【ガーナ便り】メアリーさんが学校に行きたくない理由
ガーナ、アシャンティ州の村に住む15歳の女の子、メアリーさん(仮名)は、以前カカオ畑で働いていました。
この村で「スマイル・ガーナ プロジェクト」が始まった3年前、子ども保護委員会の説得によって彼女の親はメアリーさんをカカオ畑での労働させることをやめました。しかしながらその後、なぜか彼女自身は学校に行くことを拒み続けます。
理由は彼女がその時点で12歳となっていて、その年齢で小学校低学年に入学することが恥ずかしいと思ったからです。結局は親や先生、そして現地スタッフの説得にもかかわらず、3年以上学校に行かないまま過ごしていました。
しかしながら2017年の10月から、彼女は急に学校に行くようになりました!理由は周りの子どもたちがみんな学校に行っていて、その姿がとても楽しそうに見えたからでした。何より彼女と同じく、働いていて学校に行くのが遅れた子どもも、楽しく通っている姿に刺激を受けたとのことです!
彼女のようにいろいろな理由で学校に行きたがらない子どもたちもいます。しかしながら学校はただ勉強する場所であるだけでなく、友達と遊んだり、様々な「生きる力」を身に着ける場所でもあります。
そのためには、学校が楽しいところ、ぜひ子ども達が行きたいと思うことが重要です。これまでプロジェクトでは教員研修などを通じて、子どもたちにとって魅力的な環境を作ることの大切さを強調してきました。また子ども権利クラブでは、同じクラスに年が離れていた子どもがいたとしても、優しく受け入れるようにしようと働きかけています。それが実を結んでいることを実感しました。
今までプロジェクトを実施してきた地域は、今年の1月をもっていったん卒業になります。これからは村人自身の手で児童労働のないカカオ生産地を維持していくことになります。今回のメアリーさんの話を聞いて、これまでの成果を実感したとともに、これからは村人自身の手でそれを維持していくことは可能であると確信しました!
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- カテゴリー:子ども・若者支援
- 投稿日:2018.01.26