森永製菓:矢田社長に応援メッセージを届けてきました
ACEは、2009年からガーナのカカオ生産地域の子どもたちを児童労働から守り、教育を支援する「スマイル・ガーナプロジェクト」を実施してきました。2011年からは森永製菓「1チョコfor1スマイル」キャンペーンを通じて、対象商品を購入されたお客様からの支援もいただきながら、ガーナの支援地区を拡大してきました。
2013年1月には、ACEが支援してきた地区のカカオを使ったチョコレートを森永製菓が日本で初めて商品化し、「児童労働のないチョコレート」へ向けた取り組みが一歩前進しました。この取り組みを後押しするため、フェアトレードの推進に取り組む学生の全国組織フェアトレード学生ネットワーク(FTSN)とACE学生チームPeACE(ピース)、ACEのワークショップがきっかけで集まったバレンタイン一揆実行委員会、3つの学生グループが「1チョコfor1スマイル学生サポーターズ」を立ち上げ、イベントやSNSを使った普及に取り組んできました。
森永製菓を訪問し、社長に応援メッセージを届けてきました
これまで、ACEが児童労働に関する講演活動を行ってきた学校や日本の子どもたちに、新商品のチョコレートづくりに関わった人を応援するメッセージ集めを呼びかけてきました。そして、森永製菓による支援と「支援地区のカカオ」を使ったチョコレートの発売のお礼と、取り組みの継続をお願いをするため、2013年2月19日、メッセージを書いてくれた練馬区立開進第三中学校の生徒3人(引率教員1人)と学生サポーターズの学生7人と一緒に、森永製菓の矢田雅之社長に面会してきました。
ACEからガーナの支援地区の子どもたちから届いたメッセージと詩を読み上げた後、練馬区立開進第三中学校の中学生3人から学校での取り組みと森永製菓に対するメッセージを伝えました。「1チョコfor 1スマイル学生サポーターズ」の学生たちからもSNSやイベントを通じた取り組みとイベント来場者から寄せられたメッセージを披露しました。また、イベント来場者の笑顔の写真で作ったモザイクアートのポスターも矢田社長に手渡しました。
矢田社長からは、「森永製菓はお菓子を通じて世界の子どもたちを幸せにすることを目指している会社。これからもガーナなどで教育を受けられない子どもたちを応援していきたい。」というコメントをいただきました。
学生から「ぜひ1チョコfor1スマイルや支援地区のカカオを使った商品販売を継続して欲しいので将来的な取り組みについて決まっていることがあれば聞かせてほしい」という質問に対し、矢田社長は「値段が高くてもそういうチョコレートを買いたいという人はまだ限られている現状がある」としつつも「実現しようと思うことが重要で継続して応援できるよう当社も努力していきたい」と取り組みに対し意思表明いただきました。
カカオ生産地域で児童労働をなくし、児童労働のないチョコレートへ
西アフリカのカカオ生産地域での児童労働は2000年頃から問題となり、政府、企業、NGOが連携して問題に取り組んできました。今回の森永製菓による「支援地区のカカオ」を使ったチョコレートの発売は世界でも初めての試みです。本当の意味で「児童労働のないチョコレート」を実現する大きな一歩です。今後継続して取り組んでいくことで、カカオ生産地に「児童労働がないことが良い」という価値観を広げ、子どもが教育を受けることが当たり前になり、かつカカオ農家の人たちの収入向上につながると考えています。ACEはこれからも日本の子どもや学生とともに、たくさんの人たちを巻き込みながら、「児童労働のないチョコレート」を広く実現していくために活動を続けていきます。
世界には2億1500万人(*)の児童労働者がいると言われ、特にアフリカは児童労働が増加し、問題が深刻化している地域です。ACEは今後も、現地での支援活動を実施するだけでなく、企業と連携して消費者を巻き込み、ビジネスを通じて「児童労働のない社会作り」と「児童労働の撤廃と予防」を目指してまいります。
報告:代表 岩附 由香
(*)国際労働機関:2010年発表推計
1チョコfor1スマイル学生サポーターズが森永製菓に贈呈したメッセージブック
カカオの実のカタチをしたカードに森永製菓へのメッセージがたくさん寄せられました!
メッセージ集めにご協力くださったみなさん、まことにありがとうございました!
1チョコfor1スマイル学生サポーターズのFacebookページもご覧ください
- カテゴリー:報告
- 投稿日:2013.03.01