日本の子どもたちのメッセージをガーナへ届けてきました | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

幸せへのチョコレート

日本の子どもたちのメッセージをガーナへ届けてきました

Pocket
LINEで送る

ACE近藤とCRADAスタッフのナナさん

メッセージを手渡すACEスタッフ近藤とCRADAスタッフのナナ

2013年2月22日から3月9日の間、スマイル・ガーナ プロジェクトのモニタリングのためガーナへ行ってきました。今回の出張では、日本の子どもたちや学生が集めてくれたメッセージを届けてきました。

このメッセージは、2013年1月に支援地区のカカオを使ったチョコレートが森永製菓から販売されたことを受け、ガーナと森永製菓へのメッセージとして募りました。過去にACEが出前授業をした学校の生徒たちが寄せてくれたメッセージと、日本の学生が集めてくれたメッセージをガーナの支援地域へ届けてきました。

パートナーNGO CRADAにメッセージを届けてきました

ガーナに着いた初日、まずACEのパートナーNGO CRADAのスタッフにメッセージを披露しました。日本からのメッセージを見て、彼らも感慨深げでした。こうしたメッセージを通じてで、普段自分たちがやっている活動に対し、日本からも応援してもらっていることを実感したようです。私も彼らの表情を見てこのプロジェクトが多くの人に支えられて成り立っていることを改めて感じました。

日本から寄せられたメッセージと支援地区カカオを使ったチョコレートを手に記念撮影

記念撮影後、チョコレート試食時のスタッフのテンションが一番高かったです・・・

「ボクたちと日本の人たちがつながっている!」

村について、子どもたちにメッセージとチョコレートを届けるため、学校を訪れました。授業が終わった後、子どもたちに校庭へ集まってもらい、日本から持ってきたメッセージを渡しました。

ガーナの子どもたちはカメラを向けるといつでも笑顔を見せてくれますが、今回はいつも以上に目を輝かせてメッセージを見つめていました。「ボクたちと日本の人たちがつながっている!」と興奮気味に話してくれました。あまりに興奮していたせいか「お願いだから日本のみんなに伝えるため写真を撮らせて!」とお願いし、ようやくとらせてもらったのがこの写真でした。

日本から届いたメッセージとチョコレートを手に持ち記念撮影

とにかく、日本の子どもたちや若い人たちが、自分たちのためにメッセージを送ってくれたということが、彼らにとって本当にうれしかったようです。この日はとても暑く、チョコレートが溶けないよう涼しい場所に保管してたそうですが、子どもへ配る前に先生たちがつまみ食いをしてしまったそうです!

自分たちの作ったカカオを使ったチョコレート

子どもたちだけでなく、カカオを作った農家の人たちにもメッセージを手渡し、チョコレートを食べてもらいました。ガーナのカカオ農家の人々はチョコレートを食べる機会はほとんどありません。ましてや自分たちが作ったカカオを原料にしたチョコレートを見たり、食べたりすることはとても珍しいことです。

日本からのメッセージとチョコレートを手にして記念撮影メッセージとチョコレートを手にして記念撮影

おそるおそる口にしたチョコレートの味は?チョコレートをおそるおそる口にする農家の人たち

おそるおそるチョコレートを口にすると、とてもうれしそうに、そして誇らしげに親指を立ててきました。自分たちが作ったカカオということで、さぞかし格別な味だったはずです。自分たちが児童労働を介さないで作ったカカオを使ったチョコレートを食べてもらうことで、スマイル・ガーナ プロジェクトの存在を実感してもらえたはずです。それを通じて、児童労働をなくし、すべての子どもに質の良い教育を受けさせることの意識を、さらに高めていってほしいと感じました。

村のリーダーや郡の知事も喜んでくれました

今回ガーナに届けたメッセージとチョコレートは、村のリーダーやアチュマ・ンプニュア郡の知事にも届けてきました。リーダーたちは自分の地域でとれたカカオがこのようにチョコレートとして製品になったものを見て、とても興奮していました。

日本から持ってきたチョコレートを手にしてカカオ生産地の村のリーダーたち

ACEスタッフ近藤とアチュマ・ンプニュア郡知事ACEスタッフ近藤とアチュマ・ンプニュア郡知事

特に、知事はずっとこのプロジェクトを見守ってきたこともあり、地域のカカオを使ったチョコレートが完成したことにとても感激していました。産地指定のカカオを使ったチョコレートを食べるという経験は、世界的に見ても珍しいと思います。ましてや「チョコレート」とは無縁の生活をしてきたカカオ生産地域の人々にとって、このような試みはとても画期的なのでしょう。知事も自分が仕事をする地域のカカオを使ったチョコレートを食べるというのは初めてのことだったようです。これを機に、今後もますます子どもの教育と児童労働を無くし、子どもによりよい質の教育を受けさせるための努力を、知事やリーダーたちとも協力して続けていきたいと思いをあらたにしました。

カカオの生産地とチョコレートの消費地の思いをつなぐことができました。今後も、この地域の児童労働を無くし、すべての子どもたちが教育を受けられる環境を実現するための大きな一歩となったと思います。そしてこのような取り組みがもっともっと広がっていってほしいと思います。

※メッセージやチョコレートを渡している様子の写真をFacebookページにも掲載しました。ぜひご覧ください。

ACE Facebookページ|メッセージとチョコをガーナへ届けてきました

報告:国際協力事業ガーナ担当 近藤 光

ガーナの子どもたちを笑顔にするために
応援よろしくお願いします!

チョコ募金

  • Pocket
    LINEで送る

  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2013.05.28