ガーナでの児童労働反対世界デー(6月12日) | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

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ガーナでの児童労働反対世界デー(6月12日)

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みなさんご存じですか?6月12日は、国際労働機関(ILO)が定めた「児童労働反対世界デー」です。

ACEは2009年からガーナで支援活動を実施してきましたが、これまで6月12日の児童労働反対世界デー当日にガーナに滞在していたことはありませんでした。2011年、初めて6月12日にガーナにいることができ、支援を行っている村で行われた児童労働反対世界デーの集会に参加してきました。

ガーナで児童労働反対世界デーの集会に参加

ガーナの6月は雨期のため、この日も朝からあいにくの雨。村の人たちの力を借りて、この日のために隣村から借りてきたテントをバッチリたてて、イスも並べて準備万端の状態で雨が止むのを待っていました。しかし、開始予定の午後1時になっても雨が止む気配はありませんでした。「このまま集会ができなかったらどうしよう。」と思っていたところ、午後3時を過ぎた頃、急に空が明るくなり、雨が止んでくれました!予定より遅れての開始となりましたが、村での児童労働反対世界デー記念集会が無事とり行われました。子どもとおとなを合わせて、約120人が集まりました。

ガーナの習慣で、集会を始める時はお祈りを捧げることから始まります。その後、現地のパートナーNGOであるCRADAのスタッフが2009年から村で行っている「スマイル・ガーナ プロジェクト」の取り組みについて報告しました。

集会の開催を知らせるバナー集会の開催を知らせるバナー
ガーナのパートナーNGO CRADAのスタッフ、イブラヒムが活動報告をしている様子
村での活動報告をするCRADAスタッフの

プロジェクトによって学校環境の改善を実現

村の小学校は、長い間機能していない状態でした。2005年に今の校長先生が赴任してきた頃、児童はわずか6人だったそうです。今では村に中学校も新設され、幼稚園から中学校まで約300人の子どもたちが学校に通うようになりました。

スマイル・ガーナ プロジェクトが始めるまでは、学校に来ないで一日中働いている子どもも多く見られましたが、今では子どもたちが全員学校に通えるように子どもとおとなが一丸となって取り組むようになりました。少しずつ学校が改善している噂が周囲の村にも広がり、周辺の村からわざわざ長い時間かけて、村の学校に通いはじめる子どもたちも増えました。

おしゃれをして集まったガーナの人たちおしゃれをして集まった村の人たち
集会に集まったガーナの子どもたちはお祭り気分子どもたちはお祭り気分

農民の代表者からは、カカオの有機栽培の取り組みについて報告があり、より多くの人々の参加を呼びかけられました。また、子どもクラブの代表を務める中学1年生のエバンスくんからは、子どもたちの遠足を実現するためのアピールが行われました。その場で校長先生を通じて、遠足に必要な資金のための募金も参加者に呼びかけられました。

日本での支援活動や東日本大震災のことをガーナで報告

日本での活動についても、写真を見せながらガーナのみなさんに報告しました。日本でたくさんの人が「てんとう虫チョコ」を買ってくれたり、募金を通じて活動を支えてくれていること、ガーナの現状を伝える活動に日本の中学生や高校生が協力してくれていることなどを伝えました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災について報告すると、みなさんが心配そうに被災地の写真を見ていました。

日本の中高生たちもガーナのみんなを応援していることを紹介日本の中高生が応援していることも伝えました
東日本大震災で被災した地域の写真をガーナの人たちにも見てもらいました東日本大震災の写真に見入る人たち

子どももおとなも、伝統的な衣装や一張羅を来て集まり、お祭りのような雰囲気で活気のある集会となりました。みんなでこれまでのがんばりとその成果を喜びあうことができ、あらためて村で児童労働をなくし、子どもたちの教育をよくしていくことを誓い合いました。

報告:事務局長 白木 朋子

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  • カテゴリー:子ども・若者支援
  • 投稿日:2011.09.28