2013年10月10日
第3回児童労働世界会議報告(1)ブラジル政府の主催
2013年10月8日から10日まで「第3回児童労働世界会議」がブラジルの首都ブラジリアで開催されています。この会議の参加者は、政府、労働者代表、使用者代表という国際労働機関(ILO)の三者構成に加え、市民社会組織からの参加者や国際機関などの関係者です。特にILOは組織のトップであるガイ・ライダー事務局長をはじめ、多くのスタッフが会議に来ています。会議には世界153ヶ国から1306人が集まっています。バランス的には、政府代表者が一番多く、次が労働者代表、そして多分、その次に市民社会組織や国際機関関係者が多いような気がします。
国際労働機関(ILO)本部で働く野口さん(中央)と同僚のディーパさん(左)と
会議の主催はブラジル政府で、ブラジルは児童労働撤廃に熱心に取り組み、飛躍的に児童労働の数を減らした実績があること、児童労働のある途上国であることから、ブラジル政府が会議を主催したことは本当に意義深いと思います。
ブラジル政府としてもとても会議の前からインターネットを使ってダイアローグをしたり、若者を上手に巻き込んだり、これまでの国際会議にはなかったかなり斬新なアプローチをとっていて、そういうところもすごく共感するし、素晴らしい!と思いました。
ブラジル政府の児童労働に対する取り組み内容を紹介する展示も工夫されていて、本の形をした大きなパネルと、手をかざすと本のようにめくれるバーチャルブック的なものまで用意していました。気合いを感じます。
また、ブラジルのジルマ・ルセフ大統領がオープニングセレモニーでスピーチし、明日の閉会式にはルーラ前大統領が急に来ることになったようです。
オープニングセレモニーでスピーチするブラジルのジルマ・ルセフ大統領
さて、今回の私のミッションは1)他国のNGO等とのネットワーキング 2)児童労働の国際的な取り組み状況についての情報収集 3)ひとはたあげよう!の取り組みをガイ・ライダー事務局長に報告し、最終成果物を渡すこと、です。少しづつ報告をあげます!