしながら実際はそうでもなく、まだまだ私たちが実施したい活動に対しての資金が足りていない状況です。

祝福、激励、応援、共感、もっとがんばれ!の喝!など、それぞれのみなさまのお気持ちを以下のリンクからご寄付に換えて贈ってくださったら、本当にありがたいです。どうぞよろしくお願いします。

寄付で応援する!(ACE25周年応援募金)

25周年応援募金

認定NPO法人ACE(エース)について

ACEは、「子ども・若者が自らの意志で人生や社会を築ける世界をつくるために、子どもや若者の権利を奪う社会課題を解決する」ことをパーパス(団体の存在意義)に掲げ、インド、ガーナ、日本で活動を展開し、児童労働の撤廃や子どもの権利の普及に関して世界に対して提言活動を行っています。インドの人権活動家、カイラシュ・サティヤルティ氏(2014年ノーベル平和賞受賞)が呼びかけ、1998年に世界103カ国で展開された「児童労働に反対するグローバル・マーチ」の日本での実施をきっかけに活動を開始。2022年12月で設立25周年を迎えました。

 

PDFのプレスリリースはこちら

【国際協力NGOとして初の快挙】SDGsアワード「SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞」受賞

お問い合わせ先

認定NPO法人ACE 青井、小林
Eメール:press%acejapan.org(%を@に変えて送信してください)
電話:03-3835-7555(受付時間:平日午前10時~午後5時)

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  • カテゴリー:プレスリリース
  • 投稿日:2023.03.17