【開催報告】 「ACE設立25周年記念 同窓会 ~25年分のありがとうを込めて~」

【開催報告】 「ACE設立25周年記念 同窓会 ~25年分のありがとうを込めて~」

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ACEは、2022年12月6日に 「ACE設立25周年記念 同窓会 ~25年分のありがとうを込めて~」を開催しました。2022年12月から2023年12月までの1年間、「ACE25周年事業」としてさまざまなイベントやキャンペーンを企画していますが、その第一弾となるACE設立25周年のローンチイベントとして行いました。また、これまでACEを支えてくださった支援者・関係者のみなさんと再び一同に集い、過去を振り返りながらこの25年間を祝福したいと考え、イベントタイトルを「同窓会」としました。当日は、参加いただいたみなさんのほかACEスタッフ・インターン含め総勢63名が参加し、これまでを振り返ると共に、今後ACEが目指す方向性を共有し、これからの未来をみなさんと一緒に描く場となりました。今回は、その同窓会の様子をインターンMashiroが報告します。

※同日のお昼には、ACEスタッフ間でのランチ交流会を実施しました。その様子についても報告を掲載していますので、よろしければご覧ください。
【開催報告】12/6 ACEスタッフ間でのランチ交流会をしました

事務局長・小林の乾杯でスタート

小林からは、お越しいただいたみなさまへの感謝とACE設立25周年となるこの1年で新しいステージに移行することを宣言し、乾杯をしました。ACE設立25周年のロゴもお披露目したあと、スタッフとインターンが自己紹介を行い、同窓会が始まりました。

「ACEとフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの協働の歴史」を振り返るトークセッション

トークセッション第一弾として、ACE代表・岩附とACEのこれまでの歩みをよく知り、応援してくださっているNPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの中島早苗さんにご登壇いただきました。また、国際子ども権利センターの甲斐田万智子さんにもお言葉を頂戴しました。

写真左から ACE岩附、フリー・ザ・チルドレン・ジャパン中島さん、国際子ども権利センター甲斐田さん

まずは、上野のとあるオフィスビルで企業が夜逃げをしたためフロアが空き、そこをACEとフリー・ザ・チルドレン・ジャパン、そしてもう一団体で借りたという衝撃エピソードからスタートしました。一団体につき家賃は月3万、そして夜逃げをした企業が残したオフィス道具も使用できたため、なんとかオフィスとして運営が開始できたそうです。全面オンラインでインターンをしている私からは、そのような苦労を経て今があると知り、驚きでした。

そのような懐かしい思い出話をしながらも、ACEとフリー・ザ・チルドレン・ジャパンが協働で実施したイベントを振り返りました。ACEは今まで、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンとさまざまなキャンペーンやイベントなどを一緒に実施してきました。2003年のILOイベントや2004年の児童労働ネットワークの取り組みでは、児童労働の伝え方を工夫するために演劇を行ったことや、イギリス渡航直前にパスポートを紛失した岩附に代わり、中島さんが渡航したなど、協働で実施したイベントと同時に思い出も振り返り、盛り上がりました。

「ACEの今、そしてその先へ」についてのトークセッション

トークセッション第二弾のテーマは、「ACEの今、そしてその先へ」です。ACEは近年、事業面での大きな展開や自己組織化組織へのシフトを行っていますが、その過程でリーダーシップ研修を実施してくださった小田理一郎さん(有限会社チェンジ・エージェント 代表取締役社長)、組織研修やチームビルディング研修を担当いただいた渋谷聡子さん(合同会社ファミリーコンパス 代表)をゲストとして迎え、ACE副代表・白木とのトークセッションを行いました。

これまでのACEの変化や成長をお伺いしたところ、渋谷さんからは、以前は「二人の偉大なる母(※代表の岩附と副代表の白木)と子どもたち」という印象だったが、渋谷さんの研修を通じて徐々の変化が生まれ、場をファシリテートする人が組織の中から生まれたり、代表・岩附のインド赴任をスタッフ全員が「祝福」の気持ちで受け入れることができたりと、組織として成熟していったことと感じたというお言葉をいただききました。

写真左から ACE白木、有限会社チェンジ・エージェント小田さん、合同会社ファミリーコンパス渋谷さん

また、小田さんには、ACEの組織としての価値や、ACEが社会に対して提供している価値をお伺いしました。小田さんは、ACEスタッフ一人ひとりのあり方がACEが目指す社会のあり方と合致しており、今後もACEが成長するにつれ、それが伝播する核となることを期待しているというお言葉をいただきました。そして、渋谷さんも、ACEスタッフ一人ひとりが、自分の願いに自覚的になり、自分で自分を満たして生きていく生き方を実践しているので、それが支援地の子どもたちにも伝われば、ACEには世界をつなげていく力があると感じていると仰ってくださいました。

これらを受け、今後の展望について、ACEのチョコレートプロジェクトを担当している佐藤は、「NGOのみではなく企業も含めチーム日本として児童労働に取り組みたい」としました。また、子ども・若者支援事業担当と事務局次長の成田は、世界のみではなく日本でも子どもの権利の重要性を訴える活動を行っていることなどを挙げ、自発的に企画を行っていることや、今やもう「ツートップ(岩附・白木)のACE」ではなく、「スタッフ一人ひとりが輝くことができるACE」になっていることを述べていました。この他にも、複数のACEスタッフの感想を交えながら、ACEの今までの歩みを振り返り、そして参加者のみなさんと今後を描く場にもなりました。

参加者の方からのリレートーク

ご参加いただいた方からも「リレートーク」という形でACEへのメッセージをいただきました。過去にACEスタッフへの研修をしていだいた方やACEをサポートいただいた企業の方、元スタッフの方など6名からメッセージをいただきました。

「ACEスタッフそれぞれがチームのリーダーという意識を持って動いており、それが外にも伝播していた」というお言葉や「各アクターの気持ちになって寄り添い、一緒に変えていくというスタンスが多くの人を巻き込む力となり、世界で戦っており、それが色んな人に伝播している」と仰っていただきました。また 、「ACEは信じる力や強い意志を持っていろんな人と繋がりながら活動しているし、私はもう退職してるけど同じ未来を目指してこれからも一緒に活動していきたい」というお言葉もいただきました。

閉会の挨拶

同窓会を締めるご挨拶として、株式会社アバンティ創業者である渡邊 智恵子さんに閉会挨拶をしていただきました。渡邊さんはACEに15年近く関わっていただいていますが、本同窓会を通じてACEを振り返り、小さな団体から組織を作っていくことにより、いかほどに大きな力になっていくのかを学んだと仰っていました。また、ACEスタッフ一人ひとりが輝いて世の中を変えようとしていることは、企業にとっても目指すべき姿であり、これからも歩みを止めることなく活動を続けてくださいという期待のお言葉もいただきました。

本企画でご提供したフードは、フードロスなど現代の食の問題にも取り組んでいる神奈川県茅ケ崎市のランティミテノマドさんに、「25周年」「ACEの価値の再発見」をコンセプトにメニューを考案していただいたものです。 そして、有限製菓株式会社様には、児童労働撤廃につながるカカオを原料に使用している「ブラックサンダー」をご提供いただきました。

ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました!これからもACEをよろしくお願いします。

参加者のみなさんと

作成:インターンMashiro

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2022.12.16