幸せへのチョコレート

JICA「サステイナブル・カカオ・プラットフォーム」が立ち上がりました!

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2020年1月、カカオを取り巻く多くの課題を、日本の企業、消費者、NGO等、あらゆる関係者で協働して解決をしようという協働の場として、「サステイナブル・カカオ・プラットフォーム」が立ち上がりました。

児童労働問題の解決にフォーカスしているACEではありますが、この10年の活動の中で、カカオ産業においては、環境、貧困、生産性など多岐に渡る課題が横たわっていることを感じています。一団体では決して解決することのできないこの途方もない課題に、カカオに関わる人たちが皆で知見を共有、議論を重ね、ひとつずつ向かっていきたい。その思いにJICA(国際協力機構)が共鳴。2019年4月から、企業等関係者へのヒアリングをしながら、ACEも一緒に構想し、今回の運びとなりました。ACEもプラットフォームに参加します。(詳しくは、文末のリンクをご参照ください。)

去る2月5日(水)には、このプラットフォームのお披露目ともなる一般公開イベント「SDGsとチョコレート-持続可能な未来のためにできること-」が開催され、ACEからも登壇しました。

イベントでは、冒頭にJICA中村俊之様よりご挨拶があり、「早く行きたいならひとりで行け。遠くへ行きたいならみんなで行け。」という、プラットフォームのありたい姿を体現するようなアフリカの格言をご紹介いただきました。次いで、有限会社チェンジ・エージェント小田理一郎様から、食のサステナビリティをテーマとした協働事例、どうやったら持続可能な社会をつくれるかという方法論について、具体的にお話しいただきました。

「SDGsとコレクティブ・インパクト」と題し講演中のチェンジ・エージェント小田様

「SDGsとコレクティブ・インパクト」と題し講演中のチェンジ・エージェント小田様

カカオ・チョコレート関連企業・団体を中心に100名以上の参加者が集まった

カカオ・チョコレート関連企業・団体を中心に100名以上の参加者が集まった

その後は、国内大手チョコレートメーカーや商社各社から、中米やアフリカのカカオ生産国での取り組みについての事例紹介がありました。ACEからはガーナプロジェクトマネージャーの近藤が、プラン・インターナショナルと森永製菓株式会社「1チョコfor1スマイル」の取り組みについて発表しました。その後のパネルディスカッション、質疑応答にはACE事務局長の白木朋子が登壇しました。

「1チョコfor1スマイル」について解説するプラン・インターナショナル番場慎也様

「1チョコfor1スマイル」について解説するプラン・インターナショナル番場慎也様

ACEスマイル・ガーナ・プロジェクトについて説明する近藤

ACEスマイル・ガーナ・プロジェクトについて説明する近藤

各社とも、カカオ生産者の生活の向上につながる効果的な活動を続けていることを共有するとともに、各社ごとの役割を引き続き担いつつ、カカオ産業における幅広い課題を視野に入れて、地域全体、世界へと効果を広げていくためにつながっていく必要性を再確認する時間となりました。

パネルディスカッション登壇の様子(左から2番目が白木)

パネルディスカッション登壇の様子(左から2番目が白木)

 

このプラットフォームには、企業、団体はもちろん、個人でも参加が可能です。チョコレートが大好きな方は特に、世界のカカオの持続可能性について、プラットフォームに入って一緒に考えてみませんか?

プラットフォームについて詳細はこちら:JICA「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」

 

関連するメディア掲載情報はこちら

2020.2.14 日刊工業新聞「チョコレート産業の未来のために 日本の関連企業が連携」

2020.2.27 GetNavi web「チョコレートと途上国の未来を支える仕組みを企業やNGOなどと共に創る」

2020.3 JICA 広報誌「mundi」3月号 P.20-21「連携のための”場”が誕生!児童労働のないカカオのために」

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  • カテゴリー:お知らせ
  • 投稿日:2020.02.12