資金調達・ファンドレイジング | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

児童労働のない未来へ-NPO 法人ACE代表 岩附由香のブログ

資金調達・ファンドレイジング

2020年6月12日

6月12日は児童労働反対世界デー

今日は児童労働反対世界デー。ご無沙汰してしまったこのブログも、今朝のJ-WAVE JK Radio Tokyo Unitedのラジオを聞いてくださった方がご覧になるかも!と思って更新させていただきます!

ACEは1997年、学生だった私が、児童労働に反対するグローバルマーチの活動がやりたくて
立ち上げたNGOです。あれから22年、現在はご寄付が税控除の対象となる認定NPO法人の資格も得て、職員も13名となり、活動地もインド、ガーナ、日本と広げることができました。インド・ガーナの28村で2360人の子どもたちが児童労働の状況から抜け出し、1万3500人の子どもたちの教育環境の改善を助けてきました。

世界推計が発表された2000年から、減少傾向を続けてきた児童労働。しかし、新型コロナウィルスの影響は、1億5200万人の児童労働者にも、そしてそのリスクが高い子どもたちにも出ています。学校が再開されても子どもたちが戻ってこず、働くのではないか、、、そんな懸念の声が世界であがっています。

私たちが毎日使うものにも、実は児童労働は関係しています。携帯電話のバッテリーに使われるレアメタルの採掘に。チョコレートの原料カカオの栽培されている畑で。そして実は、大量の農薬を使い健康被害がひどいコットン畑でも、多くの女の子が働いています。そのつながりが見えていないのが現状ですが、辿っていくとそういうつながりが浮き上がってきます。

そんな中、私たちができることは何か。

消費者として、意識をして商品を選ぶこと

企業人として、児童労働などの人権侵害に加担しないようなビジネスモデルを確立させること

政府関係者として、子どもの利益を優先する政策に十分なリソースをあてがい、プログラムを実施すること

市民として、問題について知り、自分が出来るアクションを起こすこと。

それぞれの立場で、出来ることがあります。

そしてACEの活動は、消費者、企業、政府、市民、それぞれのみなさんと一緒に作り上げてきた活動です。

現在クラウドファンディングに挑戦しています。ぜひ、応援してください。
https://readyfor.jp/projects/ACESDGs2020

今こそ誰一人取り残さない。 ACE SDGsプロジェクト2020開始のお知らせ

協力したいけど、コロナ禍で私も大変なんです、、という方もきっといると思います。

誰もが当事者である今回のコロナの影響ですが、その受ける影響には大きな差があるように思います。日本の中でも非正規雇用の多くの人が収入減となり、若者も含めて大変な状況になっている人が多いと思います。そういう方々にはぜひ、自分の状況について自分を責めるのではなく、アクセスできるサポートがあればアクセスしていただき、可能な限り、頼れる制度や人を頼ってもらいたい。そこに支援がいきわたるように、国内でも声をあげていかなくてはならないと思っています。

そしてそんな中、自分とは違う状況の人に想いを馳せる共感、分断を乗り越えるパワー、格差を広げない政策選択が必要だと思います。

最後に、誰でもできることを、ひとつ。

ACEの活動を応援してくれている、谷川俊太郎さんが、ACEのために書き下ろしてくださった詩のシェアです。

児童労働について子どもの目線になって書いてくれたこの詩の動画を、ACEのFacebookページでご紹介しています。ぜひ見てみてください。そして、もしよければ、あなたのお友達も見てもらえるように、この投稿をシェアしていただけたら幸いです!

児童労働の問題を知らなければ、問題はその人にとって「ないこと」になってしまう。6月12日の児童労働反対世界デーを機に、ますます困難な状況に追いやられそうな子どもたちのことに想いを馳せる2分間を、シェアしていただけませんか?

この投稿にはクラウドファンディングへのリンクも貼ってありますので、まるごとシェアしていただけるとありがたいです!

https://www.facebook.com/watch/?v=565595747662302

そのこ

6/12は児童労働反対世界デー!詩「そのこ」

ご協力、どうぞよろしくお願いします!

 

お知らせ・報告資金調達・ファンドレイジング

2016年6月25日

6月25日付朝日新聞ニュースサイト「フロントランナー」にカイラシュさんの記事が掲載されました。

6月25日付の朝日新聞ニュースサイト「フロントランナー」に
インドの人権活動家カイラシュ・サティヤルティさんの記事が掲載されました。

カイラシュさんは30年以上にわたり世界の児童労働問題の解決に取り組んできました。
その功績によって、パキスタンのマララ・ユスフザイ女史と並び、
2014年10月にノーベル平和賞を同時受賞したことでも知られています。
そしてカイラシュさんが主導した「児童労働に反対するグローバルマーチ」は、
世界110カ国以上で行われ、ACE設立のきっかけとなりました。

2016年5月、ACEの招へいによってカイラシュさんが来日しました。
4日間の日本滞在中にカイラシュさんは30件にもおよぶ講演やシンポジウム、懇談会、取材などを
精力的にこなし、政財界のリーダーのみなさんや、これからの時代を担う若い世代や子どもをはじめとする
様々な人たちに向け、児童労働をなくすための行動を呼びかけました。

“Dream, Discover, Do!”
「何かを変えたいなら、大きな夢を持とう」
「自らの能力、力を見出そう」
「今から行動を起こそう」

日本滞在中、日本の私たちに向けて
カイラシュさんはこのようなメッセージを伝えてくれました。

ただ、世の中を変えるためには
大きな力を持っていないといけないということはありません。
友達への口コミでも、SNSへの投稿、シェア、何でもいいのです。
どんな小さなことでも、何かを実行することで、
確実に世の中は良い方向に一歩前進します。

「夢も、希望も、命も奪う。そんな児童労働から子どもを救いたい!」
そんな想いを持って、ACEは2025年までにすべての形態の児童労働を終わらせることが実現するよう
カイラシュさんをはじめ世界の仲間とともに活動していきます。

そこでACEでは児童労働の問題をより多くの方に知ってもらい、
共にアクションを起こしていただきたいという願いから、
6月30日までに300万円の支援を集めることを目標にしたクラウドファンディングに挑戦しています。

クラウドファンディングでのご支援を通して、ACEの活動を応援していただき
「児童労働のない未来」をともにつくっていただけませんか?
皆さまのご支援お待ちしております!

【いいね!やシェアでの応援もお願いします!】
FacebookのSNSでの拡散も、大きな力となります。
ぜひ皆さまのページでACEの活動をシェアして頂き、応援お願いします。
コチラのFacebookページのシェアをお願いします!IMG_0546

お知らせ・報告アドボカシー/政策提言資金調達・ファンドレイジング

2016年6月16日

塩崎厚生労働大臣に、児童労働への取り組み強化を求める署名を提出しました

私が事務局長を務める児童労働ネットワークでは、昨年51万筆を超える署名を集めました。
2016年6月14日、児童労働ネットワークの堀内光子代表と共に、塩崎恭久厚生労働大臣に、集まった署名を提出し、
①貧困、教育などの国際協力において児童労働にも配慮したプログラムを実施すること、
②日本国内の児童労働問題についても実情の把握と対策の強化を行うこと、
③TPPにも明記されていることから、企業がサプライチェーンの児童労働にも関心を払うよう、政府として国際スタンダードの周知や啓発を行うこと
を要請してまいりました。

児童労働ネットワークは2004年に設立され、21団体が加盟、毎年6月12日の児童労働反対世界デーをはさんだキャンペーンを実施しています。

児童労働に関する意識啓発や、政策提言を、一団体だけではなくネットワーク組織を作って活動していくこと。これもACEのアドボカシー活動のひとつです。

ACEのバリューには「ネットワークを最大限に活かします」という言葉があります。学生の活動としてはじまったACEは、一団体でインパクトが限られると、まだACEの活動自体の予算が100万を超えないときから、このネットワークを構想し、多くの方の協力を得て、2004年に発足にこぎつけました。児童労働ネットワークが今も存在し、毎年児童労働を知ってもらうためのキャンペーンが行えることも、ACEにとって重要なアドボカシー活動のひとつです。
現在、ACEのこのようなアドボカシーも含めた活動への支援を募るクラウドファンディングで寄付を募っています。

このような活動を続けていくためにも、ぜひご支援をお願いします!

塩崎大臣(右から2番目)と児童労働にレッドカード!

塩崎大臣(右から2番目)と児童労働にレッドカード!

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塩崎大臣へ署名を手渡すACE代表岩附。

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塩崎大臣からは、要請事項に対し省内によく通達するとの旨のご回答を頂きました。

NPO経営/NGO組織運営日々是発見資金調達・ファンドレイジング

2015年12月17日

寄付月間、シンポジウムで考えたこと振り返り

今年から12月は寄付月間!ということで、寄付月間推進委員会主催のシンポジウムに12月7日に登壇して、お話ししてきました!

私が話した時間はとても短かったのですが、何名かの方が「とっても印象に残った」「一生懸命メモした」「あのフレーズ、もう一回確認させてください」と終わった後に来てくれたり、Facebookでコメントをいただいたりしたので、もう一度ここに書いておこうと思います。

この日に考えたことも含めて、3点。1)寄付をお願いする側のマインド2)日本の寄付文化3)著名人と隠匿の美について、です。

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児童労働日々是発見資金調達・ファンドレイジング

2014年11月7日

サポーター・会員・寄付者のみなさんにサンキュー

  本日大阪でCSRがテーマの企業向けの講演だったのですが、ACEとしてあまり周知できていなかったにも関わらず、ACEマンスリーサポーターの方が2名話を聞きに来てくれました!おひとりの方とは本日初対面で、どういうきっかけでマンスリーサポーターになってくださったのかをお聞きし、ACEがなかったら出会っていなかったであろうそのつながりが出来たことに、あらためて嬉しいな、と思いました。もうひとりの方は、もう長年ACEのご支援をいただいている女性。先日電話でもお話したばかりだったので、子育ての話などプライベートなこと含め顔を見てお話が出来てうれしかったです。

  というわけで3つめのサンキューは、ACEを応援してくれているマンスリーサポーター、会員、寄付者のみなさんへの、ありがとうです。

  ACEにはサポーター・会員あわせて定期的にご寄付・会費をいただいている支援者の方々が約500名いらっしゃいます。みなさんが私たちを信じてお金を託して下さっているからこそ、私たちは活動を続けることができます

 またこれまで大口の寄付をいただき、助けられたこともありました。

ACEが法人化を目指していた2004年、どうしても1人事務局員を置きたいので、お金が必要なんです!とお願いし、300万円をご寄付くださったHさん。あのお金がなかったら、今事務局長をしている白木が会社を辞めてACEの専従になることは出来なかったですし、その頃からACEの活動が発展を見せたことを考えると、あの300万がなかったら、今のACEはなかったといっても過言ではありません。

 印税を寄付したいと電話をかけてきてくれたMさん。その時はちょうどあてにしていた助成金に落ちた時で、とても資金に困っていました。助成金に落ちたという知らせを出張中のガーナで受けた時のショックは今でも覚えています。Mさんに相談して、その助成金で出せるはずだった人件費に充てさせてもらうことを了承してもらい、ご寄付をいたただき、なんとか息を吹き返しました。やはり、あの時あのご寄付がなかったら、今活躍しているあのスタッフの活躍もなかったかもしれません。

 ビジョンサポーターという制度を作って、10万円単位のご寄付をお願いにいった時。10万円という金額は、そうそうさっと出せるものではありません。しかし、「せっかくきてもらったし、ご寄付しましょう」と快くご寄付を申し出てくださった人生の先輩の方々にも、本当に励まされました。ご寄付をいただくというのは、私たちの活動の価値、効果を認めていただき、ACEの存在価値を証明して下さるものだからです。

  法人からのご寄付も、やはり人との信頼関係があってこそ。現在インドで実施しているピース・インドプロジェクトも、ご提案させていただき、組織として支援を決定していただいた当時のご担当者なしには、はじめられなかったと思います。またガーナのプロジェクトも、児童労働に取り組むACEをパートナー団体にしようという当時の森永製菓の1チョコfor1スマイルご担当者のご決断がなかったら、支援地拡大は出来ていませんでしたし、その次のご担当者が実現してくださった支援地のカカオを使ったチョコレートへの道も、開けなかったと思います。

  こうしてみると、本当に多くの方々に支えられてきましたし、今も支えられていることを感じます。ご寄付をいただくというのは、その方の「児童労働をなくしたい」というお気持ちを私たちがお金という形で受け取り、事業を実施してその夢に向かって実現させていくということだと思っています。

 私のモットーは「人とつながり、力を引き出し、社会をかえるエネルギーを生み出す」こと。ご寄付をいただくのも、その方とつながり、その方、あるいはその方の所属する組織の力(ご寄付)を引き出し、児童労働のない未来に向けて使わせていただくこと、と置き変えてみれば、その通りなのかもしれません。

 私が目指しているのは「11人の可能性が花開く社会」です。そのためには、教育が必要で、それを阻害するのが児童労働です。 

 児童労働に反対するグローバルマーチに参加していたフィリピンのごみ山に住んでいる女の子を、数年後に訪ねたことがありました。ジェシカという女の子で、彼女はNGOの支援を受けて大学に通っていました。 

 建築を学んでいる彼女に「教育ってどんな意味があると思う?」と聞いたら、「教育を受けなかったら、自分が建築に興味があって、好きだってことがわからなかったと思う」と言っていました。自分の可能性を知り、それを開花させるためには、教育の機会が必要です。1人でも多くの子どもが児童労働から解放され、教育を受けて、自分の将来を希望を持って語れるようになる、それが私の夢です。

 39のサンキューの3つめは、これまでご支援くださったみなさんへ。

 本当に、本当に、ありがとうございます。

 しかし、夢を実現させるためには、まだまだ多くの個人、法人のご支援を必要としてい

 ます。これからご寄付いただくみなまには、Thank you in advanceということで!

 前もって、そのご支援にここで感謝し、3つめのサンキューとしたいと思います!

 

 

 

 

お知らせ・報告児童労働日々是発見資金調達・ファンドレイジング

2014年10月16日

ノーベル平和賞を受賞したカイラシュさんから教わったこと-児童労働がなくならないのは「意志」が足りないから-

昨晩は、2014年のノーベル平和賞が発表になってから初めての講演でした。講演の最後にご支援をお願いしたのですが、ちょっと言い足りなかったな、と感じたのでブログにも書いておこうと思います。

1010日の夜から昨日まで、ノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティさんに関する取材をTV、新聞各社から受ける中で思い出したのが、1998年の「児童労働に反対するグローバルマーチ」が実施された時にカイラシュさんが語った言葉です。

正確には

 「児童労働がなくならないのは貧困が理由ではない。

  政治的意志が足りないから、児童労働がなくならないのだ」

 

英語では、“Lack of political will”とおっしゃってました。

私は、カイラシュさんのこの言葉に、すごく納得しました。

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お知らせ・報告資金調達・ファンドレイジング

2010年6月7日

「児童労働のない未来へ」キャンペーンSTART!

ACEは「児童労働のない未来へ」キャンペーンをはじめました。 ‥続きを読む

日々是発見資金調達・ファンドレイジング

2010年3月31日

助成金とTwitter(ツイッター)

助成金の申請書を先ほど投函しました。受かりますように!念を送ります。 ‥続きを読む

NPO経営/NGO組織運営資金調達・ファンドレイジング

「認定NPO法人」、3ヶ月でのスピード取得のお礼

2009年12月に「認定NPO法人」の申請を行い、本日、認定NPO法人として認定されたと連絡がありました! ‥続きを読む

資金調達・ファンドレイジング

2008年8月4日

NPOの自主財源を強化する7つの方法

8月2日、「NPOの自主財源を強化する7つの方法」という、ファンドレイズについて語るセミナーで講師を務めるため、神戸へ出張してきました。 ‥続きを読む

NPO経営/NGO組織運営資金調達・ファンドレイジング

2008年3月31日

立て続けに助成金落選・・・

ここのところ立て続けに助成金審査に落ちてしまいました。

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日々是発見資金調達・ファンドレイジング

2008年3月13日

『夢をかなえるゾウ』が夢の実現を応援してくれました

夢をかなえるゾウ』を本屋でちらっと見たとき、正直その表紙のゾウのインパクトの強さにひいてしまい、この手の本が好きな私としては、気になりつつも購入までにはいたっていませんでした。 ‥続きを読む

NPO経営/NGO組織運営資金調達・ファンドレイジング

2007年3月16日

資金調達は恋愛関係に似ている

3月15日に大西たまきさんが講師を勤められたファンドレイズ(資金調達)セミナーに行って参りました。そこで印象的だった大西さんの「いつか言おうと思っていた」という資金調達のたとえが「資金調達は恋愛に似てる」でした。 ‥続きを読む

アドボカシー/政策提言資金調達・ファンドレイジング

2006年8月9日

スウェットショップに反対するアメリカの団体から学ぶ資金調達

今回は、より高い利益を追求するため、第三国で現地の労働者を低賃金・劣悪な労働条件で働かせるスウェットショップ(Sweat shop)に対し活動を行っている「グローバル・エクスチェンジ」と「スウェットショップ・ウォッチ」という2つの団体を紹介したい。 ‥続きを読む