世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

ガーナでの支援活動「スマイル・ガーナ プロジェクト」

日本は年間28万トン以上のチョコレートを消費する、世界第6位のチョコレート消費国です。日本に輸入されるカカオ豆の約70%が生産されるガーナとは、とても深い関わりがあります。ガーナのカカオ生産地で、今危険な労働にさらされている子どもたちを守り、教育を支援する「スマイル・ガーナ プロジェクト」を2009年2月から始めました。

「スマイル・ガーナ プロジェクト」とは

子どもを危険な児童労働から保護し、就学を徹底することを目的としたプロジェクトです。子どもがしっかりと学校に通うようになることで児童労働を予防し、カカオ農家が継続して子どもの教育に投資ができるよう、カカオ農園の経営を改善し、農家の収入向上を目指しています。

プロジェクトの正式名称、「持続可能なカカオ農園経営と教育を通じた児童労働撤廃プロジェクト」の英語での頭文字を組み合わせて、「スマイル・ガーナ プロジェクト」と名付けました。

プロジェクト概要

プロジェクト名  持続可能なカカオ農園経営と教育を通じた児童労働撤廃プロジェクト
英語名  Sustainable Management of cocoa farm and Improved Life via Education for the elimination of child labour
プロジェクト期間  2009年2月14日~2012年1月31日(3年間)
対象地  ガーナ国アシャンティ州アチュマンプニュア郡クワベナ・アクワ村と周辺集落
主な受益者  5~17歳の子ども(約300人)、カカオ生産農家(約80世帯)
パートナー団体  Child Research for Action and Development Agency (CRADA)

支援先の村について(=プロジェクトの基礎情報)

ガーナで二番目に大きなカカオ生産地、アシャンティ州のアチュマンプニュア郡にあるクワベナ・アクワ村で支援を行っています。人口約600人、約80世帯がカカオの生産で生計を立てています。ガーナ第二の都市クマシから車で約3時間。アシャンティ州とウェスタン州の州境に位置し、アクセスが非常に悪く、州や郡の行政サービスが届きにくい地域です。

ACEが調査で訪れた2008月2月、村には井戸が1つしかなく、水も枯れていました。小学校が村に1つあるだけで、小学校を卒業した子どもたちは隣村の中学校まで1~2時間かけて歩かなければなりません。このような状況を改善し、子どもたちがしっかりと学校で学ぶことができるよう、2009年2月から3年間の計画でプロジェクトを行っています。

プロジェクトの活動内容

学校環境や教育の質が改善され、カカオ農家が経済的に自立することで、子どもが学校に通うことがあたりまえになるよう、村の住民、特に子どもを抱える家庭や村のリーダー、地域の行政関係者と連携して取り組んでいます。

1)住民によるパトロール活動

児童労働モニタリング委員会(CLMC)を設置し、子どもが学校に通っているか、児童労働や人身売買がないかを定期的にチェックしています。

2)学校運営委員会、PTAによる学校改善活動

住民や村のリーダーが定期的にミーティングを行い、子どもの就学状況や学校での課題について確認し、改善方法について話し合っています。

3)子ども、親、住民に対する啓発活動

子どもにさせてはいけない危険な作業の区別の仕方や教育の重要性、子どもの権利について住民が理解するよう呼びかけています。

4)子どもクラブの活動

子どもたちが子どもの権利やエイズについて学んだり、演劇や歌などを通じて自己表現する方法を学んでいます。

5)農民のトレーニング

カカオ農家が収入を上げ、子どもの教育に継続して投資ができるよう、農園経営の方法やカカオの有機栽培技術などについて研修を行っています。

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