2008年7月29日
「小さな人間」の力
昨晩見た作家、小田実さんの追悼番組での一言。
「小さな人間(市民)」が「大きな人間(政治家など)」に対して反対し、是正し。
それが民主主義だ。
「小さな人間」とは普通の一般市民のこと。ベトナムに平和を!市民連合(べ平連)は「市民活動」であり、阪神淡路大震災の被害者救済のため、市民立法から2500万もの署名を集め、議員立法へと成立させていったという経緯を知って、考えさせられました。
今回、100万人のたんざくアクションをG8サミット・NGOフォーラムのキャンペーンチームで企画し実施したが、「そういうキャンペーンはいらないのでは」などの議論もある中、へこたれず、ひとつひとつステップをクリアしてキャンペーンチームを作るまでにいたった背景には、「絶対に市民にコミュニケートし、市民が参加できる仕組みが必要」という私の信念がありました。
ACEには、ビジョン・ミッションがあり、その次にバリュー(value:大切にしたいこと)があり、「市民の力を活かします」という言葉があります。
これは当初「市民の力を信じます」という言葉遣いでしたが、何を信じるのかわからないという指摘があり、「活かします」という言葉に変えました。
問題の所在がどこにあり、今何をしなくてはいけないのかがきちんとわかれば、市民はアクションを起こす。
私たちの伝える力のみならず、そういったメッセージを受け取る側として、今の世の中におきている地殻変動を察知し、何が求められているのか考えるくせを、身につけなくてはならないと思います。
「小さな人間(市民)」の力を、私は信じます。