2005年11月11日
「BS世界のドキュメンタリー」で児童労働の映画放送
11月9日夜、インドやブラジル、ケニアなど、世界8カ国における児童労働の実態を描いたドキュメンタリー映画「Stolen Childhoods」が、NHK-BS「世界のドキュメンタリー」で放送されました。
この映画では、過酷な労働と生活を余儀なくさせられる子どもの現実が子どもや活動家への取材を通じて報告されています。実はこの映画の冒頭には、12月4日のACEのNPO法人設立記念シンポジウムにスピーカーとして来ていただく、インドの活動家カイラシュ・サティヤルティさんも登場しています。
カイラシュさんが代表を務めるACEのインドでのパートナーNGOのBBAが運営する子どものリハビリテーション施設「バル・アシュラム」も紹介されています。シンポジウムには、この施設で生活し社会復帰を目指す元児童労働者の少年と、若手のNGOスタッフも招き、インドの児童労働の現状と彼らの取り組みについてお話してもらう予定です。
ぜひこの機会に、たくさんの人に映画を見ていただき、映像を通じて児童労働の実態について知っていただければと思います。また、子どもと活動家の生の声を聞きに、シンポジウムにもぜひお越しください。
「僕たちも学びたい 貧困と闘う子ども労働者たち」
BS世界のドキュメンタリー
「僕たちも学びたい 貧困と闘う子ども労働者たち」
2005年11月9日(水) 21:10~22:00 NHK BS1
国連の統計によると世界の子どもの6人に1人、2億5千万人が貧困のため働くことを余儀なくされている。国際条約違反であるにもかかわらず世界中に広がる児童労働はどのようにすれば廃絶できるのか。貧しい家庭の子ども
に賃金を保障し通学させるブラジルの補助金制度が中南米やアフリカに広がりを見せる一方、ケニアのように政府が対外債務の支払いのために一時教育予算の削減に踏み切り就学率が低下した国もある。学ぶ機会を失って働かざ
るを得ない貧しい子どもと、教育の機会を与えるために活動するNGOを取材、さらに2004年ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境運動家、ワンガリ・マータイ女史の訴えをまじえ、南北問題と深く関わった児童労働の問
題を考える。なおオリジナルのナレーターはメリル・ストリープ。
制作:Galen Films(ガレンフィルムズ)/アメリカ/2004年
原題:Stolen Childhoods