【開催報告】ACE活動報告会2022をオンライン開催しました
【開催報告】ACE活動報告会2022をオンライン開催しました
いつもご支援者いただいているみなさまに、ACEが2022年に取り組んだ活動についてきちんとご報告する機会を設けたいという思いから、2022年12月20日(火)にオンライン活動報告会を開催しました。
2022年は特に、ガーナ政府と協働で取り組んでいる「児童労働フリーゾーン」制度の確立と、日本での「こども基本法」制定に向けた政策提言とキャンペーンにおいて、大きな進展がありました。また、各スタッフが自身の業務に対して最高のパフォーマンスを発揮できるよう、組織運営の見直しについても、今年より本格的に取り組みを始めた年でもありました。
活動報告会では、各事業担当スタッフと一緒に一年間のハイライトを振り返るほか、「児童労働フリーゾーン」の取り組みにフォーカスをあてて、副代表の白木よりお話しさせていただきました。当日の様子を、広報・ファンドレイズマネージャーの青井が(記憶の限り)ご報告させていただきます!
第一部その1:事務局長が独断と偏見で選ぶ「ACE10大ニュース」
イベント冒頭では、事務局長の小林が独断と偏見で選ぶ「ACE10大ニュース」を発表させていただきました。10大ニュースは以下の通り。ごく簡単にですが、どんな内容なのかをシェアさせていただきます。
- 10位「昼ミトーク」:昼休み後の13:30に昼礼(=昼ミーティング、略して「昼ミ」)を行っています。スタッフ全員が完全在宅勤務になってから「雑談する機会が減った」という声が多く聞かれていたので、ある時から「日直が『お題』を出して昼ミ出席者はそのお題に回答していく」という文化が生まれ、定着しました。「好きな食べ物」「学生のころの部活」「今欲しいもの」など様々なトークが展開されています。
- 9位「組織基盤強化」:プライバシーポリシーのアップデート、コンプライアンス委員会の設置、備品管理方法の刷新のほか、「自己組織化組織」になっていくためにティールやホラクラシーの研修を実施するなど、組織基盤の強化に取り組みました。
- 8位「マラソン大会再開」:コロナ禍により開催が中止/延期となっていたマラソン大会およびそのチャリティ事業が再開し、多くのチャリティランナーの方からのご寄付に支えていただきました。
- 7位「3年ぶりの合宿」:コロナ禍で自粛してきた「合宿」も再開することができました。スタッフが一同に会して、これからの戦略、ACEが目指していくこと、価値観などを確認する場となりました。
- 6位「奇跡の黒字」:前述のマラソン大会のほか、クラウドファンディングで1000万円を達成し、遺贈・相続のご寄付をいただくことができたため、大幅な黒字で終わることができました。みなさまのご支援のおかげです!改めて感謝いたします。
- 5位「25周年」:2022年12月にACEは設立25周年を迎えました。2023年もイベントやキャンペーンなど行っていきますので、応援よろしくお願いします!
- 4位「ブラックサンダー」「ABEMA Prime」:ACEの法人会員であり、ご寄付でもご支援いただいている有楽製菓さんのブラックサンダーの原料が児童労働のないカカオに切り替わったというニュースを受け、ACEスタッフがABEMA Primeに生出演し、コメントさせていただきました。テレビ出演!!ということで、スタッフみんなでテレビの前で応援したのでした。
ABEMA primeに出演し、ブラックサンダーの児童労働撤廃の取り組みについてコメントしました - 3位「こども基本法」:ACEが事務局を務める「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」が成立を目指してきた基本法が2022年6月に成立!ACEとしても非常に嬉しいニュースでした。
- 2位「S評価」:ガーナの「児童労働フリーゾーン」認定制度を確立するために受託していたJICA(国際協力機構)の調査案件が完了し、その報告書を提出したところ、最も優れた評価である「S評価」をいただくことができました!
- 1位「トゥルーパーパスコーチング」:「組織基盤強化」でも触れましたが、ACEが組織としてバージョンアップしていくために、様々な研修を実施してきました。「トゥルーパーパスコーチング」は、スタッフ個人個人の「人生のパーパス(目的)」を探求する研修。かなりの時間を割いて実施したので、独断と偏見により1位となりました。
第一部その2:担当スタッフから現場の声をお届け
第二部の後半では、こども基本法成立、インドプロジェクトの卒業、自己組織化について、各担当者からご報告しました。
こども基本法については、広げよう!子どもの権利条約キャンペーンで事務局を担当している成田から、こども基本法の概要や、基本法成立のために行ってきた取り組み、今後の展望などについてお話ししました。
インドプロジェクトの卒業については、ピース・インド プロジェクト担当の森から、プロジェクトの概要、プロジェクト卒業に至った経緯、現在支援地で行っている活動、今後予定しているアドボカシー活動の展望などについてお話ししました。
ACEが直接プロジェクトを実施することはなくなりますが、これからも現地のパートナーNGO(SPEED)が活動自体は続けていくので、支援地の子どもたちへの支援が突然終了してしまうことはありません。今後は、インドの児童労働をなくすためにより大きなインパクトを生み出せるよう、インドでのアドボカシー活動を行っていきます。
自己組織化については、担当の山下から、スタッフ個々の持つ力がより発揮される組織にバージョンアップしていくように、自己組織化の取り組みを進めていることについてお話ししました。
第二部:児童労働フリーゾーンの取り組みについて
第二部では、ガーナで政府と一緒に進めてきた「児童労働フリーゾーン(CLFZ)」の取り組みを中心に、ACEチョコチームの3人のメンバーからお話しさせていただきました。
・児童労働フリーゾーンとは?
・2022年の進展:JICA事業を受託して、実際どんなことをしていたの?
・児童労働フリーゾーンに感じている「可能性」
・日本の企業やプラットフォームはどんな取り組みをしている?
・今後の展望
などについて、実際にプロジェクトを進める中での難しさや、手ごたえを感じたことなどの感想も含めてご報告しました。
第三部:交流会
参加者の方とACEスタッフでの交流の時間も設けました。当イベントについて「充実したとても良い内容だったので、もっと多くの人に参加してほしい」というコメントもいただきました!活動への質問などもいただくことができ、ざっくばらんにお話しする機会が持てたこと、スタッフとしてもうれしかったです。
ご参加いただき、ありがとうございました!今年もまた、年末に活動報告会を実施したいと考えています。その際にはぜひご参加ください。
広報・ファンドレイズマネージャー 青井彩乃
世界の子どもの笑顔のため、世界を変える小さな一歩を。
- カテゴリー:報告
- 投稿日:2023.01.06