カカオ危機により児童労働の増加が懸念される今こそ、子どもたちに自由の力を! 12月1日から1月10日まで ACE冬募金キャンペーンを実施

カカオ危機により児童労働の増加が懸念される今こそ、子どもたちに自由の力を! 12月1日から1月10日まで ACE冬募金キャンペーンを実施

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子どもたちの自由と尊厳が輝く可能性に満ちた世界をめざして、児童労働の撤廃・予防や子どもの権利保障に取り組む認定NPO法人ACE(東京都台東区、代表岩附由香、以下ACE)は、児童労働をなくし、子どもの権利を守るための活動を加速させるため、2024年12月1日(日)~2025年1月10日(金)の期間で、200万円を目標に寄付を呼びかける冬募金キャンペーンを実施します。

・目標金額:200万円
・実施期間:2024年12月1日(日)~2025年1月10日(金)
・寄付募集ページ:https://ace-japan.my.salesforce-sites.com/goencrm__projectinfo?pcd=winterdonation2024

カカオ危機により懸念される児童労働の増加

チョコレートの原料であるカカオ豆、日本はその約7割をガーナから輸入しています。西アフリカのカカオ生産地域では、18歳未満の子どもが義務教育を受けられず、危険な労働を余儀なくされる児童労働が問題となっています。ガーナのカカオ生産地では、子どもの2人に1人が児童労働をしているといわれています。

昨今のニュースでも「カカオ危機(カカオショック)」としてチョコレートの原材料であるカカオの価格高騰が報道されているように、年初からカカオ豆の価格は急騰しています。

2024年4月には2023年10月に比べて3倍以上になり、カカオの価格が銅より高くなったといわれています。ガーナを含む西アフリカでは、気候変動や病害虫の被害、森林伐採、違法な金鉱採掘による土壌汚染などが原因で、カカオの収量が激減してしまっているのです。

干からびてしまったカカオの実

 

ACEスタッフが5人のカカオ農家にヒアリングしたところ、5人中5人ともカカオの収量が減少しており、そのうち4人は昨年の半分以下に減少したとのこと。9袋(※カカオの麻袋1袋は64キロ)とれていたカカオが1袋に減ってしまった人もいて、状況は深刻です。

国際的な取引価格は大幅に高騰しているものの、農家に支払われるカカオの代金は低いままなので、もともと収入が低く生活が厳しいカカオ農家にとって、追い打ちをかけるような状況です。このまま収入減が続くと、子どものために学用品を買うなどの教育に投資するお金がなくなり、子どもを働かせる家庭が増えることが懸念されます。

枯れたカカオの木

 

それでも、子どもたちの教育を支えたい

カカオ農家の家計は厳しい状況ですが、ACEがプロジェクトを実施している村の3つの学校では、以前と変わらず子どもたちが学校に来てくれています。

それは、村の住民ボランティアである「子ども保護委員会」(CCPC)の啓発活動の賜物であることも勿論ですが、ACEのスマイル・ガーナプロジェクトと現地の学校運営委員会(SMC)、保護者で運営している学校給食も大きく貢献していると考えています。

給食は、ACEのプロジェクトが水・木・金、SMCと保護者が月・火で費用を負担しているのですが、保護者の多くがカカオの不作で家計が苦しく、給食費の負担が難しいとの声がありました。

そこでSMCは、なんとか子どもたちが継続して学校に通うことができるよう、保護者から毎月給食代を回収するのではなく、保護者にまとまった収入が入るカカオ収穫期に一括して回収するよう工夫することを約束してくれました。

苦しい状況ではありますが、子どもたちのことを第一に考え行動してくれる住民たちの底力を感じます。

「そのこ」の未来のために、私たちにできること

世界には、遊んだり、勉強したりしたいと思いながらもそれが叶わず、おとなと同じように働いている子どもが、1億6,000万人います。これは、世界の子どもの10人に1人の割合です。中には、人身取引の被害に遭ったり、危険な労働で命を落としたりする子どももいます。

児童労働がなくならない一つの原因は、その現状を知らない人が多いから。
みんなが子どもの声に気づき、行動を起こす。そうすればきっと、児童労働のない未来はつくれる。

日本を代表する詩人として知られ、つい先日他界された 故・谷川俊太郎さんは、サポーターとしてACEの活動を応援してくださっていました。詩「そのこ」は、そんな谷川さんが7歳の男の子の気持ちになって書かれた詩です。「こどもなのにおかねをかせいでいる」、そんな子どもの声に気づいて、「そのこのみらい」のために、ACEの活動を応援してください。

「そのこ」詩・谷川俊太郎 絵・塚本やすし

あなたの支援でできること

1,000円で

子ども1人の給食1カ月分を支援できます。

3,000円で

ガーナの子どもの笑顔子ども1人分の制服を 支給できます。

7,500円で

子ども1人の通学に必要な制服や学用品一式を支援できます。

いただいたご寄付は、ガーナのカカオ生産地で児童労働から子どもを守る直接支援のほか、児童労働の無いビジネスのための企業との協働、児童労働を生まない仕組み作りのためのアドボカシー(政策提言)、消費者への啓発活動など、児童労働をなくすためにACEが行う活動に大切に活用させていただきます。

児童労働の現状

児童労働とは、義務教育を妨げる労働や法律で禁止されている18歳未満の危険・有害な労働のことを指します。SDGsの目標8ターゲット7には、2025年までにあらゆる形態の児童労働を終わらせることが掲げられていますが、児童労働者は世界に1億6000万人(ILO他推計,2022年発表)もいるという厳しい現状があります。

日本がカカオの約7割を輸入するガーナでは、カカオの収穫や運搬などの農作業に従事する児童労働者の数は77万人。そのうち農薬散布などの危険有害労働に従事する子どもは71万人(92%)です。(2020年シカゴ大学NORC調査報告書より)

認定NPO法人ACE(エース)について

ACE(エース)はAction against Child Exploitation(子どもの搾取に対する行動)の略で、 1997年の「児童労働に反対するグローバルマーチ」をきっかけに日本で創設。子どもの権利を奪う児童労働の問題に対し、児童労働をしている子どもや家族、コミュニティへの支援を行いながら、児童労働を生まない社会構造を目指し企業・政府とも協働している。
これまでの取り組みが評価され2023年第6回ジャパンSDGsアワードにてSDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞を受賞。近年は日本での子どもの権利の普及にも取り組んでいる。

本プレスリリースのPDF版はこちら

カカオ危機により児童労働の増加が懸念される今こそ、子どもたちに自由の力を!12月1日から1月10日まで ACE冬募金キャンペーンを実施

本件に関する問い合わせ先

認定NPO法人ACE 赤坂・青井
Eメール:press%acejapan.org(%を@に変えてお送りください)
電話:03-3835-7555(受付時間:平日午前10時~午後5時)

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  • カテゴリー:プレスリリース
  • 投稿日:2024.11.29