【第5回】ガーナ事業を担当している職員・山口さんにインタビュー:ガーナ渡航で築き始めた、現地スタッフとの信頼関係

【第5回】ガーナ事業を担当している職員・山口さんにインタビュー:ガーナ渡航で築き始めた、現地スタッフとの信頼関係

  • 投稿日:2026.10.19

こんにちは!ACEで広報ボランティアをしている横尾です。

連載5回目の今日は、山口さんが感じた現地スタッフの活動に対する姿勢についてインタビューしました。

横尾:2週間の渡航で何か新たに得られたことはありましたか?

山口:普段、業務でやりとりをしているガーナ人のスタッフたちが、プロジェクトの支援対象地のコミュニティの人たちと、コミュニケーションを密に取りながら、彼らのニーズを拾っていて、しっかりと信頼関係を築けていることを実感しました。

横尾:どういう時にそう感じたのですか? 

山口:私たちが車でコミュニティに入った時に、すぐにコミュニティの人たちが車に気付き、手を振ってくれて、そして現地スタッフたちに声をかけていたんです。その様子を見て、現地スタッフが頻繁にコミュニティに入って様々な活動を実施し、また、その後のモニタリングを通じて、コミュニティの人々と信頼関係を築いている「証」であると感じました。信頼関係があるということは、今後活動を進めていくにあたり、とても大事なことであると思うので、その現地スタッフに感謝しつつ、今後も一緒に仕事をする仲間として心強いと感じましたね。

横尾:私もJICA(国際協力機構)青年海外協力隊で活動していた時に、信頼関係はとても大切だなと感じました。今回現地スタッフと実際に会うことができて、スタッフの印象や、山口さんの活動へのモチベーションは変わりましたか?

山口:はい、だいぶ変わりました!遠隔でプロジェクトの実施支援や管理をすることは容易ではありませんが、現地スタッフたちのやる気を強く感じましたし、コミュニティの人たちとの関係性も築けている点は、大きいと思います。現地スタッフが、どのように動いたらいいかということをすでに理解しているので、その意味で仕事を進めやすいと思いました。現地で一緒に過ごす時間は限られていますが、普段はWhatsAppで連絡を取ったり、オンラインのミーティングで現地の様子を聞いたり、遠隔でコミュニケーションを取っています。その中で、時々冗談を言い合い、楽しく仕事ができる仲間は、プロジェクト活動を進める上で頼りになる存在であると感じました。

ガーナのプチ知識  WhatsAppとは?

スマートフォンで使える無料のメッセージアプリで、日本でいうLINEのようなもの。多くのガーナ人が利用しているので、ガーナでは必須のアプリ。

横尾:ガーナ出張の話を沢山インタビューをさせていただきましたが、現場に足を運ぶ重要性を感じましたか?

山口:現場に足を運び、体感することは、このようなコミュニティベースの仕事をする上で、欠かせないことだと感じています。理由の一つは、自分の目で見て、肌で感じて、現地の人と言葉を交わすことで、報告書やデータだけでは見えてこないガーナの文化や人々の暮らし、社会経済のリアルな現状を知ることができるからです。

今回コミュニティを訪問した際、車の窓から、『ガラムセイ』と呼ばれる小規模な金の違法採掘地が、あちこちにあることを確認しました。実際に目で見て、採掘地の数が増えていく速さを実感し、カカオ農園以外での児童労働の問題を考える上でも、現場で起きていることを見ることは、非常に重要だと思いました。

2つ目の理由は、現地スタッフとの関係構築です。たとえ短い期間でも、現地スタッフと一緒にプロジェクトのサイトを訪問したり、車での移動や食事を共にしながら冗談を言ったり、何気ない会話をする中で、スタッフが日々どういう想いで、児童労働の課題に取り組んでいるのかを感じることができました。

ガーナのプチ知識  ガラムセイ

ガラムセイとは、ガーナにおける小規模な非合法・違法な金採掘のこと。近年このガラムセイが地域社会等に深刻な問題を起こしている。

(ガラムセイについては、こちらをご覧ください!)

横尾:そうなんですね。私は現地への渡航と聞くと、コミュニティの様子を見て感じることが一番の目的に感じていたのですが、現地スタッフとの関係構築という話を山口さんから聞いてとてもハッとさせられました。では最後に、この記事を読んでくださっている読者へメッセージをお願いします。

山口:今回、ガーナでカカオの木を見たり、カカオの実をパカっと開けて出てくる実が日干しにされているのを見たりと、チョコレートが作られる工程の始めの段階を実際に見ました。自分がおいしいと思って食べている商品の裏には、長い行程があり、現地の農民が育てた作物が、時間をかけ、収穫、選別、加工、輸入などのプロセスを経て、ようやく私たちの口に入るということを改めて感じました。そう考えると、ガーナはとても遠いところにありますが、実はそんなに遠い存在ではないのではないかと思うようになりました。

読者の皆さんには、チョコレートや他のものでも、それらを作っている地域で、どのような人が、その栽培や収穫に関わり、彼らの家族や子どもたちが、どのような生活を送っているのだろうかと想像を膨らませることも大切ではないかなと感じます。

横尾:ありがとうございます。私も生産者やその地域ことをふとした時に考えて、興味を広げていきたいと思います。

インタビューはここまで。いかがでしたか?

ACEは、児童労働のない未来をめざしています。働いている子どもを守ることはもちろん、児童労働を生み出さない仕組みを作ることが大切だと考え、ガーナで活動をしています。

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