インド「子どもにやさしい村」プロジェクト 2008年度報告 vol.2
インド「子どもにやさしい村」プロジェクト 2008年度報告 vol.2
2007年12月から「子どもにやさしい村」プロジェクトを実施しているインド・ラジャスタン州の2つの村(h村とi村)をインド・スタディツアー2008「インドの子どもに会って考える旅」で訪問してきました。村の小学校や託児場などを訪問して、子ども村議会のメンバーや教員、青年・女性グループのメンバーに会って、活動内容やプロジェクトを実施してからの変化などについて話を聞いてきました。
村の訪問報告
子どもの就学状況が改善されました
子ども村議会の提案により教育環境が改善されました
子ども村議会(h村は男子4人と女子4人の8人、i村では女子7人)では、主に学校の問題について話し合い、村議会に対し、改善のための提案を行いました。
h村には、これまで学校が1~8年生までしかありませんでしたが、10年生まで学年を増やせるよう、州政府に要請しました。その結果州政府の 認可を得て、2008年9月から9年生への進学ができるようになりました。今後は、女子トイレの建設や、教室の増設、教師の増員に取り組む予定です。また 飲料水用のタンクが汚かったために病気になる人がいたので、タンクの清掃を行い、学校に医者を呼んで健康診断を行うようになりました。
i村では、教育局に対し、学校の敷地に塀を作るよう要請しました。今後は、現在8年生までの学校しかないため、12年生までの学校の開設に向けて取り組む予定です。
女性たちが活発に活動し、収入向上などに取り組み始めました
女性グループでは、女性たちが話し合いながら、教育や健康、収入向上などに取り組んでいます。h村では、幼児婚をやめさせたり、貯金活動、女子のための手刺しゅうの職業訓練を開始しました。
i村では、女性のための識字教育や健康診断、貯金活動を行っています。また、銀行の融資を受けて、牛乳やスナックを販売する新しい事業を開始しました。
青年グループが貧困家庭のための活動などを行うようになりました
今後の活動について
2つの村での活動は2009年6月まで継続し、その後1年間のフォローアップを行う予定です。引き続き、下記のような課題について、行政に要請しながら取り組んでいます。
- 学校で不足している教師の数を増やすことや教育の質の改善
- 村の飲料水、貯水タンク、下水処理の施設を作ること
- 配給制度や雇用制度をより多くの貧困層が利用できるようにすること
インド「子どもにやさしい村」プロジェクト 2008年度報告
インド「子どもにやさしい村」プロジェクト 2008年度報告 Vol.1
インド「子どもにやさしい村」プロジェクト 2008年度報告 Vol.2
- カテゴリー:子ども・若者支援
- 投稿日:2008.10.22